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韓国ドラマ「あの空に太陽が」 (KBS 2016年 121話)

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 はっきり言って一言、ひどい脚本でした。イ・ミヌとユン・アジョンの崖のシーンから始まったショッキングな出だし。ガラっと変わって70年代の若い頃に。崖のシーンがラストかと思いきや何のことはない、白いスカーフも舞わないし、崖から落ちないし、そのまま家に戻っていたという、お粗末な展開。
 
 若手のノ・ヨンハクは悪役の貫禄もないし、悪いことをすればするほど不快でした。
 
 ユン・アジョンは「全部あげるよ」「奇皇后」で悪役を演じていたので、彼女が主役とは。驚いてしまいました。
 
 ラスト121話でやっと映画製作と女優のドラマになりました。これなら女優になるプロセスに意地悪な先輩女優を絡めて、映画製作を邪魔する恐い大物悪役をあて、それら難関を乗り切って貧しい家の田舎娘から女優になり、映画製作も成功するという「ボクヒ(ポッキ)姉さん」のように、頑張った映画人のドラマにしてほしかった。
 
 大ファンのイ・ミヌが出だし、悪役のような形相で見るのが怖かったのですが、最後まで紳士的で善良な役どころの男性主人公でしたので、ほっとしました。だからこそよけいに脚本が悪くて本当に残念です。
 
 イ・ミヌの出演がなければ怒りマークのマイナス点でした。
 
 採点10点満点中1点
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パク・ソンジン「もう一度」

 

박성신 - 한번만 더

 
  韓国音楽210曲の中から、68曲目のパク・ソンジン”もう一度”。初めて聴きました。いい曲ですね。
 
 パク・ソンジンを韓国ウイキで調べました。
 
 パク・ソンジンはMBC大学歌謡祭や川辺歌謡祭に出演しています。ソウル芸術専門大学 1年生の時の1987年第11回「MBC大学歌謡祭」 ”回想”で入賞して初デビューしました。
 翌1988年に第9回「MBC川辺歌謡祭」で”雨降る午後”で歌唱賞と奨励賞を受けました。夫は牧師です。
 ”もう一度”は代表曲でフィンクル、マヤ、ナオル、イ・スンギなどの後輩歌手がリメークしたことで有名です。 2集発表及び結婚以後芸能活動がほとんどない状態で宗教活動に専念していました。
 2014年久しぶりに「コンサート7080」に出演。同年心臓疾患で突然47歳で亡くなりました。
 
 
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1970~73年の洋楽 ① マiク・ネスミスとファーストナショナルバンド 「びっこのライオン」「ビヨンド・ブルー・ホライズン」

 

 

 マイク・ネスミス(michael Nesmith)はモンキーズ解散後、「マイク・ネスミスとファースト・ナショナルバンド(Maichael Nesmith & First Ntional Band )」を結成。1970年にファース・トアルバム「マグネティック・サウス (Magnetic South)」をリリースしました。カントリー志向のバンドで、メンバーはマイク・ネスミスの歌とギター、レッド・ローズ(Re Roheds)のスティールギター、ジョン・ウェアー(John Ware) のドラム、ジョンロンドン(John London)のベースです。
 レッド・ローズのスティールギターが、それまでのカントリーの枠を越えた自由で創造的なサウンドで、音楽評論家の島田耕氏は、マイク・ネスミスとファーストナショナルバンドの音楽をプログレッシヴ・カントリーと呼んでいましたが、まさにぴったりの言葉だと思います。
 「びっこ(ひとりぼっち)のライオン(The Crippled Lion)」は、日本でのみシングルカットされました。 マイク・ネスミスらしい哀愁と胸キュンのメロディーで、大好きな曲です。
 
 
 
 
 
 ファーストアルバムに収録されている「ビヨンド・ザ・ブルー・ホライズン(Beyond the Blue Horizen)」は1930年の曲で、ポピュラーソングとして数多くレコーディンされてきました。マイクネスミスのアレンジはそれらのものとは違った斬新なアレンジになっています.。
  
