人が生きる世の中(サランサヌンセサン)
毎日韓国ドラマと映画と音楽でヘンボケヨgooblog
リュ・ウォンジョン「椿お嬢さん(トンベクアガシ/イ・ミジャ)」「19才の純情」「”あなた花びら踏
韓国歌謡史の偉人とも言われるイ・ミジャのトロット定番、”19才の純情””椿お嬢さん””島の村の先生”は若い人も歌います。
大ヒット曲なのにイ・ミジャの歌にピンとくるものがなくて、歌謡舞台でも聞いていまませんでした。
昨日の歌謡舞台でリュ・ウォンジョンの”椿お嬢さん(トンベクアガシ)”を聞いて、初めて良い歌だと思い、新進のトロット歌手リュ・ウォンジョンが気に入りました。
23才のリュ・ウォンジョンはKBSオーデション番組「トロット後継者」で優勝。審査員のナムジン、チュ・ヒョンミ、チェ・プラムから高い評価を得ました。
チャンチャカチャンのリズムではない正統派演歌(トロット)は情感を出すことがとても難しいとされていて、リュ・ウォンジョンの天性の声と情感がトロット歌手にふさわしいとのことです。
確かにこれまでに百回以上イ・ミジャ曲の出だし部分を聞いてきましたがすべて素通りしてしまいました。
やっとイ・ミジャ曲が私の琴線に触れたようです。リュ・ウォンジョンの懐かしさを感じる声。キンキン響くこぶしの強い女性歌手が多い中で彼女の声は魅力的です。それだけでなく、フォーク歌手キム・ヒジンに似たやわらかい雰囲気がベリーグッドです。息の長い歌手になってほしいと思います。
イ・ミジャ”19の純情”をリュ・ウォンジョンで。
リュ・ウォンジョン2016年のオリジナル曲”あなた花びら踏んで来るの”
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中国の地図とドラマの舞台
中国の地図です。地図を見ながらドラマに出てくる舞台を覚えようと思います。下の地図は大きく地域に分けられています。
灰色が西北地域、薄黄緑が西南地域、水色は華北、薄い藤色が東北地域、ピンクが華南、クリーム色が華東、薄ピンク色が華中です。
中国読み+日本語読み
西北地域
①新疆【シンジャン】(しんきょう)ウイグル自治区 首都 【ウルムチ】
②甘粛【ガンスー】(かんしゅく)省 首都 蘭州【ランヂョウ】
③青海【チンハイ】(せいかい)省 首都 西寧【シーニン】(にしねい )、
④寧夏【ニンシャー】(ねいか)回族自治区 首都 銀州【インヂョウ】
⑤陝西【サンシー】(せんせい)省 首都 西安【シーアン】(せいあん)の5省からなります。
西南地域
①西蔵【シーザン】(チベット自治区) 省都 【ラサ】
②四川【スーツゥァン】しせん)省 省都 成都【ツェンドゥー】(せいと)
③雲南【ユンナン】(うんなん)省 省都 昆明【クンミン】(こんめい)、
④貴州【グエヂョウ】(きしゅう)省 省都 貴陽【コイヤン】(きよう)
⑤政令都市重慶【ツォンチン】(じゅうけい)の4省1都市からなります。
華北地域
①内蒙古自治区【ネイモンクー】(うちもうこ) 省都 呼和浩特【フーハーハオター】フフホト
②山西【シァンシー】(さんせい)省 省都 太原【タイユアン】(たいげん)
③河北【ハー(フー)ベイ】(かほく)省 省都 石家庄【シージャーズォアン】(せっかそう)
④首都北京【ベイジン】(ぺきん)
⑤天津【ティエンジン】(てんしん)の3省2都市からなります。
東北地域
①黒竜江【ヘイロンヂャン】(こくりゅうこう)省 省都 哈爾浜【ハルピン】(ハルピン)
②吉林【ジーリン】(きつりん)省 省都 長春【チャンチュン】(ちょうしゅん)
③遼寧【リャオニン】(りょうねい)省 省都 瀋陽【シェンヤン】(しんよう)の3省からなります。
華南地域
①広西チワン自治区【 グアンシー】省都 南寧【ナンニン】(なんねい)
②広東【グアンドン】(かんとん)省 首都 広州【グアンヂョウ】
④海南【ハイナン】(かいなん)省 省都 海口【ハイコウ】の4省からなります。
華東地域
①浙江【ゼァージャン】(せっこう)省 省都 杭州【ハンヂョウ】(こうしゅう)
②江西【ジャンシー】(こうせい)省 省都 南省【ナンヂョウ】(なんしょう)
