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劉歡(リュウ・ホァン) 「最初からやり直す(従頭再来)」「得民心者得天下」

 

 

 曲のタイトル" 従頭再来"とは”最初からやり直す”という意味です。中国ドラマ「知識青年の家庭(知青家庭)」2014年のエンディングで流れていました。

 最初からやり直す(従頭再来)

   昨日の栄誉が遠い思い出に変わる

 苦しみの半生風雨は続く

 私は沈まない愛する人のために 

 苦しくても立ち上がる そのまなざしのために

 *心のあるところ夢あり この地に愛あり

 人生につまずいたなら また始めからやるだけ(最初からやり直す)*

 

 良い曲だと思い歌手検索すると以前にもUPした劉歡(リュウ・ホァン)が歌っていました。劉歡を知ったのは中国ドラマ「「遥かなる北の大地へ(闯关东)」のエンディングです。

 劉歡は顔や雰囲気はいまいちですが、中国を代表する歌手の一人として人気があり、ドラマの主題歌も歌っています。2008年の北京オリンピック開会式でイギリス人歌手サラ・ブライトマンと一緒に北京オリンピックテーマソングである「我和(私とあなた、英題:You and me)」を歌いました。

 プロ歌手として認識されることも多いのですが、音楽に関する専門教育を受けたプロ歌手ではなく、中国では、「最も実力の有るノンプロ歌手(最具有实力的民间歌手)」と評価されることもあり、現在は北京市にある対外経済貿易大学で西洋音楽史の教授をしています。

 

 

 

 中国ドラマ「雍正王朝」は清朝第五代皇帝・雍正帝の半生を描く中国・歴史ドラマで”得民心者得天下”はオ-プニング曲です。

 

 

 

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ハングルでカラオケ

 ハングルでカラオケするのは大変です。曲名や歌手名をハングルで入力しないといけないので、やっと成功したのがで김。で범。で룡。合わせて김범룡(キム・ボムリョン)。ここまで来るのに十数分かかりました。あとは簡単、바람 바람 바람などキム・ボムリョンの曲名一覧が出てくるので、好きな曲を歌いました。

 そこのカラオケボックスには母音のがなかったのでUPしたばかりの내가 사랑하는 사람 (私が愛する人)は入力できませんでした。

 次は「私が愛する人」を歌ったアン・チファンを間違えながら入力。苦労しましたが、「私が愛する人」はありませんでした。で안。ㅣで치。で환。特に환のハングルは難しかったです。合わせて안치환 (アン・チファン)です。

  「キム・ボムリョン」を歌った後、前の人の歌った履歴が残っていて 「사랑했지만(愛したけれど)」がありました。김광석(キム・グァンソク)の歌です。韓国ドラマ「愛の挨拶」でペ・ヨンジュンも歌っていましたね。大好きな歌なので声を張り上げて歌いました。

 次は둘다섯(トゥルダソッ)の「긴머리 소녀(長い髪の少女」です。まず둘다섯を入力。ㄷ、で둘。ㅏで다。ㅅ、で섯。合わせて둘다섯。間違えたのかありませんでした。あきらめずに긴머리 소녀を入力。あったので歌うことができました。

 

 次はユン・ヨンソンの「얼굴(顔)」です。얼굴を入力しましたがありません。얼だけで入力すると一覧がでてきてユン・ヨンソンの「얼굴」が見つかり、歌うことができました。コツがあるのでしょうかね。ハングル入力は難しいです。

 

 ここまででも随分苦労しましたがどうしても은희(ウニ)の사랑해(サランへ)を歌いたかったので、で은。ㅎ、で희。合わせて은희。ありませんでした。の字がないので、사랑해は入力できません。しょうがないので、日本語でサランへを入れるとでてきました。な~んだ、今までの苦労は一体と思いながら歌いました。♪エイエイエイエエエイエイエイ♬

 

 ハングルでカラオケ。結局日本語で入力できるんですね。勉強になりました!