 1973年にルー・クリスティー(Lou Christie)がマイク・ネスミスのアレンジをもとにして録音、カントリー・チャートで12位にランクされました。韓国ドラマの名作「あなたそして私」のエンディング・タイトルにも効果的に使われていました。
 
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池袋演芸場平成29年4月下席 4月24日 昼の部 真打昇進披露興行

池袋演芸場 4月24日昼の部 真打昇進披露興行に行ってきました。
 
 出演者
 
 落語   柳家 花ごめ
 落語   春風亭 一之輔   二人ぐせ
 漫才   すず風 にゃん子・金魚
 落語   五明楼 玉の輔   マキシム・ド・吞んべい
 落語   三遊亭 金時     転失気
 落語   春風亭 一朝     牛ほめ
 太神楽  鏡味 仙三郎
 落語    三遊亭 金馬     長屋の花見
  仲入り
 三遊亭ときん 真打昇進披露口上 金馬、金時、正蔵、玉の輔 林家市馬
 三味線漫談  三遊亭 小円歌
 落語    林家 正蔵        松山鏡

 この日は三遊亭ときんの真打昇進披露興行で、客席はほぼ満席でした。
 春風亭一之輔はテレビで特集番組が作られ、独演会のチケットはすぐに売り切れてしまう、若手落語家のなかで一番人気のある人です。正月の寄席(演目「平林」)では、一番面白かったので期待していたのですが、「二人ぐせ」という噺のせいかそれほど笑いは起きず、上手い落語家でもその日によって違うものだなと思いました。
 
 すず風にゃん子・金魚はいつもと同じ漫才でしたが、前席のお客さんの絶妙な合いの手が入り場内大受け。今まで何度もすず風を見てきましたが、今回はおもしろかったです。
 
 五明楼 玉の輔の「マキシム・ド・吞んべい」は三遊亭白鳥の作です。まくらは長めで面白かったのですが、ナンセンスさが白鳥よりも足りなくて笑いがはじけませんでした。
 三遊亭 金時の「転失気」はいまさらの噺ですが、少しだけ笑えました。
 
 春風亭 一朝の「牛ほめ」。与太郎が与太郎らしくないとこの噺は面白くならない。
 
 三遊亭 金馬「長屋の花見」は普通
 
 真打昇進披露口上ではときんを真ん中に、玉の輔、正蔵、金時、金馬、金時、市馬が並びました。師匠と先輩の口上は、笑わせるところは笑わせ、ほめるところはほめ、さすが落語家の上手さだと思いました。
 
 三味線漫談の三遊亭小円歌は、気風がいい話はおもしろかったのに、終わり5分の歌が退屈で残念。
 
 林家 正蔵は今日聞いた6人の中で一番面白かったです。正蔵はお正月に聴いた時もそうでしたが、その日によってまくらも変え、噺の前の小話も面白い。お客さんを笑わせようとする気持ちが伝わり、父親、三平の血を引いていると実感しました。「松山鏡」の中で、森友学園や瀬戸内寂聴などのくすぐりをちょこっと入れて面白く演じました。「落語ファン・落語通」の間では評価が低いのですが、私は正蔵の落語家としてのエンターテイメント性を高く評価します。
 
 この後、柳亭市馬と紙切りの正楽でしたが、正蔵で帰宅しました。
 
 
 
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デューク・ジョーダン 「ザ・ウェイ・ユー・ルック・トゥナイト」「ジーズ・フーリシュ・シングス」

 
 
  
 デュークジョーダンはSteeple Chase レーベルとの契約が1980年に終わり、1982年から日本のレコード会社(BayState,,Three Blind Mise)でレコーディングを始めます。1983年からは個人レーベル「Mashumallow」から、1985年まで8枚のアルバムをリリースしました。
 「Mashumallow」で、私の最も好きなアルバムは「Plays Standards vol.1」です。ただこのアルバムは、LPでいうとA面の3曲(「I Should Care」,「Autumn Leaves,」「Cry Me a River」)はそれほどではなくて、B面の3曲の演奏が素晴らしいのです。
特にB②”The Way You Look Tonight」とB③”Theese Folish Tings」が、1980年以降のデューク・ジョーダンの録音の中ではベストではないかと思います。
 
