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清越坊の女たち~当家主母④

 

 愛する魏良弓が亡くなった後、沈翠喜は抜け殻同然にになってしまいました。茫然として魏良弓の後を追いたくなる衝動や喪失感。ライバルの曽宝琴にカツを入れられ励まされ互いに歩み寄り、魏良弓に顔向けできるような生き方をと諭されます。

 沈翠喜はしばらく閉じこもりどのように生きるべきか考えていましたが、かつて魏良弓が発した言葉を思い出し、全肯定して応援してくれたこと、沈翠喜の第一人者としての織物技術を絶賛してくれたことを踏まえ、新たなる道を歩いていく決心をします。

 魏良弓の問い「長き川の先に広がる大海原か。翠喜、ここから出たいと思ったことは?」

 彼女なりの答えは、明日死んでもいい!精一杯自分の人生を生き抜こう!

 沈翠喜は任家を離れるために以前にもまして精力的に仕事をこなしていきます。任家の跡取り秀山の実の母、曽宝琴に任家を託すために、任家代々伝わる宝物の織物などを見せて説明。曽宝琴は不思議に思いながらていねいに説明を聞くのでした。

「清越坊の女~当家主母」たち主人公の沈翠喜。任家を担う沈翠喜は織物を織るだけではなく、織物のすべてに関わる産業、桑畑、養蚕、紡績、染料、染色、機織り機、商いをも管理しています。一つ一つ丁寧に曽宝琴へ伝えていくのでした。

 落ち込んだあと再起へと進むシーンが魅力的に描かれていました。

 その後悪役官僚たちからの生死を分かつような濡れ衣、攻撃、嫌がらせを受け、ドラマの見せ場へと展開していきます。

 沈翠喜の嵐のような波乱万丈な人生はまだまだ続いていくのでした。

 

 

 

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