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韓国ドラマ 「純粋」 (1998年 KBS) ユン・ソクホ、 リュ・シウォン、 ミョン・セビン

   
 
 「純粋」はユン・ソクホらしい作品です。.愛し合うリュ・シウォンとミョン・セビンには出生の秘密があり、リュ・シウォンの母親キム・ヘスクと父親チョン・ドンファン、ミョンセビンの母親ヤン・グムソクとの間に確執や憎しみが生まれます。そして事実を知ったリュ・シオンとミョン・セビンは別れることを決意しますが.......。
 
 「冬のソナタ」の原型ともいえる話ですが、「純粋」は他のユン・ソクホ作品とは違うところがあります。それはサイドストーリーをほのぼのとして笑える話にしていることです。リュ・シウォンのラジオ局の先輩でお互い好意を持っているのに、口喧嘩ばかりしているソ・ガプソクとイ・ハヌィ、さらにリュ・シウォンの親友ハン・ジュヒョクの会社の上司が、ソ・ガプソクを好きになってしまい、おかしな三角関係へ。
 リュ・シウォンを好きになる女性タレントも笑いを誘い、ハン・ジュヒョクに振られる社長令嬢アン・ヨノンも、「俺たち三人組」などでコメディー演技をしているほどなので悲壮感が全くありません。
 
  ユン・ソクホの作品では「インヴィテーション」はイ・ミヌとチュ・サンミがほのぼの役でしたが、とってつけたような感じで成功していたとはいえませんでした。「冬のソナタ」では、パク・ソルミ、イ・ヘウン、ク・ウォンヘョがその役割ですが、笑いをともなうほどにはしていません。「秋の童話」「夏の香り」「春のワルツ」は全体がシリアスなドラマになっています。サイドストーリーを面白くすることで、ユン・ソクホのドラマの中でも、「純粋」は全体のトーンが和らいだ仕上がりになっています。
 
 「純粋」が他のユン・ソクホのドラマと同じところは、映像の素晴らしさです。UPした動画の3:00以降のリュ・シウォンとミョ・ンセビンのベンチのシーンや、ドラマの中でミョン・セビンの住んでいるアパートにリュ・シウォンが会いにいくところでは毎回二人の姿がアパートの壁に影絵のように写ります。映画は「光と影の芸術」という言葉を思い起こさせます。
 ドラマ後半で別れを決意した二人が海辺で佇むシーンは、イタリアの名監督フェデリコフェリーニの映画のように幻想的で、二人が砂浜のブランコに乗るシーンは特殊な色彩効果を使っていて、鮮烈に印象に残ります。
 
 配役も良く、リュ・シウォンはやさしくナイーヴ、ミョン・セビンは清楚でさわやか、「折鶴」でも共演している二人はベストカップルと言えます。UPした画像をみても、黙って見つめてているだけで、切ない気持ちが伝わってきます。
 リュ・シウォンの親友役、快活で積極的なハン・ジュヒョクも好演、さっぱりしたイ・ボンも魅力的で、ドラマと映像のバランスのとれたユン・ソク ホの秀作です。
    (Kann Dorao)
 
 採点7点
 
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STEVE HACKETT 「FIRTH OF FIFTH」 SOLO

 イメージ 1
 
   ジェネシスのギタリスト、スティーブハケットの「Firth Of  Fifth」のギターソロがYou Tube にありました。2004年のブタペストのライブで、ギターのソロ部分だけの演奏になっています。
 You Tube にはスティーブハケットの「Firth Of Fifth」のライブが他にもありますが、このブタペストのライブが映像、演奏ともに良く、特に1:45からの大きくキーボードがフィーチャーされるところと、2:10からのギターソロが最高です。   (Kann Dorao)
 
 
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GENESIS 「FIRTH OF FIFTH」  ALBUM 「SELLING ENGLAND BY POUND」より

 
 
 ジェネシスは1970年代には、キング・クリムゾン、ピンク・フロイド、イエスと並ぶ、イギリスの代表的なプログレシッヴ・ロックバンドでした。1975年にピーター・ガブリエル、1977年にスティーブ・ハケットがグループを脱退、フィル・コリンズ、マイク・ラザフォード、トニー・バンクスの3人になり、序々にポップ化していきます。1980年代には全米1位のヒットをとるほどの、コマーシャルな大人気ロック・バンドになりました。
 ジェネシスのアルバムはいろいろ聴きましたが、1973年の5枚目のアルバム「SELLING ENGLAND BY POUND」に収録された”FIRTH OF FIFTH”だけは今でも良く聴きます。
 この曲はプログッシブ・ロックファンが求める理想の音楽~美しい叙情的なメロディー、ピアノ・フルート・メロトロンなどの楽器ソロ、泣きのギター・ソロで構成されています。
 特に”FIRTH OF FIFTH”でのスティーブ・ハケット(Steve Hackett)のギターが名演中の名演で、この演奏が永遠に続いてほしいと思うほどです。   (Kann Drao)