 
 
 
 
 
 「Plays Standards vol.1」から”Theese Folish Tings”です。スタンダード・ナンバーをメロディーを慈しむように、ロマンティックに演奏するデューク・ジョーダンの名演です。   (Kann Dorao)
 
 
 
 
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テディーウィルソン ビリーホリデイ レスターヤング 「君微笑めば」

 
 
 
 スウィング時代の名ピアニスト、テディー・ウィルソンはジュークボックス用に当時のヒット曲を、ホットなスウィングジャズの編曲で録音するという企画を任され、Brunswick Recordsに1935年~39年に130曲以上の録音をしました。商業的な企画でしたが、当時の一流ジャズミュージシャンを集めたために、ひたすらスウィングするジャズの名演が生まれました。
 ジョニー・ホッジス、ベン・ウェブスター、ロイ・エルドリッジ、ハリー・ジェイムス、レスター・ヤング、ビリー・ホリデイ、ライオネル・ハンプトンなどがセッションごとに演奏、ソロを取っています。
 
 特に1930年代後半はビリー・ホリデイとレスター・ヤングの最盛期であり、二人の最高の歌と演奏を聞くことができます。
 
 UPしたのは1938年の録音”君微笑めば(When You're Smilling)"で、メンバーはオールアメリカンリズムと呼ばれたカウント・ベイシー楽団のフレディー・グリーン(G),ウォルター・ペイジ(B),ジョー・ジョーンズ(Ds)と、バック・クレイトン(Tp)、ベニー・モートン(Tb)、レスター・ヤング(Ts)、ビリー・ホリデイVo)です。
 
 ビリー・ホリデイの歌、テディーウィルソンのソロ、そしてレスター・ヤングのテナーサックスのソロが素晴らしい。僅か30秒のレスター・ヤングのソロに、ジャズのアドリブのエッセンスが凝縮されています。   (Kann Dorao)
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韓国ドラマ「ラブストーリー」vol2から 「ローズ」 (SBS 1999年)

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 「ラブストーリー」はvol1とvol2のボックスセットで販売されていて、私はブックオフで購入しました。豪華キャストの短編集をワクワクしながら観ました。8作品はそれぞれ愛の形を変えて作られています。
 
 5話の「ローズ」はサスペンスです。
 
ラブストーリー
 
  5話目 ローズ SBS 1999年
 
 演出 イ・ガンフン キム・ジョンヒョク
 脚本 ソン・ジナ
 出演 イ・ギョンヨン キム・ジョンヒョン キム・テヨン チョン・ドンファン
 
 
  刑事のイ・ギョンヨンとキム・ジョンヒョンは、組の金と裏帳簿をもって逃げている暴力団員チョン・イメージ 2ドンファンを逮捕するために、彼の娘のキム・テヨンを監視しています。中年刑事のイ・ギョンヨンは、チョン・ドンファンを逮捕することだけに執着し、娘が組の人間に拉致されそうになっても、父親の逮捕につながるなら見逃すような人間です。
 娘のキム・テヨンは子供の頃から母にも愛されず、母の死後は一人で生きてきて、父の愛情に飢えています。警察に嘘を言って父の逃亡を手助けするようなしたたかさをもっています。
 若い刑事のキム・ジョンヒョンは純粋な心の持ち主として描かれていて、彼女を見守る役に徹しています。
 父親からの巧妙な手口の連絡を突き止めようとする刑事二人、父親の逃亡を助けようとする娘、娘を拉致しようとする暴力団。三者の虚々実々の駆け引きがスリルにあふれ、一級品のサスペンスドラマに仕上がっています。愛情に飢えた娘と、妻と離婚し家庭を無くしたイ・ギョンヨンの微妙な愛も描かれました。
 1999年の作品ですので、キム・ジョンヒョンはちょうど「カイスト」に出演中でした。局もSBSテレビ、脚本家もソン・ジナで同じです。
 刑事というより、「カイスト」(SBS1999年)の学生のようなキム・ジョンヒョン。誠実で温かイメージ 3い真面目な役柄の刑事を演じています。「カイスト」では少しひねくれた学生でした。「ローズ」では正しい心の持ち主として、二枚目ではありませんが真摯な表情が美しく、とても素晴らしかったです。ベテラン俳優イ・ギョンヨンと並んでも遜色のないキム・ジョンヒョンには改めて感心しました。
 