 

 

 

 

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韓国ドラマ「愛はポロポロ」(MBC 2016年11月~ 120話)

 

 韓国ドラマ「愛はポロポロ」(MBC 2016年11月~ 120話)BS日テレで放送中です。今までの韓国ドラマを取り混ぜたような展開ですが、温かな仕上がりになっているので、月曜日から金曜日まで楽しみに観ているドラマです。  

  心臓移植、ひき逃げ事故、御曹司との恋愛、三角四角関係の意地悪な相手、出生の秘密、絶対味覚など優しい男性二人に愛される主人公ワン・ジヘ。  

  主人公を愛する男性二人に見覚えがあったので、KBSのドラマかなと思いました。KBSTV小説でそれぞれ主人公を見守る役だったカン・ウンタク(金色の大地スングム)、キム・ミンス「それでも青い日に」なので、なじみがあるというか、違和感を感じさせないドラマです。  

 主人公ワン・ジヘの父親キム・ミョンス、ワン・ジヘの亡くなった夫の両親にキム・ハギュンとソヌ・ウンスク。心臓病院長にキル・ヨンウ、食品会社会長キム・イェリョンン、1990年代に活躍した美人女優キム・ヘリなどの中年俳優陣。  

 2枚目半イ・ジョンスとチョン・チャンのコミカルな演技が楽しい。イ・ジョンスは「この世の果てまで」(MBC1998年)でイやな感じの悪役や「死ぬほど好き」(SBS2003年)でも遊び人を演じていました。バラエティーで地のイ・ジョンスは持てなくて、トホホだと話していましたが、「愛はぽろぽろ」のイ・ジョンスは情けなくて地に近いような気がします。チョン・チャンは「8月の花嫁」(SBS1996年)では男性主人公、「黄金のりんご」(KBS2005~2006年)は戦地から戻って後遺症に苦しむ主人公の憧れの人を演じていました。「愛はぽろぽろ」で劇団長を演じ,いきなりダンスを披露して(上手じゃない)キメポーズ。劇団のお芝居で女装をしたりと真面目に変な役をこなしています。  

 まだ18数話までしか観ていませんが、どんな展開が繰り広げられるのか楽しみです

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韓国の民主主義

 

 右も 

 左も

 

 数十万人の集会。  自由に集会できないどころか、自由に物が言えず歌も禁止されていた長い時代を経て、保守も民主も大集会を開いています。

 

 
 
 
 警察車両はトイレを用意しています。世界に類をみない民主主義の国、韓国。(写真は在日韓国人の映画監督ヤン・ヨンヒさんのツイッターから)
 
 「空腹の人には食事を」「学びたい人には教育を」「病気の人には治療を」という当たり前の国民の権利をドラマのセリフに盛り込む韓国。
 
 
 
 
 
 
 2009年に亡くなったノムヒョン前大統領の言葉が掲げられてる集会風景 ”政治が腐ってるからと背を向けないでください。古い政治を新しい政治に作り変える力は国民の皆さんにあります”(ヤン・ヨンヒさんのツイッターから)
 日本では消費税10%に増税されても国民は抗う手を上げずに大人しく従っています。次の衆院選挙で「消費税は5%に」と野党共闘する動きがありますが、はたして日本国民に古い政治、悪い政治を変える意思があるでしょうか。あるとすればこれまで選挙に行かなかった人、政治を変えることをあきらめて投票をしなかった有権者50%の人が動くということでしょう。そうであれば日本は韓国よりもっと進んだ民主的な国に、暮らしやすい豊かな国に変わります。

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韓国ドラマ「美しい時代」③ クォン・ジェヒ(クッパ屋のおばさん)

 

 2008年に韓国ドラマ「美しい時代」で初めて観たわき役女優のクォン・ジェヒ。味があって演技がうまくてソン・オクソクとのやりとりが面白くて、これまでにどんなドラマに出演しているのか、日本語で検索して調べました。でも彼女の情報が全くなくて「美しい時代」だけなので、こんないい女優さんがほかに出演作がないということが不思議でした。最近「青の食堂」に出演していたので11年ぶりに、今回はハングルで検索しました。
 