③安徽【アンホエ】(あんき)省 省都 合肥【ハーフェイ(ごうひ)
④江蘇【ジャンスー】(こうそ)省 省都 南京【ナンジン】(なんきん)
⑤福建【フーヂェン】(ふっけん)省 首都 福州【フーヂョウ】(ふくしゅう)
⑥山東省【シャンドン】 省都 済南【ジーナン】(せいなん)
⑦上海【シャンハイ】(しゃんはい)の6省1都市からなります。
華中地域
①湖南【フーナン】(こなん)省 省都 長沙【チャンシャー】(ちょうさ)
②湖北【フーベイ】(こほく)省 省都 武漢【ウーハン】(ぶかん)
③河南【ハーナン】(かなん)省 省都 鄭州【ズェンヂョウ】(ていしゅう)
地図に二つの濃い青い線があります。中国を流れる大きな川。上が黄河で下が長江(揚子江)です。その真ん中に淮河があってそれが中国の南北の境ともいわれています。す。
淮河および秦嶺山脈を境に、南北に分かれ、地理や気象条件などが異なり、伝統的に華北と華南の境界線ともみなされています。気候が異なり、食文化も異なるということです。黄河を抱く「華北」は乾燥していて、農業は麦作中心、それに対し、長江を抱く「華南」は湿潤で日本と同じような稲作中心です。「北方」と「南方」とでは、同じ漢民族でも言語も違うし、体質も違うと言われています。北は小麦文化で麺や饅頭食べ、南はお米、餅を食べるのとのこと。
中国のテレビドラマ「潼関からの出撃」(山西省太源が舞台)で日本軍の上官に主人公の中国人が北と南の違いを説明していました。(南で育った人間は北の寒さには耐えられないし、北の人間は南の湿気には耐えられないなどと。)陝西省と山西省の間を流れる黄河を渡る日本軍は苦労をしていました。
「大地の子」(NHK 1995年)の舞台の満州は東北3地方(黒竜江、吉林、遼寧、)と華北の一部の地域と内モンゴル自治区の約半分になります。ロケ地は長春、大連、北京、内モンゴル、上海、重慶と大規模なロケだったようです。仲代達也も登った万里の長城。長江の三峡川下りの船上で一心が「私は大地の子です」と言いました。
これまで観た中国ドラマは遼寧省大連を舞台にした「屋台のおかみ」
天津を舞台にした「隠し剣(锋刃)」。
湖南省長沙を舞台にした「長沙決戦」
湖北省武漢、熱河(河北省、遼寧省、うちモンゴルにまたぐ地域)を舞台にした「勇気的心」
湖北省紅安を舞台にした「铁血红安(男たちの熱き伝説)」
韓国時代劇ドラマ「善徳女王」(2009年 MBC)では、主人公トンマンが新疆ウイグルの省都ウルムチ南西部の広大な砂漠、タクラマカン砂漠を越えて朝鮮半島までやってきて、苦難な物語が始まります。
「商道」(2001年 MBC)では主人公サンオクが燕京に高麗人参の商売に行きますが、燕京が北京だということもわかり、ドラマから中国を知り大変勉強になっています。
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韓国ドラマ「折鶴」③
「折鶴」はチョ・ソヘの脚本に加えて俳優陣の魅力がたっぷりと楽しめるドラマです。
実力俳優ソン・ユナは、「折鶴」での派手な髪形の、はすっぱにガムを噛んでいるダンサー役チャ・セリの印象がとっても強かった。トロットの演奏で男性ダンサー相手に踊っている姿、あっけにとられていたのを覚えています。
パク・ヨンウはクリーニング店でも失敗する不器用な気のいい気弱な青年を演じていました。チャンスも裏目に出てしまうような。俳優パク・ヨンウを気にしてましたが、映画やドラマで主役級のスターになって、ホットしています。
少し頭の足りない”クァンモ”役イ・サンインは、ピョンピョン飛び跳ねていたのが楽しい。本当は運動神経抜群の武闘派。
イ・ギョンジンとイ・ヨンハは「幸せは我々の胸に」(SBS 1998年)でも夫婦役でした。両作品ともイ・ヨンハは会社を倒産させ、妻役イ・ギョンジンを不幸にしてしまいます。
イ・ギョンジンは薄幸そうに見えて意外とたくましい。「折鶴」ではファッションセンスが良いので、洋服の商売に岐路をみつけました。