 イ・ギョンヨンは1980、90年代から活躍しているベテラン俳優です。「火花」でイ・ヨンエ、「青い霧」でイ・ヨンウォン、「かたつむりの愛」でチョン・ドヨンと共演しています。
 イ・ギョンヨンの「内面に大事なものを閉まっている」という演技は、彼独特の演技です。ちょっとくたびれたようでいて、情熱を持っているようなイ・ギョンヨンは素晴らしい俳優です。
 主役がイ・ギョンヨンとキム・ジョンヒョンという地味な配役の逸品のドラマを観られただけでも、価値がある「ラブストーリーボックス」でした。
 ただラストが安手のギャング物のような展開で、”何なんだろー”でしたので、それまでの良いものを台無しにしたようで残念でした。
 
 採点10点満点中6・5点
 
 
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韓国ドラマ「ラブストーリー」vol.2から 「記憶の主人」(SBS 1999年)

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 「ラブストーリー」(SBS 1999年)は、”映画のように美しいドラマ”をコンセプトに、8つの愛の物語を前半、後半の2部完結で描いた短編ドラマ集です。
 脚本をソン・ジナ(砂時計、大王四神記)が担当し、8話それぞれイ・ビョンホン&イ・スンヨン、ソン・スンホン&チェ・ジウ、ソン・ユナ&ホ・ジュノなどが主演し、韓国では大きな話題を呼びました。
 特に8話目の「記憶の主人」は、ユン・ソクホ監督の「夏の香り」と同じ心臓移植を扱ったドラマで、パク・サンア&キム・テウという地味な配役でしたが、ラストもハッピーエンドで見終えたあとの清々しさは「夏の香り」以上。素敵な秀作でした。
 
 8話 「記憶の主人」  SBS  1999年
 
 演出 イ・ガンフン キム・ジョンヒョク
 
 脚本 ソン・ジナ 
 
 出演 パク・サンア キム・テウ キム・ソンギョム チェ・ジョンファン 
 
 心臓移植をして健康になったパク・サンアと、婚約者がイメージ 4心臓を提供したキム・テウのせつない愛の物語。
 心臓の移植で記憶まで移植されたようになってしまい、自分の意思とは関係なく不思議な行動をするパク・サンア。何かに導かれるようにキム・テウの住んでいるマンションに引っ越しします。
 キム・テウは事故で婚約者を失い、1年間放浪の旅に出ていてマンションに帰ってきました。婚約者のことを忘れようとしますが、目の前に現れたパク・サンアは婚約者に言動や行動がそっくりです、二人は移植者と提供者と知らずに出会い、好きに。真実を知りお互いを気遣い、悩み、葛藤し、心の軋みが生じイメージ 2、また再び、キム・テウは放浪へと旅立ちます。パク・サンアは彼を待ち続けます。
 
 シチュエーションが「夏の香り」そっくりですが、俳優の違いで感動をさらに大きいものにしました。
 パク・サンア(若者のひなた、コッチ)は、「夏の香り」のソン・イエジンにはない喜び、嬉しさ、軽快な初々しさがありました。キム・テウ(初恋、涙が見えないように)は、ハンサムではないけれど、パク・サンアを見つめる目に優しさがあふれ、短編ではありますが、二人の演技をもっと見ていたいと感じました。
 「夏の香り」はユン・ソクホの芸術を魅せた作品でした。「記憶の主人」イメージ 3は俳優の良さをつくづく感じさせ、どんなに監督が良くても内容が同じでも、俳優が最後には決めるのだ痛感したドラマです。
 もしレンタルやさんにこのドラマがあったらぜひ見てほしいと思います。
このドラマについて”じーにょ”さんが詳しく書いてあります。http://contents.innolife.net/jinyo/list.php?ac_id=16&ai_id=1161
 