 韓国ウイキより  

 クォン・ジェヒは1962年生まれで現在57歳です。1981年にミス・ロッテに選ばれて同年KBSタレント8期。1984年KBSドラマ「꾀돌이 삼총사 」でデビューし、その後2000年まで映画やテレビドラマに出演しました。1988年にコメディアンのイ・ハウォンと結婚。 

 2007年にKBSテレビ小説「美しい時代」で復帰しましたが、8年間テレビドラマの出演がなく2015年SBS「お母様は私の嫁」、2016年MBC「偽りの雫」、tVN「おひとりさま~一人男女」、2017年SBS「青の食堂」、2018年MBC「死生き決断ロマンス」と立て続けにドラマ出演をしています。  日本では「美しい時代」を観た人はあまり多くないと思いますが、パク・ウネ主演の「青の食堂」を観た方からクォン・ジェヒは高い評価を得ています。
 

 出演作  

1986年MBC「一つ屋根の家族」  

1987年MBC「娘」  

1988年MBC「田園日記」  

1990年KBS「ナツメ愛に包まれて」  

1992年MBC「息子と娘」  

1993年SBS「生きるということは」  

1994年SBS「疾走」  

1994年SBS「別れ」  

1994年KBS「子供の庭」  

1997年SBS「夢の宮殿」  

2000年MBC「アジュマ」  

2000年KBS「雷音」  

2007年KBS「美しい時代」  

2015年SBS「お母様は私の嫁」  

2016年MBC「偽りの雫」、

tVN「おひとりさま~一人男女」  

2017年SBS「青の食堂」  

2018年MBC「死生き決断ロマンス」

 
 

 クォン・ジェヒは若いころはミス・ロッテに選ばれるくらい美人で、テレビ番組の司会を何本もするほどの人気女優でした。  

 クォン・ジェヒは父親が不当な死を迎えたことについてインタビューに応じています。『私が幼いころ、突然に中央情報局員が家にやって来て、父を連れて行ったと私は記憶しています。後で父がスパイ事件に関与して、新聞では、父が死刑 を受けたことが報道されました』と、話しました。  

 父親クォン・ジェヒョクは1950年にソウル大学を卒業後教師、税関職員を経て、アメリカの大学へ留学したインテリです。韓国へ帰国して大学教授を務めました。1960年代、「日韓協定反対運動」を指導するなど、「南朝鮮解放の革命党」事件の火付け役として逮捕され、1968年の南北朝鮮戦争の陰謀の容疑を受けて死刑執行されました。しかし2014年には46年ぶりに冤罪だったということがあきらかになり、父親の名誉が回復されました。  

 クォン・ジェヒョクの遺族は、死刑事件の後に大きなトラウマを抱えていることを明らかにしました。クォン・ジェヒも父を失った痛みの時間を過ごしたと伝えられました。

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アン・チファン/キム・ウォンジュン「私が愛する人」

 
 

 

  2000年12月に詩人チョン・ホスンが発表した「私が愛する人」の詩に、ユ・ジョンファが曲をつけた歌。オリジナルの歌手はわかりませんが、アン・チファンが情感たっぷりに歌っています。尊い愛に溢れた詩がゆったりとしたメロディに相まって心地いい歌謡曲に。アン・チファン、キム・ウォンジュンともに民主派の歌い手です。

 

 私が愛する人

 

 私は陰がない人を愛さない

  陰を愛さない人を愛さない

  私はひと株、木の陰になった人を愛する

  太陽の光も影があってこそきれいで眩い

  木陰に座って  木の葉の間で輝く日差しを眺めれば

  世界は世界はそうどれくらい美しいだろう

   私は一粒の涙になった涙になった人を愛する

  愛も涙があってこそきれいで眩い

  木陰に座って  木の葉の間で輝く日差しを眺めれば

  世界は世界はそうどれくらい美しいだろう

 