パク・ヨンギュは途中から出演しますので、「折鶴」のキャスト紹介に出てきません。妻に離婚されて思春期の息子を抱えて冴えない役どころですが、イ・ギョンジンを助けて、二人でトラックに乗って商売をするシーンは気分が楽になりました。
ヤン・ミギョンは「チャングムの誓い」のような寛容な女性ではなく、義姉の倒産による不幸もはた迷惑な感じです。インテリなキャリアウーマン。
キム・ギュチョル(イ・ギョンジンの弟)は問題なく仲間アン・スンフン(初恋の悪役)や、放送作家ト・ジウォン(イ・ギョンジンの妹)と仕事している。この業界の職場シーンはいろいろなことが起きる「折鶴」の中でホットするシーンでした。
リュ・シウォンとミョン・セビンが働くスーパーの主任キム・ジョンギュンの朝礼の訓示が面白い。ソン・ジョンボムとのかけあいも楽しい。リュ・シウォンとミョン・セビンが付き合っていくスーパーの職場。ここだけでもコメディタッチなドラマが作れそうです。
パク・ヨンウをだますクラブの客ホン・ヨジンは時代劇でよく見かける名わき役さんです。
「折鶴」はKNTVで見ました。そのあとDVDが発売され、2012年にKBSワールドでも放送されましたが、リュ・シウォンの役名がKNTVでは字幕で”ウナク”なのに、KBSでは”ウンハク”になっていて、再放送を楽しみにしていたのに、ガッカリでした。ミョン・セビンが呼ぶ”ウナクシ”に慣れていたので、”ウンハクシ”には我慢できませんでした。字幕の違いは大きいと思います。
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韓国ドラマ「折鶴」 ②
「折鶴」はミョン・セビンとリュ・シウォンを縦糸に、ミョン・セビン一家とその親戚の人たち、リュ・シウォンを取り巻く周りの人々の人生を一つづつていねいに描いています。話の広がりが面白くて飽きることなく最後まで楽しんだドラマでした。
チョ・ソヘは「人生色々なことが起きるし、思うようにはいかない。世間の荒波もある。けがれない美しい人生が狂うこともあれば、場末の人生もある。それでも人は希望を捨てたわけではない」と描いているのでしょうか。確かにドラマからリュ・シウォンの絶望が痛いほど伝わってきます。ひたすらリュ・シウォンを待ち続けるミョン・セビンはあわれではありますが、ラストはチョ・ソヘ独特なタッチで希望が見えて視聴者にドラマの続きを考えさせるようでホットさせました。
「折鶴」は恋愛ドラマだけではなく、人間模様がいくつも重なり合い人生のほろ苦さも感じさせるドラマでした。笑えるシーンや温かくてホットしたシーンもありました。
折鶴 KBS 1998年 全54話
演出 キム・ジョンチャン
脚本 チョ・ソヘ
出演 リュ・シウォン、ミョン・セビン、ソン・ユナ、パク・ヨンウ、イ・サンイン、キム・ウンイン、サ・ミジャ、イ・ヨンハ、イ・ギョンジン、パクヨンギュ、キム・サンジュン、ト・ジウォン、キム・ギュチョル、ヤン・ミギョン、チェ・ガンヒ、
あらすじ
リュ・シウォン、パク・ヨンウ、イ・サンインは孤児院出身で倉庫で三人で暮らしている。孤児院の心臓病の弟の手術費用を貯めている。
リュ・シウォンはカーレースで優勝することを夢見ていたが、ある自動車事故に関わり、その夢を断念する。スーパーマーケットで働く。
パク・ヨンウはクリーニング店で働いているがダンサーを夢みていた。ダンスを教えてくれる約束で、クラブダンサーのソン・ユナに大事な手術費用をだまし取られる。
ミョン・セビンはお金持ちの娘でピアニストを夢みていた。父が自動車事故で亡くなり、多額の負債を抱えて父の会社は倒産する。屋敷を出てアパート暮らしを始める。母は夫や家を失い呆然としている。ミョン・セビンは母と弟の生活費を稼ぐために、昼はスーパーマーケットで働き、夜はお店でピアを弾いている。
ミョン・セビンの父親の自動車事故の原因が自分だと知って、リュ・シウォンは理由も知らせず、ミョン・セビンから離れていく。
貧しい生活を余儀なくされたミョン・セビン一家。借金返済のために祖父キム・インムン(父方)は郊外の家を処分して一緒に暮らすが、慣れないチラシ配りをしつつ、認知症になる。叔父キム・サンジュン(父方)のプロゴルファーの成績もさえず、レッスンプロでつばめのようなことをしている。