 この頃(1990年代)の韓国ドラマには詩がよくでてきます。ソン・ジナ脚本なのでさすがだと思いますが、劇中パク・サンアが何篇かの詩を読んでいます。抒情的なイメージを醸し出して、文学の香りを漂わせています。
 
  詩人チョン・サンピョンの詩から2編
 
 鳥
 孤独に生き 孤独に死ぬ 魂の空白に 明日が訪れ 鳥が歌う
 花が咲くとき 私が死ぬ日 その翌日 生きよ 麗しくあれ
 愛せよとの歌が 溢れるこの世に 私は静かにたたずむ
 一羽の小鳥 情感に包まれる季節 悲しみと喜びの休日
 せわしなく繰り返される日常に 鳥よお前は老いた声で歌え
 生きていていいことも悪いこともあった そのように鳴く一羽の鳥
 
 帰天
 私は空に帰る 真夜中の光が近づく頃 落ちる露の雫とともに
 手に手を取り 私は帰る
 朝焼けの温かい光とともに ふもとで戯れ 雲が手招きしたら
 私は帰る
 美しいこの世界 宴が終った日に この世の素晴らしきを伝えよう
 
 
 採点10点満点中7・5点
 
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中国ドラマ「勇敢な(的)心」(CCTV 2014年 全76話)

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 中国ドラマ「勇敢的心」は、”いやはや何とも”と言う展開の1930年代の歴史ドラマでしたが、面白いドラマでした。それでも流石に戦闘シーンや殺人のシーンは飛ばして観ていました。
 悪い軍閥(悪代官)、港湾をめぐってのヤクザの抗争、国民党と共産党、山賊、最後には日本軍が。
 初恋の人を一途に想ってすれ違い。思わぬ出来事で女性たちを助けるためにお妾さんとして4人も娶り、出生の秘密あり、したたか婆さんの悪知恵あり、76話飽きることなく最後まで観ることができました。
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主役の杨志刚(ヤン・チーカン)は小柄で鈍そうですが、立ち回りが軽快で飄々としていて、不思議な魅力の持ち主でした。義兄弟のちぎりの宣誓の声が、普通の俳優の声と違うように感じられました。どうも京劇出身の俳優のようです。甲高い声や身軽さがわかったような気がしました。西遊記の孫悟空のような感じでした。
 ヤン・チーカンに次々と難関が訪れても、したたかさと鈍感さと無鉄砲さで、それが変に「勇敢な心」になって解決していきます。
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   もう一人の主人公、于毅(ユ・イー)は軍閥の息子です。優秀で正義感もありますがエキセントリックな性格で、生き方に歪みが生じて悪の道に進んでしまいます。観ていてかわいそうになるくらい、泣いて、わめいて、怒って、恨んで、力演でした。
 鈍そうなヤン・チーカンとは全く逆のエキセントリックなユ・イーの対比が印象的でした。
 
 勇敢的心 2014年 全76話
 
 監督 郭靖宇(グォ・ジンユー) 柏杉
 
 出演  杨志刚(ヤン・チーカン) 于毅(ユ・イー) 张少华(チャン・サォホァ) 杜若溪(ドゥ-・ローシー) 肖茵(シャオ・ユィン) 刘芊含(チァンハン・リュー)
 