 韓国の方のブログから「私が愛する人」解説
 

 陰があり、涙の人を愛することはもはや容易ではない。

  今、人々は陰と涙の恥ずかしがり屋だ。

  光と喜びだけを見て、歴史を取得する。

  光と喜び、悪いことではなく、それを得るためには果てしなく生きるのか。

  陰があり涙があるだけ 他の人の後を追い、涙を流して作られる日が

 どのくらい尊いか

  陰があり涙があるだけ  光と喜びの本当の意味を知っている人である。

  特有の光と喜びのために  他の人を後を追い、涙を流して作られる日が

  どのくらい尊いか

  ここに光があればそこに陰があり、

  ここに笑顔があれば どこかに泣いている人がいることを知っている人だけが

 人として人である。

  私もそのような人を愛する

  
 

  
 ”私が愛する人”アン・チファンより優しい声のキム・ウオンジュンで。キーが高くなくて歌いやすい歌です。
 

私なりにルビをふってみました。

 나는 그늘이 없는   사람을   사랑하지  않아

 ナヌンクヌリ オッヌン サラムル サランハジ アナ

   그늘을  사랑하지  않는   사람을  사랑하지 않아

  クヌルル サランハジ アッヌン サラムル サランハジ アナ

  나는  한  그루 나무의 그늘이 된   사람을 사랑한다

 ナヌンハングル ナムエ クヌリ デェン サランルサラハンダ

  햇볕도  그늘이 있어야 맑고  눈이 부시다

 へッピョ ドクヌリ イッソヤ マッゴ ヌニ ブシダ

  나무 그늘에 앉아

 ナム クヌレ アヂャ

  나뭇잎  사이로 반짝이는    햇살을   바라보면

 ナムシプ サイロ パンチャギヌンヘッサルルパラボミョン

  세상은 세상은 그 얼마나 아름다운가

 セサウンセサウンクオルマナアルムダウンカ

 나는 한  방울   눈물이  된 눈물이  된    사람을 사랑한다

  ナヌンハンパンウルヌンムリデェン ヌンムリデェンサランルサラハンダ

  사랑도 눈물이 있어야 맑고 눈이 부시다

  サランドヌンムリイッソヤマゴヌニブシダ

  나무 그늘에 앉아

  ナムクヌレアヂャ

  나뭇잎 사이로 반짝이는 햇살을 바라보면

  ナムシプ サイロ パンチャギヌンヘッサルルパラボミョン

  세상은 세상은 그 얼마나 아름다운가

  セサウンセサウンクオルマナアルムダウンカ

 

 

 

 

 

 

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高畑勲展

 
写真は近代美術館の『高畑勲展』の看板
 

 
 「アルプスの少女ハイジ」が大好きになったので、東京国立近代美術館で開かれた『高畑勲展』へ行ってきました。写真は入場券(かぐや姫の物語)です。    
 展覧会を知ったのは9月下旬で展示は10月6日で終わってしまいました。ぎりぎり5日に行きました。色鮮やかな反物で飾られた入り口を入ると、下書きや絵コンテ、膨大な量の制作ノートや構想メモがずらりと並べられていました。未公開も含めた1000点以上の資料です。満員で混雑する中、ていねいに一つずつ見ることはできませんでした。残念。ですがアニメをつくるのにこれだけの見えない下地があるのだなあと感心しました。壁に飾られた美しいセル画、原画、絵コンテは夢中になって見入っていました。色とりどりの色彩にアニメは配色なのねと、一人で納得。  
 隅々まで行き届いた手書きの資料。五線譜やびっしりと細かく書かれた制作ノートやスケジュール表など高畑監督の徹底した仕事ぶりや、人柄を垣間見ることができたと思います。  私の中で高畑勲とは平和をこよなく愛する人であり、日本共産党を支持する人物としてで、アニメ制作者としての認識が欠けていたので、この展覧会は大変有意義なものでした。
 
 
 

 