母(イ・ギョンジン)は気を取り直して仕事につくが詐欺にあい、お金を返せと顧客たちに問い詰められる。叔父夫婦(母方)(キムギュチョル、ヤン・ミギョン)にも迷惑をかける。
詐欺騒動の中、イ・ギョンジンは息子の友達の父親パク・ヨンギュと知り合い、解決に手を尽くし助けてもらう。パク・ヨンギュは洋服の移動販売をしている。イ・ギョンジンも洋服販売を手伝うが意外に商売が上手で、仕事が軌道に乗り始める。
パク・ヨンウたちの大事なお金を持ち逃げしたソン・ユナを見つけたリュ・シウォンは、お金を取り戻そうと掛け合いに行く。ソン・ユナは大事なお金だと知って、リュ・シウォンを見直して好きになる。
ソン・ユナも妹の学業のためにお金が必要だったのだが、ひもがクラブに来て脅すようになる。パク・ヨンウはクラブでホストとして働くが、女性客にまたも騙されてしまう。
ソン・ユナがリュ・シウォンたちの住む倉庫に来て、頭の足りないイ・サンインは喜んではしゃぐ。イ・サンインはミョン・セビンが訪ねてくるとブスっとしている。どうもイ・サンインはおとなしそうなミョン・セビンよりも、派手なソン・ユナの方が好きらしい。
理由もなく自分のもとから去ったリュ・シウォンを探し続けるミョン・セビン。母親は夫の遺書をみつけ、事故が自殺だったと知りショックを受ける。
リュ・シウォンも事故が自分のせいではないと知り、改めてレースに出場し優勝する。ソン・ユナはリュ・シウォンから身を引き、ミョン・セビンを引き合わせる。
脚本の神様のようなチョ・ソヘ。素晴らしい脚本家です。折って、折って、畳んで、また折って、折って、畳んで、折って、、、、、最後に羽を広げると美しい鶴になる。ドラマ「折鶴」の持つ意味が分かったような気がします。
採点10点満点中/8点
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ソン・ビョンヒ 「並んで歩かなくても」
2000年にデビューしたソン・ビョンヒです。2003年にリリースした2集「並んで歩かなくても」はロウソク集会で今でもよく歌われている歌です。
ソン・ビョンヒは韓国民族音楽人協会(民主化闘争のなかで1990年に結成された音楽芸能人の協議団体)所属 のアーティストです。
民衆の力で軍事独裁政権から大統領の直接選挙制に変革した韓国の人々の力は本当にすごいと思います。でも民主主義が当たり前のことになってしまい、本当の意味の民主主義を問うことや、貧富の格差是正や、ノ・ムヒョンが掲げた「人が生きる世の中」は時代遅れのようになりました。それは韓国ドラマにも如実に表れています。貧しい人や弱い立場の人を守る社会正義はどこへ行ってしまったのかと思うほどです。
2014年のセウォル号事件(不法な構造変更と過重積載で沈没し、修学旅行の多くの高校生が亡くなった事件)の悲しみと痛みは国民の心を動かしてしまいました。
ソン・ビョンヒが2015年に立て続けに出した6集アルバム「折れないために」、7集「思い出は力」が示すように、そして”並んで歩かなくても”の歌詞が歌っているように、変革を「あきらめないこと」が大事なのかもしれません。
民主派(イ・ミョンバク・パク・クネ政権を批判する人たち)は時代遅れの人たちではなく、政府にとって危険な人たちリストに載ってしまうほどある意味、恐れられている存在なのでしょう。
歌手イ・スンファンが「反政府発言をしていてもリストに僕の名前が載っていない。情けない」と皮肉な笑い話もあるほどです。
今日本と韓国は逆の意味で熱いです。大統領退陣へと若者たちが集まるローソク集会。日本では中国、韓国憎しの熱い嵐。
今日は旧正月の大晦日。私は”並んで歩かなくても”を聴きながら旧正月を迎えたいと思います。
並んで歩かなくても
誰かが誰かが見なくても
私はこの道を歩いていきます
私はこの道を歩いていきます
時々時々 大変でも
一歩一歩ずつ歩いて行きます
一歩一歩ずつ歩いて行きます
年は暮れて行く道は遠くても
