ミョン ヘウォン 「清凉里（チョンリャンリ）ブルース」

 

 

　クールな”清凉里（チョンリャンリ）ブルース”は、ミョン・ヘウォンの1985年のヒット曲です。

　2008年に「コンサート7080」に出演し、久しぶりに大衆の前に現れたミョン・ヘウォンは、普段着に白いトレンチコート姿、まるで大学教授のようです。クールに淡々と、けだるい状況を歌うミョン・ヘウォンは、他のブルースと大きく一線を画しています。ブルースをいろいろと聴きましたがこのミョン・ヘウォンの"清凉里ブルース”が一番好きです。

　ミョン・ヘウォンの応援に俳優のチェ・ミンス（砂時計、白夜、大王神記、シンイ-信義）、夫の映画制作者のクォン・ヨンラクが会場に。

　

　司会　「”清凉里ブルース”はたくさん聞きました。本人には初めて会います。皆さんもそうでしょう？。歌を聴きながら歌が幻想的なので、失礼かもしれませんが少し退廃的な方なのかと思いました。実際見ると全く違いますね」

 

　ミョン　「よく言われました。盛んに活動していた20年ほど前に、テレビに出る機会があったんですが、プロデューサーの方が私を見て驚くんです。ミョン・ヘウォンのマネージャーだと思われました。イメージは髪が長くてドレスを着て出てきそうだと。歌のイメージとは全然違うと言われてました」

 

　ミョン　「今日はすごく緊張しているので内臓から震えています。実は18年ぶりにステージに立ちました。本当に久しぶりなのでブルブル震えています」

 

　司会　「今までも何度か出演依頼を出したんですが、今日は自ら連絡をくれたようですね」

 

　ミョン　「そうです。外国に住んでいて去年7月に韓国に戻りました。”清凉里ブルース”を長い間歌えなかったんですが、ジャズ歌手のウンサンが歌っていると聞き、700ウォン払って観ました。とても上手で、アレンジを変えて自分のスタイルに合わせて、R&Bやジャズの要素を取り入れていてとっても良かった。それを観ながら正直に思ったのは、私が歌い続けた歌を別の方が歌うのを聴いて、胸にしまってあった懐かしさがこみ上げてきたんです。自分でもう一度歌いたいと、そんな欲が湧いたので”歌わせてください”と番組に連絡しました」

 

　応援のチェ・ミンスも舞台に上がり「”清凉里ブルース”は深いんです。本当に奥が深くて濃い曲なのです」

　画像の3分03秒から3分10秒、ラストにチェ・ミンスが映っています。

 

　ミョン　「チェ・ミンスさんは私と一緒に出演する練習をしました。舞台に上がってきてタバコを手に一口吸って、うつむいたままなんです。その時チェ・ミンスさんを見て感じたのは”格好が命”というか、体にしみついたものだと思ったんです。チェ・ミンスさんを見て多くの人は変な風に解釈します。何を格好つけているんだと。でも違います。彼そのものなんです」

 

　司会　「歌ってみてどうですか？」

 

　ミョン　「緊張感がいいですね。今日は人生最後のステージを楽しもうと、そんな気持ちでした。満足しています。楽しかったです」

 

　ミョン・ヘウォンのステージの後、チェ・ミンスが濃い"巡り逢い”を歌いました。

 

　ハングルでミョン・ヘウォンの”清凉里ブルース”を検索してみました。

 

　『ベタつく質感に中毒性さえも感じる"清凉里ブルース”。歌のタイトルが描く地域的特性のため、極限の悲しい情緒を誘発させました。

　”清凉里”は爽やかな小旅行の思い出がいっぱいの清凉里駅のイメージと、ソウルの外れの最大歓楽街であるいわゆる暗いイメージでもある街です。混沌とした1985年に、ミョン・ヘウォンは退廃的な雰囲気とスローな息遣いを持った、物凄い歌で登場しました。ミョン・ヘウォンの名前を覚えている人たちは多くはないでしょう。地上波放送を飾ったくらい人気がありましたが、ビジュアル歌手ではなかった彼女は、音楽的能力に比べて過少評価された側面があります。』

 

　「清凉里ブルース」

 

