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ランバート・ヘンドリックス&ロス、ワーデル・グレイ「リトル・ポニー」

 

 ランバート・ヘンドリックス&ロス(Lambert Hendrcks&Ross)のアルバム「Sing a Song of Basie」から”リトル・ポニー(Little Ponny)”です。

 (ランバート・ヘンドリックス&ロスについては、前回”Twisted”の文章をそのまま掲載させていただきます)「ランバート・ヘンドリックス・アンド・ロス」は、女性ジャズ・ヴォーカリストのアニー・ロス(Annie Ross)と男性ジャズ・ヴォーカリストのデニス・ランバート(Dave Lambert)、ジョ・ンヘンドリックス(Jon Hendricks)スの3人で1957年に結成されたジャズ・コ-ラス・グループです。このグループはジャズの演奏をコーラスにアレンジし、ミュージシャンのアドリブ・ソロに歌詞を付けて歌うという独特のスタイルを創造しました。1957年のファースト・アルバム「Sing a Song of Basie」(ABC-Paramaunt)ではカウント・ベイシー(Count Basie)のスタンダード・ナンバーを歌い、成功を収めました。

 UPした”リトル・ポニー(Little Ponny)”は、ワーデル・グレイ(Wardell Gray)がソロをとるカウント・ベイシー楽団の1950年の録音をもとにしています。楽団の演奏は3人のコーラスで、ワーデル・グレイのテナーサックス・ソロは歌詞を付け、ジョン・ヘンドリックスが歌っています。

 

 

 

 ワーデル・グレイが参加したカウント・ベイシー楽団の1950年の録音から”リトル・ポニー”です。

 ワーデル・グレイ(1921~1955年)は1946年にカリフォルニアに定住、クラブでの演奏ではデクスター・ゴードンとのテナー・バトルが評判を呼び、後年にはレコード化されました。1947年から48年にはベニー・グッドマンのセクステットに参加、1948年後半から、1951年まで(一時的にベニー・グッドマン楽団に戻った時期を除き)カウント・ベイシーのグループ、楽団で演奏しました。またアル・ヘイグ(Al Haig)らとレコーディングをし、”Twisted”などの名演を残しました。

 ワーデル・グレイはジャズの歴史上、テナ・ーサックス奏者としてベスト3に入る名アドリブ・プレイヤーで、1950年代に夭逝したのが惜しまれます。ジョン・コルトレーンと比べるとアドリブ・プレイヤーとしては格上なので、健在であったなら1960年代のジャズも変わったのではと想像してしまいます。

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