人の村に灯りがともるならば
人の村に灯りがともるならば
いつもいつも初めのように
黙黙と黙黙と歩いて行きます
黙黙と黙黙と歩いて行きます
並んで並んで行かなくても
私たちは共に行くのですね
私たちは共に行くのですね
一人、一人だと感じる時は
先人たちの足あとを見て歩きます
先人たちの足あとを見て歩きます
時には倒れて時には休んでいっても
互いに向かい合って笑い 勝てなくても
互いに向かい合って笑い 勝てなくても
並んで並んで行かなくても
私たちは共に行くのですね
ナナナナナ~
私たちは共に行くのですね
ナナナナナ~
並んで並んで行かなくても
私たちは共に行くのですね
私たちは共に行くのですね
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韓国ラマ「折鶴」 KBS 1998年 全54話 ①
リュ・シウォン主演のドラマで、「韓国ドラマベストシーン」が二つあります。一つは”教会で愛を誓うシーンナンバー1”が、「この世の果てまで」(1998年MBC)です。そしてもう一つは「キスシーンナンバー1」が、この「折鶴」です。
雪が降る公園でのリュ・シウォンとミョン・セビンのキスシーンは、夜の街灯に照らされて、寒いけれど温かくて二人の柔らかい息遣いが聞こえてくるようでした。激しく求めあうものではないけれど、美しくて夢見るような素敵なラブシーンでした。
リュ・シウォンとミョン・セビンはユン・ソクホ監督の「純粋」(1998年KBS)でも共演していて、二人はお似合いのカップルだと思います。実生活でも結婚してほしいと思っていたくらいです。
ドラマの印象が強くて、後々までも役名で俳優を覚えることがあります。「ガラスの靴」(2002年SBS)では、キム・ヒョンジュを”ユニちゃん”、キム・ジホを”テヒ姉ちゃん”、「ずっと会いたい」(1999年MBC)ではユン・ヘヨンを”クムジュさん”と呼んでいました。「折鶴」で忘れられないのはソン・ユナの役名”チャ・セリ”です。クラブのダンサー役ソン・ユナ最初の登場シーンがガムをくちゃくちゃと噛みながらで、衝撃的で相当強く印象に残っています。
リュ・シウォンの孤児院仲間、パク・ヨンウとイ・サンインも印象が強くて、イ・サンインはちょっと頭が足りない役柄の”クァンモ”と覚えていました。気が弱い役柄でソン・ユナに騙されるパク・ヨンウは私の中では、役名”ピルスン”でしたが、今では大物俳優です。
「折鶴」は私の韓国ドラマベスト15に入る作品です。出演者も多くて豪華です。ミョン・セビンの母イ・ギョンジン、祖父のキム・インムンと祖母のサ・ミジャ、叔母のヤン・ミギョンとキム・ギュチョル夫婦、叔父でプロゴルファーのキム・サンジュン、移動販売のパク・ヨンギュ、放送作家のト・ジウォン、レーシングカーのリーダーのキム・ビョンセ、ミョン・セビンとリュ・シオンの働くスーパーマーケットのソン・ジョンボム、イ・ムンシク、それから借金取りや、クラブの客の脇役さんたち、本当に大勢の俳優が出演していました。
全54話にたくさんの話が盛り込まれています。ミョン・セビン一家の事情だけでもドラマが作れそうです。リュ・シウォンのカーレースや孤児院仲間の暮らし、スーパーマーケットの話、後半ではソン・ユナとクラブに舞台が移っていきます。ミョン・セビンとリュ・シウォン二人が誤解しあっていたことが、最後に明かされて終わります。その間、ミョン・セビンが、ずっとリュ・シウォンを想って泣き続けていたのがかわいそうでした。
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1974年~の洋楽 ② レスリー・ダンカン/ Lesley Duncan ”Rockin Chair" "Heaven Knows””Jumped Right in the River"
レスリー・ダンカンは1943年生まれのイギリスの女性シンガー・ソングライターです。 1960年代からセッション・シンガーとして活躍、ダスティー・スプリングフィールドのレコーディングでは1964年から1972年までバックコーラスをつとめました