　垂れたカーテン　黄昏に染まり　花瓶に一輪の菊

　長い一日がかかった窓に座り　燃える陽を眺める

　この空しい部屋を満たして　ブルースを聴かせて

　豪奢な夜は果てしなく遠のいのに

　この火花はどこに放とう

　この空しい部屋を満たして　ブルースを聴かせて

　燃える恍惚　燃える菊

　燃える恍惚　燃える菊

　燃える恍惚　燃える菊

　垂れたカーテン　黄昏に染まり　花瓶に一輪の菊

 

 

韓国音楽女性記事一覧

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https://ameblo.jp/karennda-1/theme-10111054998.html

 

イム・ヒスク 「わたしだけのあの人は去り」「本当に私は知らなかった」

 

　今日の私の心を揺さぶった歌。イム・ヒスク”わたしだけのあの人は去り」。KBS「コンサート7080」2005年の画像から。すぐに消去されると思いますが、少しの間だけでもUPします。

　イム・ヒスク美しい顔立ちではないけれど、魂のこもったコンサート7080での歌。感動します。拍手もひときわ大きい。

　 ”わたしだけのあの人は去り””本当に私は知らなかった”音源からの4曲バージョンもUPします。

 

 

 

　同じく「コンサート7080」2005年から。”本当に私は知らなかった”

 

 

　

　”わたしだけのあの人は去り””本当に私は知らなかった”音源からの4曲バージョン

　

ノ・ヨンシム「恋しさばかり募る」「希望事項」

 

 

 　”恋しさばかり募る”は、1979年に女性シンガー－ソングライターのヨジンがリリースした曲です。ノ・ヨンシムは1995年発売の2集アルバムに収録しました。原曲を越えたリメイクが人気を呼び、ノ・ヨンシムの代表曲になりました。

　1967年生まれのノ・ヨンシムは梨花女子大学音楽大学ピアノ科在学中の1989年、ピョン・ジンソプの ”希望事項 ”を作詞作曲して歌謡界にデビューしました。1990年にはイム・ベクチョン”心に書かれた手紙”、1991年にはイ・サンウ”彼女に出会う100ｍ前”など様々なアーティストに曲を提供しました。

　1992年にはノ・ヨンシム自身のデビューアルバムを発売し歌手活動を開始しました。ピアニストとして、3集以降はピアノ演奏のアルバムを出しています。その他映画やドラマの音楽監督としても活動中です。

　アーティストとしても人気を博し1990年代はテレビ出演も積極的に行いました。1991年から KBSの音楽番組 で 「ヨンシムの小さな音楽会」を4年近く進行しました。この音楽番組はイ・ムンセの「イ・ムンセショー」、イ・ソラの「プロポーズ」、ユン・ドヒョンの「ユン・ドヒョンのラブレター」イ・ハナの「ペパーミント」、ユ・ヒョルの「スケッチブック」に至るまで受け継がれ、現在でも KBSの人気音楽番組として放送中です。

 

　

　大ヒットしたピョン・ジンソプの”希望事項”をノ・ヨンシムで。

 

 

 

 

パク・ヘリョン 「コリア」 少女隊 「コリア」

 

 

 

　

　米朝会談の6月12日を迎えるにあたり、韓国へ、エールを送るつもりでパク・ヘリョン「コリア」をUPしました。「コリア」は1988年に開催されたソウルオリンピックを記念した歌です。

　オリジナルは Leslie Mandoki & Eva Sun 「KOREA」。Youtubeの解説によると、レスリーとエヴァの二人は1986年のMBC国際歌謡祭に別々のグループのメンバーとして出演して出会い、結婚。「KOREA」は二人の縁を作ってくれた韓国の思い出を歌った曲なのだそうです。

　パク・ヘリョンは1970年に「黒猫のタンゴ」をカヴァーした「黒猫ネロ」を歌っって大ヒットした少女歌手でした。改めて「コリア」の歌詞を見ると希望がいっぱい溢れた歌詞で、平和の願いが強く感じられます。

 

 

　　　コリア

 

　まばゆいばかりの太陽の日差し　闇を蹴って世界がいっぱい明るくなる

　その紺碧の空にはばたく　鳥の声が聞こえてくる

　朝　五つの風の自由と太陽が浮かび上がる　花の平和

　友よ　9月が来ればあなたのために　祭りの歌を歌うだろう

  五つの夢の国コリア　陽が沈まないコリア　夢の国コリア明日へ行く　

　夢の国コリア　陽が沈まないコリア　夢の国コリア　幻想のコリア

 