 
 1歳違いのヤン・チーカンとユ・イーはお互いに母親がなく、とっても仲良しでした。ヤン・チーカンの父親は西陽(重慶の近く)で一番のインテリ。ユ・イーの父親は悪い軍閥、金虎です。
 大人になってヤン・チーカンとユ・イーは義兄弟のちぎりを交わします。それが後々までドラマに大きく作用します。
 金虎に父親を殺害されたヤン・チーカンは祖母のチャン・サォホァと女中の桃(後に正妻になる)と命からがら漢口(武漢の近く)に逃げてきました。初恋の人ドゥ-・ローシーと離れ離れになってしまいます。
 ユ・イーはヤン・チーカン一家が皆が死んだと思い込み、父親を恨み西陽から出て軍閥打倒の北伐軍に軍人として参加します。
 ヤン・チーカンは漢口でヤクザの親分にに見込まれて危ない仕事や鉄砲玉として使われます。全部クリアして漢口で一番のヤクザ組織の親分と渡り合います。その時犠牲になったマッサージ師の娘シャオ・ユィンを贖罪の気持ちで妾として娶ります。
 ヤン・チーカンは商才にも長けて、商社も軌道に乗ります。順風満帆時に共産党の指名手配の重要人物と知り合い、かくまり、彼とも義兄弟のちぎりを交わします。
 ユ・イーは北伐軍で手柄をたて重傷を負い病院に入院中、看護婦のチァンハン・リューと恋人同士に。上昇志向の強さがユ・イーを歪めていきます。恋人を捨ててしまい、共産党を追いつめてヤン・チーカンとユ・イーは最後まで敵どうしとしてラストを迎えます。
 
 
 祖母役のチャン・サォホァのしたたかで図々しい笑顔がドラマの香辛料です。
 初恋の人ドゥ-・ローシーは京劇の役者、男装の麗人、実力者の9番目愛人、山賊の頭領として八面六臂の活躍。
 マッサージ師の娘シャオ・ユィンは盲目ですが危険を察知する第六感に優れていて夫のヤン・チーカンを助けます。
 ユ・イーの恋人チァンハン・リューはマリアという名前を持つ看護婦で義父は漢口の大物ヤクザです。マリアはユ・イーに撃たれて死んでしまいます。数年後マリアにそっくりな猟師の妹として出現し、ヤン・チーカンに4番目の妾として嫁ぎます。
 
チャン・サォホァ   ドゥ-・ローシー    シャオ・ユィン     チァンハン・リュー
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中国ドラマ 「38度線(三八线)」(CCTV 2015年)

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 曹曦文(ツァオ・シーウェン)が、現在CCTVで放送中の戦争ドラマ「38度線」(2015年)に女性主人公として出演しています。「38度線」は朝鮮戦争を中国側から描いたドラマです。
 CCTVの毎週月曜日から金曜日午後9時枠のドラマが面白いので、ずっと録画しています。イメージ 2「 元帥 彭徳懐(げんすい ほうとくかい)」が終って、また戦争ドラマ?と思い適当に観ていたら、「38度線」の1話始めから曹曦文(ツァオ・シーウェン)が出ているのでびっくりしました。うれしい驚きです。
 主人公の張国強(チャン・グオチャン)は、韓国の男優イ・フンにそっくり。中国のイ・フンの恋人として曹曦文(ツァオ・シーウェン)は看護婦になって、朝鮮の戦場で果敢に活躍する役どころだそうで、月曜日から大好きなツァオ・シーウェンを観る楽しみが増えました。韓国女優に例えるとチェ・ジンシルやキム・ヒョンジュのような頑張り屋さんタイプだと思います。プラス強情が入るでしょう。
 
  「38度線」は中国東北部3省、朝鮮との国境沿い鴨緑江(おうりょくこう)で漁をしていた漁民がアメリカ軍戦闘機から攻撃に遭うシーンから始まります。祖国を守るため村の青年達は自ら朝鮮へ軍に志願し、朝鮮の地で命がけの戦いを繰り広げていきます。
 真冬の厳しい寒さの中、兵士たちは飢えと寒さでどんどん倒れていきます。それでも生き延びた兵士たちは祖国防衛のために、困難に立ち向かっていきます。
 戦闘シーンが激しくて朝鮮戦争の真実をはっきりと認識しました。なぜ中国人がおびだたしい犠牲を払ってまで朝鮮でアメリカ・国連軍・韓国軍と戦わざるを得なかったのか。
 無差別爆撃で朝鮮の無辜の民が死んでいった事実、朝鮮半島北部が焦土と化したじゅうたん爆撃。韓国軍人たちのアメリカ・国連軍に対する矛盾と非力感。国を2分した38度線及び戦争がどれほど過酷で残酷な出来事だったのか、改めて知るることができた貴重なドラマでした。
 
 
 
 
 
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