人が生きる世の中(サランサヌンセサン)
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中国ドラマ「楼外楼」2018年
良い歌探しを続けています。43分から始まる「楼外楼]エンディング曲。楽しい曲です。
主題歌 「民以食為天」(食によって民はある、食は何より重要) 歌手 蔡国庆
南は薄味 北は塩味 東は酸味 西は辛味
*人の世で食は何より重要*
家庭料理 必需品、米、油、塩
食で天地の恩恵に感謝する
**山の外に丘の楼外楼**
美食が多くの美女や豪傑を酔わせた 浮世を渡り煙がつきる
終わらない宴会はない 春の暁の長堤 雪を踏む断橋
果てしない人の海 誰が私か長い長い年月の緑
南は米 北は麺 五味がそろう
*~*
悲しみと集まり 飢えと寒さ 悲しげに心にあって
**~**
世の中の酸いも甘いも知る 道義を担う好漢
衣食足りれば 国は安泰 霊を隠す鐘の音
三たんの名月 危機を冒して 一笑又一笑
中国ドラマ「楼外楼]は2018年(CCTV制作)放送のドラマです。風光明媚な杭州西湖を眺める場所に老舗料理屋「楼外楼」は今もあります。清朝末期から始まる物語が実話なのかフィクションか、はっきりしません。
跡継ぎの長男と次男が時代の波にもまれながら奮闘します。革命軍に入隊した長男は愛する人と結ばれず、望まぬ結婚し、足を負傷してお店の跡を継ぎます。破天荒な次男も兄の代わりにお店を切り盛りしていましたが、兄が店に戻ったので自由な絵描き生活を始めます。
楼外楼をライバル視した向かいの料理屋と悪人の嫌がらせなど様々なことが起きてきます。
エンディングが気に入っているので視聴中です。
女優チン・ハイルー(秦海璐)が「人生は君を裏切っても」「楼外楼」に出演しているのでチン・ハイルー同時二本立てを観ているような。良い人の役ではありませんが、彼女なりに懸命に愛したり、店を切り盛りしています。でもそれが裏目に出てしまって。
最終回は面白かったです。長男が最後の別れをするために楼外楼の前を通過する際の個々人(母、妻など)との挨拶が胸を打ちました。素晴らしいセリフ、名文句でした。
韓国ドラマ「TV小説ウンヒ」(ウンヒの涙) KBS 2013年 140話③
韓国ドラマ「TV小説ウンヒ」(ウンヒの涙)再放送を見直しました。KBSが制作をやめてしまったTV小説シリーズですが、今となっては貴重なドラマ達だと思います。それは何故かと言えば、物語の起因はほとんどが朝鮮戦争だからです。こんなにも朝鮮戦争は韓国の歴史、経済、人々の意識や人生に影響を及ぼした出来事だったのかと、改めて思わずにはいられません。避難の途中や爆撃の最中、38度線越え、二度と戻れない故郷への想い。「TV小説ウンヒ」(ウンヒの涙)の背景には朝鮮戦争がもたらした悲劇がありました。
「TV小説ウンヒ」の主人公ウンヒに感情移入ができなくて以前は辛口の点数をつけました。今回はウンヒの物語というより、もう一人の主人公チャ・ソックを中心にTV小説「チャ・ソック物語」として受け入れて観ていました。哀れなチャ・ソックを演じた俳優パク・チャンフンの演技をこれでもかこれでもかと堪能したドラマでした。素晴らしい俳優です。1970年代の仁川とソウルを舞台に中だるみもありますが、明るく頑張って生き抜く庶民やシビアな経営者たちを描き、豆腐工場の工場長チャ・ソックの犯罪が重なりシリアスになっていきます。あげく、ソウル「南山」と言われるKCIA(中央情報部)の拷問施設まで出てきました。
あらすじ
朝鮮戦争が勃発する前の殺人事件は事故とも言える出来事でした。親友が罪を着せられて逮捕されます。犯人のチャ・ソックは貧しくてもともと善良な人間です。自首するために警察へ行きますが戦争が勃発。爆撃で親友は罪を着せられたまま亡くなってしまいます。南へ南へと逃げまどう人々。殺した人の母親と息子を助けて恩人として家族になります。罪悪感もあり、犠牲者の母親と息子にひたすら愛情をそそぎ、20数年がたちました。順風満帆に豆腐工場を営む家族の前に、濡れ衣を着せられた親友の母娘があらわれてドラマが進んでいきます。
主人公ウンヒの出生の秘密もあり、犯罪者の娘というレッテルも貼られますが、たくましく生きていきます。恋のライバルが意地の悪い邪魔をします。
嘘が嘘を重ね、次々と犯罪を犯してしまうチャ・ソック。どうしようもない状態に悩み「良い息子、良い父親でいたかった。二度と戻れない川を渡る」とナレーションが入ります。「金より権力がものを言う」ことが身にしみ、政治の世界に飛び込もうと身の丈に合わない欲望が破滅へと向かわせてしまいます。
チャ・ソックの息子として育ったソンジェは父の犯罪を知りながら、父の愛情や共に苦労した出来事を次々と思い出し、葛藤に苦しみそして父をかばいます。
ラストのチャ・ソック(パク・チャンフン)雪の舞いに何度も書きますが、感動して観ていました。
韓国ドラマには教会のシーンがよく出てきます。恋人たちが愛を誓うあう教会ですが、このドラマでは救いや懺悔で使われました。ソンジェの悩みや救いを求めるシーンだったり、チャ・ソックの懺悔のシーンだったり、涙のソンジェが父親と心中しようとするシーンなど。教会がある意味、許しを示唆する大事なテーマだったのかと思います。二人がもがき苦しむシーンには泣きました。このドラマの教会のシーンは本当によかったです。
採点10点満点中5,5点
A・C・ジョビン ⑳ シルビア・テリス ”Aula De Matematica"(算数の授業)
アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim)が1958年に作曲した”Aula De Matematica"(算数の授業)です。作詞はマリーノ・ピント(Marino Pinto)で、ユーモラスな愛の小品とでもいうべき作品です。
アルバム「Miucha & Tom jobin」(1978年)から、ジョビン自身の歌で”Aula De Matematica"(算数の授業)です。
女性歌手シルビア・テリスは(Sylvia Telles)は、デビューアルバム「Carica」(1957)から積極的にジョビンの作品を取り上げてきました。セカンドアルバム「Silvia」(1958年)から、アレンジもユーモラスな”Aula De Matematica"(算数の授業)です。
この曲はほかにブラジルのギタリスト・作曲家・アレンジャーのオスカー・カストロ・ネヴェスのアルバム「Oscer castro neves & His Orchestra/BigBand Bossa Nova」(1962年)に収録されています。
A・C・ジョビン ⑲ "Eu Sei Que Vou Te Amar " (あなたを愛してしまう) エミリオ・サンチャゴ
アントニオ・カルロス・ジョビンが1,950年代後半に作曲した"Eu Sei Que Vou Te Amar " (あなたを愛してしまう)は、今でもブラジル人に親しまれ、愛されています。コンサートで歌手が最初の歌詞を歌うと、拍手・歓声が起き、観客まで一緒に歌いだしてしまうほどです。
アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim)の1981年のライヴ「Live at Minas」(リリースは2004年)から"Eu Sei Que Vou Te Amar "です。あたたかいイントロのピアノから、ジョビンの音楽にひきこまれます。
ブラジル人の男性歌手エミリオ・サンチャゴ(Emilio santiago)のライヴから、"Eu Sei Que Vou Te Amar ”です。エミリオ・サンチャゴが歌いだすと、観客が拍手・歓声だけでなく、最後まで一緒に歌ってしまうのには感激してしまいます。
A・C・ジョビン ⑱ "Eu Sei Que Vou Te Amar"(あなたを愛してしまう)
アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim )が1958年半ばから1959年末にかけて作曲、作詞はヴィニシウスデモラエス(Vinicius De Moraes)で、”Eu Sei Que Vou Te Amar"(あなたを愛してしまう)です。
ジョビン自身、この曲には愛着が深かったのか、スタジオアルバム「Inedito」(1994年)、ライヴアルバム「Live at Minas」(2004年)、「Tom Canta Vinicius」(2000年)、ライヴDVD「Chega De Saudade」の4枚でピアノ弾き語りで歌っています・
ジョビンが1997年に録音、関係者用に配ったアルバムをジョビン没後一般にリリースした「Inedito」(1994年)から、”Eu Sei Que Vou Te Amar”です。このアルバムはレコーディング費用に制限がなかったため、高音質でジョビンの歌と演奏を楽しめます。
1990年にブラジル銀行ホールでライヴ録音された、「Tom Canta Vinicius」(2000年)から、”Eu Sei Que Vou Te Amar”です。コンサートはジョビンのファミリiー・バンドとの共演ですが、この曲と ”Carta ao Tom”だけが、ジョビンのピアノ弾き語りです。
Tom Jobim, piano vo
Paula Morelenbaum, vo
Paulo Jobim, viola vo
Danilo Caymmi, flut vo
Jaques Morelenbaum, cello
A・C・ジョビン⑰ ジョアン・ジルベルト"Brigas Nunca Mais"
アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim )が1958年半ばから1959年末にかけて作曲した、"Brigas Nunca Mais"(けんかにさよなら)です。作詞はヴィニシウス・ヂ・モラエス(Vinicius De Moraes)です。
ジョアン・ジルベルト(Joao Jilbert)のファースト・アルバム[Chega De Saudade](1959年)から、"Brigas Nunca Mais"(けんかにさよなら)です。5月の爽やかなそよ風のようなメロディが、ジョアンのみずみずしい歌声にのって、この曲はこのヴァージョンだけでいいかなと思ってしまうほどです。ジョビンのアレンジも最高です。
"Brigas Nunca Mais"(けんかにさよなら)は、エリス・レジーナ(Elis Regina)「ELIS&TOM」(1974年)、ガル・コスタ(Gal Costa)「Canta Tom Jobin」(1999年)、エリアーヌ・エリアス(Eliane Elias)「The Three Amercas」(1997年)、小野リサ「The Music of Antonio Carlos Jobim 」(2007年)などのアルバムでレコーディングされています。
ブラジルのヴァイヴ&ピアノ奏者、ブレーノ・サウエル(Breno Sauel)のアルバム「Viva A Bossa」(1963年)から、"Brigas Nunca Mais"(けんかにさよなら)です。