　太平洋を渡って　大西洋を渡って　私たちの夢が走って行く

　友よ　来て　あなたを呼ぶよ　平和の歌聞こえるだろう

　日々未来に向かって　地球は広くて熱い心

　永遠に消えない希望の花火　世界いっぱい明るくするだろう

　五つの夢の国コリア　陽が沈まないコリア　夢の国コリア明日へ行く　

　夢の国コリア　陽が沈まないコリア　夢の国コリア　幻想のコリア

 

 

 

 

 

 

 

　少女隊「コリア」。歌詞が良くて大好きな歌です。Youtubeに日本には「コリア」を少女隊のオリジナルだと思っている人がいると書いてありました。その通りで少女隊のオリジナルだと勘違いしていたのは、私だけではなかったのですね。

　元気な少女隊が好きで、隠れファンの私は少女隊のベストアルバムをよく聴いていました。韓国でも人気があったのですね。派手なアクションでケガが絶えず気の毒でしたが、Youtubeで画像が観られて当時を思い出します。少女隊、勇気が出ます！

　1988年はソウルオリンピックもあり、韓国への偏見もなく韓国音楽がテレビで流れるという親和的なムードにあふれていたと思います。

　2018年のピョンチャンオリンピックで大きな変化が朝鮮半島に訪れています。平和になって繁栄する韓国が早く見てみたい

 

ハン・ヨンエ 「誰かいませんか」「心の奥にそのままに」

 

 

 

　　ハン・ヨンエは1976年４人組「ヘバラギ」のメンバーに参加し、音楽界にデビュー。1986年に1集アルバムを発売。　”誰かいませんか”は1988年発売の2集収録曲。

　ロック・ブルースシンガーとして現在も活躍中。

 

　　　誰かいませんか

 

　もしもし　誰かいませんか　暗闇はいつものように立ち込め

　窓をたたく月光に答えるように　暗くなった路地で一度訪ねてみた

　私を覚えている人々は今も　今夜も幸せな眠りについているのでしょうか

　夜があまりにも長すぎるように思う

　朝を見ようと　朝を見ようと　眠る私を目覚めさせてくれる人

　誰かいませんか　誰か目覚めた私に答えて

　

 

　ハン・ヨンエの詳しい記事はこちら→　http://contents.innolife.net/lista.php?ac_id=10&ai_id=14743

　今のしゃがれ声のハン・ヨンエが想像もできないくらい、フォークしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

　 ”心の奥にそのままに”は1992年3集アルバム収録曲。「ヘバラギ」イ・ジュホ/

詩・曲

　　　

　　　　　”心の奥にそのままに”

 

　朝に見る　その清い日差しと　あなたとのそんな本当の愛が

　青い木枝の間に間に　しみこんだ日はいつだったのだろう

　　

　心の奥にそのままにとどめておいて　言いたいことが言えないのは

　あなたの姿が壊れるから　悲しい瞳でながめるだけににした

  ＊星に聞く　私の本当の愛

　庭に咲いたホウセンカのような愛を　誰も知らない私たちの思い出を＊

　 

　落ち葉が散ってまた雪が積もれば　美しかった愛が帰ってくるでしょう

　いつ見ても変わらない　私のきれいな愛そのままで

  ＊～＊

 

 

 

　

オム・ジョンファ「Festival 」

 

 

　オム・ジョンファ”Festival ”は5集から。

 

　KBS音楽番組「不朽の名曲2」にオム・ジョンファが伝説の歌手として出演しました。

　「冬のソナタ」から韓国へ親しんだ私としては、女優としてのオム・ジョンファで、「妻」（KBS 2003年 52話）https://youtu.be/zXlbh-zVJMc　の印象が一番強いです。1990年代のダンスアイドルクイーンのオム・ジョンファはあまりなじめないものがありました。

　バラエティで見せる素のオム・ジョンファは気さくで寛容な女性です。弟の男優オム・テウンがバラエティ番組「一泊二日」のレギュラーになったときは心底心配していましたね。

 

　1993年「瞳」でデビュー。1996年2集。1997年3集。1998年4集。1999年5集。2000年6集。2001年7集。2004年8集。2006年9集。

 

 

 

 

 

