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韓国ドラマ「君に出会ってから」④

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  ドラマの中心になるチェ・ジンシルとリュ・シウォンのコメディタッチの恋愛模様が面白くて、視聴者はこの二人の俳優が大好きになったことでしょう。
 しっかりものの朝鮮族のチェ・ジンシルは初対面の時から、年下で情けないリュ・シォンにあきれています。異性としての感情も湧かないで、言いたい事をリュ・シウォンに言ってる感じです。さばさばとしてさっぱりしたチェ・ジンシルは商売の才能もあって、朝鮮族の劣等感もないので、かえってリュ・シウォンはチェ・ジンシルに好意を持ち、アタックしていきます。二人は甘くてラブラブではないものの友達のような、姉弟のようなカップルになり、結婚します。が、金銭的にルーズなリュ・シウォンをしまり屋さんのチェ・ジンシルが財布のひもをぎゅっとにぎってイメージ 1監督しているので、リュ・シウォンは結婚前よりとほほ、とほほになります。
 チェ・ジンシルの明るさが最高です。朝鮮族なまりのセリフも面白く、田舎ものの純粋で元気な演技がドラマを和やかにしています。頑張りやのチェ・ジンシルがドラマの中で活躍していく展開は「星に願いを」や「あなたそして私」などがありますが、わくわくして痛快で、一視聴者としてチェ・ジンシルを応援したくなるのも無理はありませんね。
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 今一つリュ・シウォンのファンになれないでいたのに、「君に出会ってから」の底抜けに調子のいい明るい、まるで地のような演技を観て大ファンになってしまいました。
 10数本リュ・シウォンのドラマを観ましたが、アイドルとしてでなく俳優として、駄目男も演じられるし、辛い恋も演じられるし、悩みの多い役も演じられるし、底抜けに明るい男も演じられます。演技力のある俳優なので、元気な40代男性としての魅力をまたドラマでみせてほしいです。
 
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 サブ・ストーリーのイ・ソジンとパク・ジニの恋愛。このドラマのパク・ジニは清純で好感の持てる女優です。恥じらうしぐさがかわいくて、パク・ジニ、このような女優かと思いきや、「君に出会ってから」の雰囲気は他のドラマでは感じられない、しっかり生きるたくましい女性の役柄が多いです。演技の上手な女優なのですね。「ジャイアント」では・男まさりの女性経営者を演じていました。時代劇で強い王后なども似合うでしょう。イメージ 4
 
 「彼女の家」(2001年MBC)では感じなかったのですが、イソジンは演技がどうかなあと感じてしまうようなシーンが・いくつもありました。「彼女の家」では反対に、キムヒョンジュに恋をしている様子が画面から伝わってくるのです。ということは、お相手のパクジニが苦手だったのかと、あれこれ考えてしまったイ・ソジンの「君に出会ってから」でした。
 
パク・ジニとイ・ソジンを巡って三角関係になるパク・イェジン。イメージ 5恋の勝利者はパク・ジニになり、パク・イェジンは失恋してしまいますが、それからが面白いのです。2階の自分の部屋から出て来て兄のリュ・シウォンに一言声をかけるのですが、「どうしたの~」「な~に~」などアンニュイというか落ち着いているというか、”パク・イェジン節”が非常におもしろかったです。若手なのにベテランの風格があり、バラエティに出た普段のパク・イェジンに近いキャラクターでした。イメージ 6
 
 リュ・シウォンの同僚で新聞記者のホン・チュンミンですが、嫌味がなく、ベタベタしてなくて爽やかでさっぱりとした女性を演じていて、とても好感持てました。リュ・シオンとの言いたいことを気軽にいえる友人関係がほのぼのとして楽しかったです。このドラマで強く印象に残っていて、まさか「ホジュン」のチョ・グァンニョルのおとなしくて、線の細い奥さまだったとは。韓国ドラマの中で一番びっくりしたことでした。
 
 採点10点満点中9点
 

 

 

 
 
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韓国ドラマ「君に出会ってから」③

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 リュ・シウォンのお父さん役のハン・インスの名前を覚えられなくて、何年経っても”君に出会ってから”のリュシウォンのお父さんと呼んでいました。それほどこのドラマの印象が強くて、善良でお金持ちのお父さん役にぴったりだったのです。その後出演作の40数本のドラマの内15本くらいハン・インスを観ていますが、正義感の強い役だけでなくあくの強い役など幅広く演じています。どっしりとしてうるさいことを言わない「君に出会ってから」のお父さん役が一番好きですね。
 時代劇の出演も多く大臣や側近など、地位の高い役を演じていますし、顔と雰囲気に清潔な貫禄があるので、会社社長、重役などが似会うのでしょう。イメージ 2「死ぬほど好き」(2003年MBC)では珍しく、いんちきな占い師をコミカルに演じていました。
 