スコット・ウォーカーなどがレスリー・ダンカンの曲を録音、エルトン・ジョンがサードアルバム(1970年)でレスリー・ダンカン作の”Love Song”を歌い、有名になりました。
自身のレコードとしては1963年に初シングルを録音、1969年までにParlophone・Mercurey・RCAから9枚のシングルをリリースしました。
「Sing Chirdren Sing」(1970年 CBS)から、「Maybe It's Lost」(1977年 MCA)まで、5枚のアルバムをリリースしています。
UPしたのは、5枚のアルバムのなかで最も好きな「Moon Bathing」(1975年GM)から”ロッキン・チェアー(Rocking Chair)"です。レスリー・ダンカンの暖かく優しい歌声とメロディーが心に染みます。
「Moon Bathing」から”ヘヴン・ノウズ(Heaven Knows)”です。このアルバムはジミー・ホロヴィッツのアレンジと、クリス・スペディングのギターが素晴らしく、特にこの曲でのクリス・スペディングのギターソロが秀逸です。
パンク・ニューウェイブ以前の1970年代のイギリスのロックの特徴として、”午後の紅茶のロック”とでもいうような、アメリカのポップスとは一味違った、独特なポップ感覚をもった音楽性をもつグループやシンガー(スタックリッジ、サザン・コムフォート、ヘロン、プログレでもキャラヴァンやアンソニー・フィリップス)が活躍していました。
レスリー・ダンカンのアルバム「Moon Bathing」も、”午後の紅茶のポップス”といった趣きのある、ゆったりとしてほっとするような親しみやすさに充ちています。
「Moon Bathing」から”Jumped Right in the River"です。アップテンポの曲で、レアグルーヴやクラブ系の人たちにも人気のある曲です。
メタル・ブリティッシュロックの音楽評論家として有名な伊藤政則氏が、1970年代後半に発行していたミニコミ音楽雑誌「ロッカダム Rockadom」に、レスリー・ダンカンの記事が載っていたのを憶えています。
伊藤政則氏は”我が心の妻”とまで呼ぶほどのファンだったので、イギリスに行った際に、レスリー・ダンカンに会ってきたという記事でした、私も以前よりレスリー・ダンカンが大好きだったので、感動して読んだのを憶えています。
ただ読んだのが大分前のことで、今手元にこの雑誌がなく、検索しても当たらないので、記憶が正しいのか自信がありません。 (Kann Dorao)
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韓国ドラマ「目の見えない鳥の歌」 MBC 1994年 全2話
アン・ジェウクの主演デビュー作品なので、見た方も多いと思います。初々しいながらも熱演で、アン・ジェウクの評価が上がりました。
韓国ドラマ「目の見えない鳥の歌」(1994年)は、実在のカン・ヨンウ博士の半生をドラマ化した作品です。中途失明、母子家庭で、母親の死に次ぎ、姉の死という逆境にも負けず盲人で初めて大学に入学し、米国留学、韓国人で初めてアメリカで博士号を取得したカン・ヨンウ博士の偉人伝ドラマです。
ストーリーは過酷なのですが、映像が詩的で美しい。アン・ジェウクとキム・ヘスの戸外のシーンは、一枚の絵のように静かでみずみずしい。23年前の1960年代を描いたドラマですが、最近の妙に洗練されたトレンディドラマよりも数倍も映像が美しくて、若き俳優たちの演技が達者です。
全2話ですが、1話では純粋にドラマに入り込み、こんなに悲しい出来事はありえないと思うほど、これでもかこれでもかと辛いことが起きてしまい見ていて涙が止まりませんでした。
アン・ジェウクは本当に目が見えない人かと思うほどの、素晴らしい演技でした。キム・ヘスはアン・ジェウクを励まして彼を支え続ける女子大生を演じ、温情厚い役どころの多いキム・ヘスの本領発揮でした。
目の見えない鳥の歌 MBC 1994年 全2話