 
      『高畑勲展』の資料より   
 
 絵を描かない監督がどのようにして歴史に残るアニメーションを作ったのか。   
 他のクリエイターたちとの交流や共同制作の過程を通して明らかにします。  
 初の長編演出(監督)となった「太陽の子ホルスの大冒険」(1968年)で、悪魔と戦う人々の団結という困難な道に挑戦した高畑は、その後次々にアニメーションにおける新しい表現を開拓していきました。70年代には「アルプスの少女ハイジ」(1974年)「赤毛のアン」(1979年)などのTV名作シリーズで、日常生活を丹念に描き出す手法を通して、冒険ファンタジーとは異なる豊かな人間ドラマの形を完成させます。  
 80年代に入ると舞台を日本に移して「じゃりン子チエ」(1981年)「セロ弾きのゴーシュ」(1982年)「火垂るの墓」(1988年)など、日本の風土や庶民生活のリアリティーを表現するとともに、日本人の戦中・戦後の歴史を再考するようなスケールの大きな作品を制作。遺作となった「かぐや姫の物語」(2013年)ではデジタル技術を駆使して手書きの線を生かした水彩画風の技法に挑み、従来のセル様式とは一線を出した表現上の革新を達成しました。  
 このように常に今日的なテーマを模索し、それにふさわしい表現方法を徹底して追及した革新者・高畑の創造の軌跡は、戦後の日本のアニメーションの礎を築くとともに、ほかの制作者にも大きな影響を与えました。本展覧会では絵を描かない高畑の「演出」というポイントに注目し、多数の未公開資料も紹介しながら、その多面的な作品世界の秘密に迫ります。  (『高畑勲展』の資料より)      
 
 「出発点から(アニメーション映画への情熱)」の展示場では、高畑勲年譜がありました。起点としての「やぶにらみの暴君」(1955年日本公開、フランス)では、画像で「やぶにらみの暴君」が少しだけ映し出され、高畑勲のお話が聴けました。「粛清する人たちを紐一本引いて下へ落してしまい残酷さを感じさせないのがアニメ」と。詳しくはこちらで語っています http://www.ghibli-museum.jp/outotori/special/takahata/  
 私が小学生のときに観て感動した東映動画「安寿と厨子王」に携わっていた高畑勲。安寿のセル画がきれいでした。”ボボンバボンバボンバ~”で始まる「狼少年ケン」は小学生のころ大好きな番組でした。会場では白黒の「狼少年ケン」のアニメが映されていました。他に「ぼくらのかぐや姫」「わんぱく王子の大蛇退治」の展示がありました。   
高畑勲の代表作である「太陽の王子ホルスの大冒険」のブースが大きくて詳しかったです。孤独な少女ヒルダは悪魔なのかというテーマがあったような。この映画は観ていないのでよくわかりませんでした。
  「日常生活のよろこび(アニメーションの新たな表現領域を開拓)」の展示場では、「パンダコパンダ」から始まり「アルプスの少女ハイジ」「赤毛のアン」「母をたずねて三千里」「ミニシアター」があり、このブースは混んでいました。「ハイジ」「アン」のキャラクター作りに高畑勲がどれほどこだわったかと、新しい発見でした。最初のハイジは三つ編みのしっかりした顔つきで意思が強そう、ヤギたちと一緒になって飛び跳ねるようには思えません。スイスに現地調査に行った時の写真も見ました。絵コンテは楽しかったです。
 日本文化への眼差し(過去と現在の対話)の会場では、「セロ弾きのゴーシュ」「じゃりン子チエ」「柳川掘割物語」のブースを出ると「火垂るの墓」の巨大な美しいポスター(セル画?)が輝いていました。「火垂るの墓」と「おもひでぽろぽろ」と「平成狸合戦ぽんぽこ」はそれぞれ独立したブースでした。
 スケッチの躍動(新たなアニメーションへの挑戦)の会場では、軽いタッチの絵柄「ホーホケキョとなりの山田くん」の次は和の香りのする「かぐや姫の物語」でした。一番大きいスペースだったようです。繊細でパステルのような、これまでと違うアニメの世界でした。

 

