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1967~70年の映画音楽 ⑤ 「ミスブロディーの青春」 ロッド マッケン  "The Prime of Miss Jean BrodieI" Rod Mckuen

 
 
 「ミス・ブロディーの青春」は監督ロナルド・ニーム、音楽ロッド・マッケンの1969年のイギリス映画です。日本では過小評価と言うより、知られていませんが、公開当時イギリスでは王室選定映画になり、アメリカとイギリスのアカデミー賞ではブロディー役のマギー・スミスが主演女優賞を取りました。
 (ストーリー) 1930年代のスコットランドの保守的な女子高校で、教師のミス・ブロディー(マギー・スミス)は情熱的で多くの生徒に人気があった。なかでも彼女を崇拝する4人の女生徒たち。女生徒パメラ・フランクリンは美術の教師をめぐる三角関係から、ミス・ブロディと激しく対立していく。そしてミス・ブロディーの情熱は、当時ヨーロッパを席巻したファシズムへと向かうが、打算的なパメラ・フランクリンによってその虚像が壊されていく。地味ですが見応えのある秀作映画です。今年の6月にDVDが日本初発売されます。
 ロナルド・ニームは「クリスマス・キャロル」「ポセイドン・アドベンチャー」「メテオ」などを監督。ロッド・マッケンは1960~70年代にアメリカで人気のあった詩人、作曲家です。アニタ・カーの音楽をバックに、ロッド・マッケンの詩の朗読のアルバムが大ヒットしました。映画音楽は「ジョアンナ」(1968年)など。多数の自身の詩の朗読、ヴォーカルのアルバムがあります。
 「ミス・ブロディーの青春」のテーマ曲”ジーン”は親しみやすく、郷愁をおぼえるメロディーで、サントラを聴いているとほっとした安らいだ気持ちになります。
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