 

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韓国ドラマ KBSTV小説ドラマ [愛よ、愛」

 

 

 
    KBS朝のドラマ「TV小説シリーズ」の「ポッキ姉さん」の終了後、後番組「愛よ、愛」を何となく見ています。
 天然素材を使った染色の、優しい色合いがとてもきれいです。赤や黄色や緑や青の色鮮やかな布地が染め上がった干し場が毎回出てきます。お医者さんのキムギュチョルは、いまだに愛の告白ができずにおどおどしていますが、優しくて怪しい演技で出演者の中では一番上手な俳優です。
 物語としては、「美しい時代」や「人生画報」のように、朝鮮戦争をはさんで、やはり避難中のシーンがでてきますが、二つの作品に比べて、迫力にかけました。
 時が経ち、1970年代になります。子供たちも青春時代になり、それぞれの生き方や愛の形が展開していきます。
 この時代「ポッキ姉さん」でも、ポッキの夜学の先生が逮捕されて、大変な目に合う話がでてきますが、「愛よ、愛」でも主人公スンヒ役のファン・ソニが、大学の美術科なのでピカソの評を学内新聞に載せると、反共法で逮捕されて大変な目に合う話があります。「死ぬほど好き」(SBS)でもイ・フンのお兄さんのイ・ジヌが、ソビエトの赤軍合唱団のレコードをもっているだけで逮捕されて、拷問され、まともな社会生活が送れないほど、大変なことになってしまいます。
 1970年代の負の出来事が、2012年になっても描かれるのだなあと見ていて感心してしまいました。こんなことがあってはいけないのだなと、ドラマを見ている韓国の人も、日本人の私も、同じように感じていると思いました。
 主人公のスンヒと恋愛する、ノギョン役のオ・チャンソクの目がとてもきれいです。誠実な人柄にピッタリな雰囲気です。
 

 


「愛よ愛」のオープニングです。顔が邪魔

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アニタ・カー 「ムーン・リバー」 Anita Kerr Qurtet”「Moon River” アルバム「We Dig Mancini」より

 
 イメージ 1 好きな映画音楽の作曲家BEST3は、ヘンリー・マンシーニとニール・ヘフティーとジョン・バリーです。
 UPした画像は、アニタ・カー・クァルテットの1965年のアルバム「WE DIG MANCINI」(RCA VICTOR)から、ヘンリー・マンシーニの「ムーンリバー」です。韓国ドラマ「パリの恋人」(2004年)でも使われていました。
 
 
イメージ 2 アニタ・カーはコーラスグループのリーダー、編曲者として活躍し、多くのアルバムをリリースしています。アニタ・カー・クァルテットが、ヘンリー・マンシーニの曲を集めて歌ったこのアルバムは、2人の音楽性がぴったりで、マンシーニ集として、コーラスグループのアルバムとして素晴らしい作品です。   (Kann dorao)
 
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JOHN LEWIS 「I CAN'T GET STARTED」 ジョンルイス 「言い出しかねて」アルバム「GRAND ENCOUNTER」より

 

 

  ジョン・ルイスはMJQ(モダン・ジャズ・クァルテット)のピアニストで、クラシックの影響を受けたジャズを演奏するというイメージが強いと思います。しかしジョンルイスは1940年代にチャーリーパーカー、ディジーガレスピーらと、ビバップの録音を残しており、ビバップの開拓者の一人といえます。
 独特のピアノ演奏の根底には、強いブルース感とスウィング感があり、デューク・エリントン、レニー・トリスターノと並ぶオリジナルのピアノ・スタイルを持つ偉大なジャズミュージシャンです。
 UPした画像は1956年に録音されたアルバム「Grand Encounter」から 「I Ca'nt Get Started」です。饒舌なモダン・ジャズのピアノ・スタイルの対極にあるような、静謐で優美なピアノ演奏です。   (Kann Dorao)
 (Piano) John Lewis   (Bass) Percy heath   (Drums) Chico Hamilton
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チョ・グァヌ”コスモス”