 
 お目当ての「アルプスの少女ハイジ」のブースには、撮影可能なアルムの大きなジオラマがありました。ハイジの山小屋、ペーターが山羊たちを連れて登ってくるところ、ペーターの家、村の家々、大きなもみの木、そしてアルムの大自然。ハイジの世界に飛び込みたい、楽しかったです。皆写真を撮っていました。  
 子ヤギのユキちゃんのオリジナルの原画はもっと目が優しくてうれしい驚きでした。ペーターはちょっと意地悪な感じ。ハイジがブランコに乗ったオープニング、1話でハイジが来ている洋服を次々と脱ぎ捨てる絵コンテが楽しい。「アルプスの少女ハイジ」で観たアルムの山々の風景や高原の花々がきれいでしたので、キャラクター、風景の一つ一つが絵になって額装され、壁一面に飾ってあったのはうれしかったです。あまりの美しさに涙が出ました。いつまでもその絵の前にいたかった。

 

 
 展示場を出るとハイジが生活していた山小屋の中が再現してありました。チーズ作りの大きなお鍋、すすけた台所、ヨーゼフ、冬の間ハイジがずっと外を眺めていた窓とベンチ。
                   

  ドラマや映画制作は脚本家が書いたセリフ・ストーリーを元に、俳優が演じて監督が演技・撮影の指導や映像の調整や製作を行い作品が出来上がります。
 絵が動く!漫画が動く!当たり前にアニメを観ていました。手仕事なアニメ制作の過酷な現場を想像することはできても、ストーリー、キャラクター作り、背景、音楽、声優と作品全体がどのように制作されたのか、考えたことはありませんでした。    
 「アルプスの少女ハイジ」を通して初めて、アニメに演出があるということを知りました。多くの分業で成り立つアニメです。原作を深く読み込んで全体の構成やスケジュールを決めていき、脚本、舞台設定もをち密に書いてスタッフと共有した高畑勲の仕事はとてつもなく膨大だったことでしょう。展示された資料には、物語の歴史的背景や主人公以外のキャラクターの性格付けも丁寧に書かれ、色の指定も細かくて、何度も考え直された跡から模索がみてとれました。  
 「アルプスの少女ハイジ」ではハイジの顔・雰囲気、原作を見やすく、ペーターの性格を変えて、おじいさんの辛い過去にも触れず、ハイジを温かく見守る人で演出。全52話を3人の脚本家が書いていますが、全編通して一貫性があるので、高畑勲演出が隅々まで行き渡っていたのだなあと思います。  
 
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韓国ドラマ KBSテレビ小説「美しい時代」②

KBSのコンテンツなので画像のYou Tubeをクリックして観てください

 

 

 「美しい時代」が1話からYoutubeにUPされていました。字幕はありませんが、十分楽しめると思います。今では女優の貫禄キム・ユジョンが子役で出演。
 

  あらすじ  

 1970年代、春川の小さい市場を舞台に、四人兄弟姉妹の葛藤と愛、家族の和解を描くドラマ。1971年、春川のある市場。 兄ジェボムがソウルから戻ってくると心躍らせながらクッパ配達をしていたジンスクは、父の危篤の知らせを聞き走りかえる。ジンスクが家に帰ると「すまない」と一言だけを言い残し、父は息を引き取る。一方7年前ジェボムの大学の入学金を盗み家出していたヒャンスクは、父の死を知らずに7歳の娘タジョンを連れて家に戻ってくる。(KBSTVより)
 

 ヒャンスク(チョン・イエソ)とジンスク(パク・クリナ)の生き方は対照的です。親しみやすいジンスクは持ち前の明るさと頑張りで家業のクッパ屋を手伝い、町の人から好かれています。  

 ヒャンスクは頭が良く、進学したかったのに、親は長男だけを進学させて、ヒャンスクはあきらめざるを得なくて生き方がゆがんでしまいます。家の金を盗んでソウルへ家出。ソウルで未婚の母となって、借金まで負い、実家に帰ってきたのでした。ヒャンスクの娘タジョンは姪っ子として実家で面倒見てもらいます。  