 キム・ギュチョルはブログの「カテゴリ男優編」でも一番にUPするほど、オドオド芸が天下一品の名優です。何かいつも自信無さげで、かといって、小ズルそうなところや、エキセントリックな面もあるので、地のキム・ギュチョルはどういう人なのか知りたいです。
 2002年のドラマ「君に出会ってから」はちょうどワールドカップで盛り上がっていた頃です。チェ・ジンシル、リュ・シウォンとキム・ギュチョルの三人で屋台で盛り上がるシーン、中国からチェ・ジンイメージ 3シルをスカウトして、会社が上手くいってニヤっとするシーン、デザイナーのキム・ドヨンとの恋愛、姉キム・ヘジャとのやりとり、どれをとってもキム・ギュチョル風演技を堪能できたドラマだと思います。
 
 バンド「サヌルリム」のキム・チャンワン。1970年代後半の音楽シーンを代表する音楽家で多くのヒット曲を出したヒットメーカーなのに、私にとっては「君に出会ってから」「その陽射しに」「新貴公子」「めっちゃ大好き」の俳優としてのキム・チャンワンです。演技の幅は広くないものの、とぼけた味のある俳優としては個性的です。ロックバンドでギターを弾き歌っていると、ダークな雰囲気で、ドラマでよく知っているキム・チャンワンではなくなってしまいます。「君と出会ってから」では、ナム家の次男でヤン・ヒギョンととぼけたお似合いの夫婦を演じています。漢方医としイメージ 5てリュ・シウォンを治療をするシーンは面白かったです。
 
 キム・ヘジャの息子役キム・テヒョンは、「白い嘘」(2008年MBC)で発達障害の役を演じていて、イメージと違って意外でした。「君に出会ってから」ではあまり個性がなかったのですが、最近は人気俳優になっているようです。
 
 キム・ヘジャのシナリオの先生ソン・ジェホは後半から出演して、キムヘジャと中年のイメージ 4可愛い恋を展開していきます。ソン・ジェホも良心的な役どころの多い俳優で出演作品も多く、時代劇では誠実な大臣や、弁護士や医師や地位のある役や、ものわかりのいいお父さん役などがとても似合う俳優です。
 
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韓国ドラマ「君に出会ってから」②

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 写真はナム家の人々です。左からキム・ギチョル、キム・チャンワン、ヤン・ヒギョン、チェ・ジンシル、リュ・シウォン、パク・イェジン、パク・ジニ、キム・テヒョン、キム・ヘジャ、ソン・ジェホ、前の二人がイ・ヒョチュンとハン・インス。ナム家の居間で親戚が集まり、ああでもないこうでもないとおしゃべりしています。居間の下の部屋にキム・ヘジャの家族とチェ・ジンシルが住んでいます。
 ドラマはこの登場人物たちのやりとりだけで面白く展開していきます。刺激がなくても脚本と演出と配役が良ければ、面白いドラマは作れるという一番の見本でしょう。イメージ 2
 乙女心を持ったキム・ヘジャは、つい口がすべって余計なことをいってしまい、「あー又やっちゃった」などと口をあわてて押さえる仕草がおかしく、余計なことを言われ、とばっちりをうける義妹のイ・ヒョチュンはカリカリして、いつもハァーとため息をついています。そこへヤン・ヒギョンも加わりという感じで、ベテラン女優たちの芝居が楽しめますイメージ 6
 キム・ヘジャは恋愛話も大好きで、リュ・シウォンとチェ・ジンシルの恋愛を応援するので、息子の結婚に反対するイ・ヒョチュンの気に障るようなことばかり。キム・ヘジャとイ・ヒョチュンのやりとりが面白く、上品な奥様の装いが似合う可愛らしいイ・ヒョチュンは、ため息芸が名人の域に達していました。
 同じ頃に「君と出会ってから」と「幸せは我々の胸に」を観ましたが、「幸せは~」の立膝ついて焼酎をクィーと飲む下品な奥様と、「君に~」のイメージ 4可愛らしい上品な奥様、全く違った役を見事に演じられるイ・ヒョチュンに感心してしまいました。
 ヤン・ヒギョンもキム・ヘジャの義妹です。イ・ヒョチュンにくっついてご機嫌伺いばかりしていますが、陰では悪口を言ってます。「幸せは我々の胸に」も出演していますが、目をまるくして態度をコロッと変える、同じような役どころ。イメージ 5
 キム・ヘジャの友達役のキム・ヨンジャも脇役の名女優で、目立たないところに、ベテランのキム・ヨンジャを起用するのは憎い配役です。キムヘジャとキム・ヨンジャのおしゃべりは普通のおばさんたちの会話ですが、何気ないやりとりがドラマを面白くさせています。
 