   「不朽の名曲」のオープニング。”ポイズン”

イ・ジョンヒ「君よ」「パヤヤ」

 

 

     ”クデヨ”を初めて聴いたのはきれいな声のイム・スジョンで。https://youtu.be/HVQW2UoX41g

　「コンサート7080」のオリジナルのイ・ジョンヒを聴いて驚いています。現役の歌手じゃないのでしかたありませんね。1983年第5集を最後に歌手をに引退。結婚して渡米しました。2015年29年ぶりに「コンサート7080」に出演して、歌手で復帰しました。

　イ・ジョンヒは1979年TBC海辺歌謡祭で”あなたを想う”で入賞した後歌謡界にデビューし1集を発売しました。1980年に2集”クデヨ”を発表し彼女の最大のヒット曲になりました。

 

 

　　　　　　「クデヨ（君よ）」

 

　風も冷たい日　夕方に彼とただ二人で会ったね

　睦まじかったこの時間が経てば

　私一人去って行かなければならなくて

　＊通りには外套一つ二つ

　闇は灯りの中に降りて

　睦まじかったこの時間が経てば

　私一人去って行かなければならなくて＊

　＊＊君よ　君よ　泣かないで

　愛は　愛は悲しみだという

　君よ　君よ　私を見てよ　そして笑いましょう＊＊

　＊～＊　＊＊～＊＊　

 

 

 

 

 

 

　”パヤヤ”はイ・ジョンヒの1集収録曲です。

 

　　　　パヤヤ

 

　パヤヤ　パヤヤ　星を見ながらあなたを想う　

　パヤヤ　パヤヤ　歌いながらあなたを想う

　＊水鳥が飛ぶ海を見ながら　未来を語ったあなた

　道に散る落ち葉を踏みしめ　去ってしまったあなた

　パヤヤパヤヤ　私は今でもあなたを想っている

　パヤヤパヤヤ　いつまでもあなたを想ってる＊

　＊～＊

パク・ソンジン「もう一度」

 

박성신 - 한번만 더

 

　　韓国音楽210曲の中から、68曲目のパク・ソンジン”もう一度”。初めて聴きました。いい曲ですね。

 

　パク・ソンジンを韓国ウイキで調べました。

　

　パク・ソンジンはMBC大学歌謡祭や川辺歌謡祭に出演しています。ソウル芸術専門大学 1年生の時の1987年第11回「MBC大学歌謡祭」 ”回想”で入賞して初デビューしました。

　翌1988年に第9回「MBC川辺歌謡祭」で”雨降る午後”で歌唱賞と奨励賞を受けました。夫は牧師です。

　”もう一度”は代表曲でフィンクル、マヤ、ナオル、イ・スンギなどの後輩歌手がリメークしたことで有名です。 2集発表及び結婚以後芸能活動がほとんどない状態で宗教活動に専念していました。

　2014年久しぶりに「コンサート7080」に出演。同年心臓疾患で突然47歳で亡くなりました。

 

 

キム・ヘリム 「ＤＤＤ」「私のための別れ」

 

 

  1990年のアイドルだったキム・ヘリム。1988年のテレビ番組「若さの行進」アイドルグループの一員としてデビュー。1989年にソロで独立して1集アルバム収録曲”ＤＤＤ”でＭＢＣ10大歌手歌謡祭で新人賞を受賞しました。

　　　ＤＤＤ

 

　彼と私はそう　離れている　電話で確認して　陰ながら彼を感じる

　ささやくように心を引き付ける　愛情深い彼の声

　いつ聞いてもなんだか　目が露のように滲む

　＊これ以上もう私は　待つことはできないです
　最後のコイン一つ　指から離れると、

　ディディディディディディ　一人ではあまりにも孤独で

　ディディディディディディ　胸を燃やして彼に
　あなたと私はこのように遠く　電話ダイヤルに合わせて惜しい心を伝えるよ

　かすかに私を呼ぶ　その彼の声　

　いつ聞いてもなんだか　心だけ落ち着かなくなるよ＊

　＊～＊

 

 

 

 

 

　2007年に観たＫＢＳ「コンサート7080」にキム・ヘリムが出演。アイドルの面影を残して、　”私のための別れ”を歌いました。2007年にはトロット風新曲”どうしよう”を発売。「開かれた音楽会」にも出演しました。