 母といがみ合うヒャンスクは美人なので、お見合い話やタバン(喫茶店)の客に言い寄られ、奥さんにひっつかまれたり。あげく、未婚の母なのに独身と偽りミスコリアコンテストに出場し優勝します。人格者の大佐に見初められて結婚し、嘘の人生が始まってしまいます。  

 春川で暮らすジンスクは映画館の息子ギョンホ(チェ・ウォニョン)と恋愛します。ブラブラしている遊び人と誤解していたのに、実は学生運動して家に帰ってきた誠実な大学生ギョンホでした。映画館社長は訳ありの人物で、ジンスク父との因縁もあり二人の交際に反対です。  

 興行の世界、映画館は争いや、もめごとが日常的にあって、喧嘩が強いジンスクの兄ジェヒョク(チェ・ジニョク)は用心棒に誘われますが、ジェヒョクはボクシングの世界へ。付き合っている映写技師の孫ミヨン(イ・ガフン)に事件が起きてしまいます。  将来を託されてソウルで勉強した長男ジェボム(チェ・ギュファン)は医者として春川に帰り病院で働きます。

 1話から父危篤、長女ヒャンスクの子連れ帰郷があり、ドラマ展開に一波乱ありそうです。5組の恋愛、暴力、民主化運動、嘘の明るみ、出生の秘密まで、てんこ盛りに大盤振る舞いされて飽きずに最後まで観ることができました。
 

 長屋に住んでいる米屋のタルボンとタバン(喫茶店)ママのエギョンのドタバタな恋愛が楽しい。  クッパ屋を手伝っていた女性を演じていたクォン・ジェヒは初めて観た女優でした。味があってとっても印象深かったです。当時彼女を輝国山人ブログなどで検索しましたが情報が得られず残念でした。  

 

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韓国ドラマ KBSテレビ小説「美しい時代」(2007年11月~2008年6月149話)

 

 KBSTV小説「美しい時代」(2007年11月~2008年6月149話)は日本では2008年7月にスタートしました。4人兄弟姉妹の末っ子ジンスク役の素朴で素直なパク・クリナ、長女ヒャンスク役の地味な美人チョン・イエソ、役柄にぴったりでよかったです。   「美しい時代」は朝鮮戦争時の混乱で生じたある秘密をもとに、クッパ屋を営む母親ソン・オクソクと4人兄弟姉妹に起こる様々な出来事が、美しい音楽と懐かしいノスタルジアの中で繰り広げられる149話のドラマです。  

 地味な配役でしたがストーリーが良く、家族の葛藤・誤解、援助、事件、いろいろなことがうまく混ざりあって次回が楽しみなドラマでした。嘘が巻き起こす展開にハラハラもしますが、長屋やクッパ屋で交わされる近所の人々の何気ない会話にほっとします。悪い人も登場しますがこのドラマ全体に悪意がなく、善良な真意を感じました。でもラストがちょっとで。。。。0.5点減点です。  

 私の中で「ポッキ(ボクヒ)姉さん」がテレビ小説ドラマで1位とするなら、「美しい時代」は2位になります。  1970年代はまだまだ人々が貧しく、朝鮮戦争の傷跡、ベトナム戦争派兵の名残りもあって自由にモノが言えない時代でしたが、ある意味人情のある美しい時代だったのかもしれません。
 

 美しい時代 149話
 

 演出 チョン・チャングン
 

 脚本 ホン・ヨンヒ イ・サンミン
 

 出演 ソン・オクソク(母親) チェ・ギュファン(長男) チョン・イエソ(長女) チェ・ジニョク(次男) パク・クリナ(末っ子) キム・ユジョン(孫娘)
 オ・ヨン(米屋同じ長屋) パク・チュア(クッパ屋手伝いばあさん) クォン・ジェヒ(クッパ屋手伝い) キム・ミニ(喫茶店マダム) 
 チョン・スンホ(映画館社長) イ・ウンギョン(妻) チェ・ウニョン(息子) カン・ボギョン(娘) チョ・ビョンギ(義弟)
 キム・ミョンス(大佐) イ・サンスク(大佐の姉)
 

 採点10点中/7・5点

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