イメージ 3資産家のキ・ムヨンオクは相当気難しい老人役で、お世話係りがすぐにやめてしまうので、さらに意固地になって意地悪になってしまっています。「幸せは我々の胸に」の優しい祖母と正反対の役どころです。「コッチ」では最低な悪人を演じていますので、幅の広い演技が出来る最高の女優なのですね。
 
 
 
 
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韓国ドラマ「君に出会ってから」①



 「君に出会ってから」
 
 MBC 2002年 全48話
 
 演出 パク・チヨン
 脚本 チョン・ソンジュ
 
 「君に出会ってから」はあかぬけていて、ソフトな明るいホームドラマです。韓国ドラマを構成するさまざまな問題や古めかしさがなく、ほのぼのとしているので、楽しくうれしく最後まで観る事ができました。韓国ドラマというより、1950~70年代のアメリカのホームドラマのようです。
 リュ・シウォンは一番地に近いような、おしゃべりで軽いキャラクターです。初めて観たチェ・ジンシルのドラマがこの「君に出会ってから」で、私にとって生涯忘れられない女優になりました。
 チェ・ジンシルとリュ・シウォンのコンビが抜群に明るくてコミカルで、タイトルで一番最初のキム・ヘジャも独特なセリフまわしや演技で、持ち味を充分に生かしたと思います。
 おっとりとしたキム・ヘジャ一家は、住んでいたアパートを知人の借金の肩代わりで追い出されるはめになり、裕福な弟ハン・インスの家に居候に。
 キム・ヘジャの末の弟で下着会社を営むキム・ギュチョルは、あまり仕事が出来ない名前ばかりの社長です。キム・ギュチョルは上海で通訳をしている朝鮮族のチェ・ジンシルを下着会社にスカウトします。
 手違いで契約したアパートが借りられなくて、チェ・ジンシルは居候しているキム・ヘジャ一家の部屋に同居することになります。
 駆け出しの芸能新聞記者リュ・シウォンは上海出張の際、チェ・ジンシルに助けられました。そのチェ・ジンシルが自分の家に、叔母のキム・ヘジャ一家と一緒に住むようになり、好きになっていきます。しっかりもののチェ・ジンシルは、半人前のリュ・シウォンに好意をもてなかったのですが、そのうちリュ・シウォンを好きになります。
 息子リュ・シウォンが朝鮮族のチェ・ジンシルと付き合う事に大反対の母イ・ヒョチュンはヤキモキ。義姉のキム・ヘジャ一家の同居にもいい気がしません。
 キム・ヘジャの娘パク・ジニは大学生で、従妹のパク・イェジンとイ・ソジンを巡って三角関係になる辛い恋をします。イ・ソジンの祖母キム・ヨンオクは大金持ちですが気難しい人です。
 キム・ギュチョルの会社は有能なチェ・ジンシルが下着を開発して、売り上げを着実に伸ばしていきます。
 事ある度にナム家長男のハン・インス一家の周りに、親戚がああでもないこうでもないと集って、ドラマは楽しく面白く展開していきます。
 
 『ナム家の人々』
長女キム・ヘジャ一家 キム・ヘジャ パク・ジニ(娘) キム・テヒョン(息子)
長男ハ・ンインス一家 ハン・インス イ・ヒョチュン(妻) リュ・シウォン(息子) パク・イェジン(娘)
次男キム・チャンワン夫婦 キム・チャンワン ヤン・ヒギョン(妻)
三男キム・ギュチョル
 
  『朝鮮族』
チェ・ジンシル
 
 
  『キム・ヘジャの友人一家』 
キム・ヒョンジャ オ・スンヒョン(娘)
 
  『財閥一家』 
キム・ヨンオク(祖母) イ・ソジン
 
 
  『新聞記者同僚』 
 ホン・チュンミン
 
 
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