監督:チョン・ウニョン 脚本:イ・ラン 出演:アン・ジェウク キム・ヘス ヤン・ヒギョン イ・ヒド シム・ヤンホン
勉強がよくできるアン・ジェウクは母子家庭。母の期待を一身に受けている。中学生の時サッカーボールが目に当たり失明してしまう。そのショックで母はショックで倒れ、幼い弟妹たちを残して死んでしまう。高校生だった姉は学校をやめて女工として働く。昼夜休みなく無く働いていた姉までが工場で過労で死んでしまう。アン・ジェウクは服毒自殺未遂をする。病院で一命を取り留めたアン・ジェウクをヤン・ヒギョンが寄宿制の国立盲学校に入学させる。幼い弟妹たちは孤児院へ。
盲学校では視覚障害者が将来的に自立できるように按摩を教えている。アン・ジェウクは学問への意欲を失わず、大学進学の目指す。「視覚障害者が大学進学などとんでもないこと、按摩の技術を覚えなさい」と教師たちに反対されるが諦めずに勉蕎を続ける。
ボランティアの女子大生キム・ヘスがアン・ジェウクの目になり勉強を手伝い、挫折しそうになっても励ましていく。キムヘスの母親の反対があっても彼を支え続ける。
勉強を続けているアン・ジェウクに又も不幸が襲うが、それでも進学を諦めない彼に教師たちも応援。韓国で初めて健常者と同じように延世大学に入学する。
ただ2話ラストで、実在の主人公カン・ヨンウ博士がいかに優れた人だったのかという話が長く、ブッシュ大統領のお褒めの言葉の映像まででてきてガッカリ、さらっとカン・ヨンウ博士の紹介で終わらせてほしかったです。いいドラマだったのに残念でした。
採点10点満点中/7点
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上野鈴本演芸場 平成29年正月初席 新春爆笑特別興行2部途中まで
お正月は、浅草行って賑わいを楽しみ、それから浅草演芸ホールで落語、漫才、色物で幸せな気分になって新年が始まるという、我が家の恒例の行事が無くなって久しく、今年はそれができて本当に良かったと思っています。
おめでたいことがくせになって、上野鈴本演芸場10日の「吉例落語協会初顔見世特別公演」にも行ってきました。おもしろかった~。涙が出るほど笑って帰ってきました。
林家たい平と三遊亭歌之介がお目当てでしたが、浅草演芸ホールと演者がかぶることなく楽しんできました。
林家たい平は4日に聞いた演芸ホールと同じ枕で少しがっかり。馬鹿馬鹿しくて色っぽい”湯屋番”を手短に演じました。上手くておもしろかったですが、もう少し長く聞きたかったです。声がきれいでやさしく真面目なたい平は忙しすぎるのか、笑顔がありません。家に帰ってYoutubeでたい平の人情噺を聞いています。
落語ファンには評価の高い入船亭扇遊は”親子酒”を演じました。ナンセンスで面白い噺なのですが、今まで聴いたなかでは笑いが少ないほう。もっと面白い噺のはずなのにと思いながら最後まで聴いていました。
キレイどころの三味線漫談の林家あずみは林家たい平の弟子。林家あずみはポピュラーなこちゃえ節など美声で披露しました。若くて細身美人で三味線のお師匠さんのような林家あずみ。芸者さんをお座敷に呼んで遊ぶ祇園参りの男性が羨ましくなるような、粋な出し物でした。話のネタは女子大生が普通に話しているような話でしたが、舞台は華やぎました。良かったです。
古今亭菊志んは女性が寄席にたくさんいると笑い声で盛り上がるとのこと。天国へ行ったら落語家の名人たちに会えるから喜んで行く話。次々に名人たちが物まねで登場。彦六・志ん生・円生・三平・円鏡・志ん朝・師匠の円菊・談志と、物まねが似ているようであり似てないようで、それでもくだらなくて面白かった。
林家彦いちの「反対車」は、ナンセンスで臨場感たっぷりで笑ってしまいました。
ずっと面白かったのに、冷えてしまったのは柳家さん喬。気の短い男と気の長い男の話”長短”。気の長い男がただ、ゆ、っ、く、り、話すだけでぜんぜん面白くなかった。
