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中国ドラマ「私たちのフランスの歳月(我们的法兰西岁月)」(2012年 31話)

 
 
  中国ドラマ「私たちのフランスの歳月(我们的法兰西岁月)」イメージ 1(2012年 31話)は1920年代のフランスが舞台です。留学した中国人青年たちは貧しいけれど理想に燃えています。
  
 
 
 
フランスでロケをしており、当時の雰囲気を出すために汽船、古き良きフランスの街並み、舗道、建物、カフェ、公園で、美しい景色の中、ドラマが展開されていきます。音楽と映像も素晴らしく、感動のドラマでした。1920年代仕立てのスーツが何とも言えず贅沢な生地とデザインで、衣装と小イメージ 2道具が凝っていました。
 中国のドラマ採点表で10点満点中「9点」と高い評価で、中国のエミー賞と言われる賞を受賞しました。
 フランス留学組のほとんどが、中国共産党の重要なポストにあり、若い革命家たちの青春をうかがえるようなそんな歴史物語でした。
 
 
 
1920年にフランスに留学した16歳の鄧小平、22歳の周恩来、趙世炎、蔡和森、李立三、陳毅など実在の人物が主人公です。イメージ 3
 ドラマは実際の歴史にフィクションを織り交ぜて、鄧小平や周恩来が過ごした「私たちのフランスの歳月」が展開されていきます。四川省から鄧小平と一緒に留学した4人の友情も楽しくて悲しいお話でした。
 
 
 
 
 
 「私たちのフランスの歳月(我们的法兰西岁月)」
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 朱亜文 鐘秋 李梁 张隽溢
 
 第一次世界大戦後のフランスの労働者不足に応じた、「勤工倹学(働きながら学べる)」制度で、向学心に燃える中国の青年たちはフランスへ渡った。国費でフランス学校に入学。仕事をしながら苦学するのだが、官僚が国費を使いこみ、留学した青年たちは退学になったり、職探しをしたりと苦しい生活を余儀なくされる。
 鄧小平少年たち4人グループも授業料を払えず退学になり、住む場所もなく、空腹で街を歩きまわることに。
 フランスも不景気で失業者も多く、中国人にはもっとつらい職探し。鄧少年は今にも倒れそうな失業者に仕事を譲る。
  ヨーロッパ各地で労働運動と共に共産主義思想が広がる中、中国人留学生たちも抗議集会を開く。趙世炎や蔡和森は激しく演説し、周恩来は内なる情熱を秘めながら穏やかに中国ヨーロッパ共産主義青年団の組織を作っていく。
 留学生最年少の鄧少年も周恩来に惹かれ、二人は生涯の友情を育む。鄧少年はカフェのボーイ、レストランのウエイター、鉄工所工員、自動車工場の工員、靴組み立てなどやれる仕事は何でもやった。
 貯めたお金で中古の自転車を買い、工員の技術をいかして、新品同様に自転車を修理して乗り回す。
 機転も利いた器用な鄧少年は共産党に入党し、ガリ版博士として、冊子作りに励む。先輩たちが旅立った後は 集会の先頭に立って演説をして、支部のリーダーとして、フランス警察にマークされる。その後ロシアに旅立つ。
 
    
 
 若くて背も低い鄧小平がフランスでどのように過ごしたか、小気味よく描かれていました。フランス語も達者で、フランスパンを食べている鄧小平。マナーも会得して、洗練された感覚を身につけました。走資派(文化大革命期に、「資本主義に好意を示す一派」)と呼ばれ先進的な考え方を持っていたのも当然だったのですね。
 
 「鄧小平」 中華人民共和国を建国した毛沢東の死後、事実上の最高指導者となる。毛沢東が発動した文化大革命によって疲弊した中華人民共和国の再建に取り組み、「改革開放」政策を推進して社会主義経済の下に市場経済の導入を図るなど、同国の現代化建設の礎を築いた。
 
 「周恩来」 中華人民共和国が建国された1949年10月1日以来、死去するまで一貫して政務院総理・国務院総理(首相)を務めた。毛沢東の信任を繋ぎとめ、文化大革命中も失脚もしなかったことなどから「不倒翁」(起き上がり小法師」)の異名がある。1972年に日本国首相の田中角栄(当時)と日中共同声明に調印したことでも知られている。
 