 
  韓国ドラマ「彼女の家」のOSTでチョ・グァヌを大好きになって、この歌声の持ち主はどんな人だろうと想像していたら、KBSTVの音楽番組「7080」で、「コスモス」を歌うチョ・グァヌを初めて見ました。司会のペ・チョルスの言う通りの人で、目を閉じて聞いたほうが歌声に酔えるし、ロックのキムギョンホのようなルックスだったら良かったなあと、正直な気持ち。
 それでもチョグァヌの歌声はせつなくて、聴いていると、ドラマの別れのシーンや、愛し合う恋人たちのシーンが浮かんできます。韓国ドラマの音楽にはかかせない歌手だ。
 
 チョ・グァヌの1994年デビュー作「沼」の編曲もいい出来。最初セリフがあって、歌に入り、終わりのサビの部分で、コーラスとのかけあいがあり、ファルセットボイスにとてもマッチしていて、ドラマ性もあって、聴いていて飽きない歌です。
 You tubeにUPされた若いころの画像と地声も好きです。「スルプンインニョン」歌っているときは俳優のチョン・テウ君にも似ています。演歌もうまい。七変化の歌声。
 ヒット曲のカヴァーも多いが、チョ・グァヌのアレンジの「花畑」「私は知らなかった」は素晴らしい。「コスモス」はオリジナルのキム・サンヒの低い温かな歌声のほうが良い。「顔」も、ユン・ヨンソンのほうが良いと思う。
 魅惑のファルセットボイス、韓国ドラマファンなら、ああこの声と、誰でもが知っていることでしょう。
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ローズマリー クルーニー ”イット クッド ハップン トゥ ユー  ROSEMARY CLOONY 「IT COULD HAPPEN TO YOU

 
 ローズマリークルーニーの1960年のアルバム「CLAP HANDS ! HERE COMES ROSIE !」(RCA)から、「It Could Happen To You」です。
 このアルバムはボブトンプソンのアレンジで、ジャズとポピュラーのバランスのとれた、楽しく質の高いアルバムになっています。ロージーのヴォーカルは発音が美しいので歌詞がよくわかります。  (Kann Dorao)
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ROSEMARY CLOONY 「TENDERLY」   ローズマリー クルーニー 「テンダリー」

 
 
 ローズマリー・クルーニーはアメリカの女性ジャズ・ヴォーカリストで、1950年代に「うちへお出でよ」や「マンボ・イタリアーノ」などのポピュラーヒット曲や、映画出演などでアメリカだけでなく世界で人気を得ました。
 ロージーの歌は明るく、親しみやすく、発音が美しく、しかもスウィング感が満点です。レコードはCOLUMBIA、DECCA、RCA、REPRESE、CONCORDなどに録音されています。
 ビング・クロスビーと共演した「ファンシー・ミーティング・ユー・ ヒアー」(RCA)は、ビングとの相性もぴったりで、楽しさいっぱいのアルバムです。他にもRCA時代では、ネルソン・リドルのアレンジのビッグバンドをバックに、ロージーが抜群にスウィングする「ソルヴズ・ザ・スウィンギング・リドル」も代表作です。
 UPした画像は1952年に録音された「テンダリー」です。1956年から1957年のテレビ番組「ローズマリー・クルーニー・ショー」のテーマ・ソングになっていた、ロージーの代表的な歌です。   (Kann Dorao)

 

 

 

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キム・ ミンギ 「秋の手紙」


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 キム・ミンギが1970年に作曲した「秋の手紙」は「朝露」と同じように今でも多くの人達に歌われています。 KBSTVの音楽番組「7080」でも何回も聞きました。 
 作詞はコ・ウンで、メロディーと歌詞が美しく、素朴で飾り気のないキム・ミンギの歌とギターが心に深く響きます。   (Kann Dorao)
 
  「秋の手紙」 歌詞
 
 秋には手紙を出します
 誰かがあなたに代わって受け取ってくれればいいのです
 落ち葉が積もる日
 孤独な娘が美しいのです
 
 秋には手紙を出します。
 誰かがあなたに代わって受け取ってくれればいいのです
 落ち葉が散る日
 彷徨う娘が美しいのです
 
 秋には手紙を出します
 すべての彷徨う心に送るのです
 落ち葉が消える日
 見知らぬ娘が美しいのです
  
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