休憩をはさみジャグリングのストレート松浦。お正月らしく紅白の衣装で、小物使いも楽しくて、ジャグリングも上手。会場の女性に大受けでした。技を決めながらもとぼけた話で大笑い。中国ゴマ、お手玉、クライマックスはデビルスティックで大技を決めました。小道具は工事現場の三角錐のカラーコーンとコーンバー。見事に宙に浮きました。不思議!拍手喝采でした。
三遊亭歌之介は落語家というより漫談です。歌之介は10年前から変わらない。それがすばらしいです。相変わらず「少年隊の克っちゃんではありません」で始まり、漢字の小話、師匠円歌の小話。毎度おなじみの小話なのに鹿児島弁の早口話芸が受けて受けて場内は大爆笑でした。
紙切りは林家二楽。師匠は父親の”紙切り”林家正楽です。出来上がった紙切りをスライドでみせるのが新しい。話も師匠よりは楽しめる。紙切りをしながらゆらゆら動いているけれど、動かなかったら・・・・・。地味に・・・・・。照明も落ちて・・・・・・。暗い舞台でうつむいて紙切り・・・・・。おもむろに顔を上げた林家二楽。絵的に非常に可笑しかった。家に帰っても思い出して笑っています。
楽しい、お目出たい、粋な二時間でした。
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浅草演芸ホール 平成29年(2017年)初席 4部途中まで②
1月5日も4時半頃から浅草演芸ホールへ出かけました。春風亭一之輔で”平林”を聞きました。初めての落語家でしたがナンセンスな話が面白くて、何回も笑ってしまいました。まくらもさぞかし面白かったのだろうなあ、と最初から見られなかったのが残念でした。一之輔の落語を今後も聞きたいなと思いました。
交互出演の林家しん平はお正月らしくてお目出たい出し物でした。新ゴジラの被り物とゴジラの手袋をして、神楽鈴をもって神様になってお客さんの願いをきいてあげるとのこと。「鈴を鳴らしたら会場の皆さんはパンパンと柏手を打って願をかけてください」。私もしっかり願をかけてパンパン。たぶん観客一同柏手を打って、高座のしん平を拝んだことでしょう。
昨日聞いた林家正蔵は同じ話でしたが客席はわきましたね。昨日とちょっと違う展開でおもしろかった。正蔵の枕によると、柳家は落語会の大派閥でだいたい65%くらい占めていて、あとの35%は三遊亭、林i家、古今亭、入船亭などなどなのだそうです。知らなかった。
たい平が休演ということで、前席の中年女性4人組が怒ってさっさと帰ってしまいました。昨日出た柳家三語楼がまたもや登場。三語楼がえらかったのは、昨日と同じ話だと思ってつまらなさそうにしたら、途中から話をガラっと変えたことでした。
入船亭扇辰の「お血脈」迫力があったのですが、正月のお客さんには重すぎる感じでした。
柳家喬太郎は昨日と同じで、ひどい手抜き。6分くらいの小噺をにこりともせず、暗い顔して話すだけ。しかも笑いは落ちの一回だけ。疲れているのか、体調が悪いのかと思っていたのですが、落語ファンのブログを読んだら、1月4日に上野鈴本に出た柳家喬太郎はおもしろかったとのこと。余計に腹が立ちました。浅草演芸ホールの初席10日間だけ、やる気なく手抜きしたのでしょうか。それとも3部の主任林家正蔵と、6時前の笑点の人気者林家たい平に挟まれた6分くらいの高座て、ふてくされてしまったのでしょうかねぇ。柳家ってそんなにえらいんでしょうかねえ。
柳家花緑は午後8時半の終演近くがが出番だったのですが、早々と6時台にでてくれてヤッターと思ったら、地方公演の話だけで盛り上がらず、しぼんでしまいました。10年位前に正月の浅草演芸ホールで観たときには、輝いていたのに残念でした。
同じく10年位前に正月の初席で見て以来の人間国宝柳家小三治は、声は変わらなかったのですが、顔が歳月を感じさせました。噺はよく演じている”小言念仏”で、さすがにうまいなあと思いました。
今日の高座で良かったのは、一番が一之輔、次が正蔵です。
春風亭一之輔
林家しん平
三遊亭小円歌
林家正蔵
柳家獅童
ニックス
柳家三語楼
入船亭扇辰
柳家喬太郎
神楽
金原亭龍馬
江戸家小猫
柳家禽太夫
柳家花緑
林家小三治
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