 採点10点満点中/8点
 
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中国ドラマのあれこれ

  写真の二人は中国ドラマ「私たちのフランスの歳月」(2012年 31話)で1920年代の周恩来と鄧小平を演じた俳優です。

 

 

イメージ 3イメージ 4
 20代の青年周恩来を演じた朱亚文      16歳の鄧小平を演じた钟秋
 
 「私たちのフランスの歳月」で二人とも凛として素敵な人物を演じていて、鄧小平を演じた钟秋のファンになりました。
 今視聴している「遥かなる北の大地へ」(2008年)では朱亚文が真面目で紳士的な「周恩来」役とは違う正義感の強い暴れん坊を演じていています。
 中国俳優はドラマによって雰囲気が変わるので、「孤高の花」でウォレス・チョン)のファンになった友人は、ウォレスを追いかけていくとどんどんイメージが変わっていって驚いたと話してました。
 
 中国ドラマのジャンルには「革命」「創業」「歴史」「伝奇」「戦争」「抗日」「古装」「愛情」「古代宮廷」「謀略」「都市」「倫理」「近代革命」「熱血」「謀戦(スパイ)」「謎」などがあります。

  中国ドラマは商売の極意を教えてくれます。なるべく(だましてもいいから)相手から安く買う(仕入れる)。まがいものでも高く売る(売りさばく)。それでも信用が第一と説いています。ドラマ「大宅門」など。また「遥かなる北の大地へ」では相手を出し抜いて破産させたり、自らが破産したり。

  戦略とは敵をあざむくこと。(勇敢的心)
 
 「遥かなる北の大地へ」では、清朝時代のお姫様が清朝が倒されて庶民に嫁入り。嫁ぎ先の重大な困りごとを、マージャンで解決します。
 十両の銀貨を持って、賭けマージャンに挑みます。若い女性なので相手の猛者たちに鼻であしらわれ、十両は無くなります。次は銀のアクセサリを賭け、服を賭け、負け続け、最後は自分の身を賭けます。最後の勝負なので相手の三人と、見物人たちにも大事なものを賭けさせて証文を書きます。
 さあ!最後の大勝負!ペロンと嫁が上がり大勝しました。そのときのセリフがたまりません。 ”私を誰だと思っているの。清朝の姫よ。生まれた時から父に抱かれて雀卓へ。二歳で覚えて、三歳でマージャン。四歳で勝負したのよ。指でさわると何の牌かすぐわかる。三人の目を見ただけで何が欲しいかわかるのよ。こんな私に勝負を挑むとは”証文を持って家路につき、難問を解決。面白いシーンでした。
 
 中国は囲碁の国。遥か、いにしえの昔から碁盤がなくても石と小枝で囲碁を打ちます。作戦、智謀には長けています。だからスパイドラマも面白い。
 韓国ドラマとは一線を画しています。中国に偏見がなければ男性視聴者に中国ドラマは受けるのではないかと思います。
 
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ユン・ミンソク 「これが国か」「ノヒナニラニカン」

 
 
 民衆歌謡シンガーソングライター、ユン・ミンソク。パク・クネ大統領弾劾100万人集会(2016年)で大いに盛り上がった歌”これが国か”
 
 暑っい夏!8月になり公共料金値上げラッシュ!
 
 ”これが国か”の歌詞と同じことが日本でもおきています。安倍首相は友人の加計学園に国民の血税を横流し、森友学園に国有地払い下げ。犯罪者天国、庶民は増える税金で地獄です。
 
 自民党、公明党、維新の「水道民営化法案」が衆議院で可決されました。民営化されたら水道代は今の2倍以上になるでしょう。西日本豪雨災害の最中、日本中に賭博場を作る「カジノ法案」が強硬採決されました。
 秋の国会で憲法9条改憲まで目論む安倍首相です。来年の消費税10%に向けてもう値上げをしている食料品の数々。
 水道民営化やカジノ法案の問題点をマスコミは報道しません。日本のマスコミは(テレビ・新聞など)”見ざる・言わざる・聞かざる”です。だから日本人の多くは政治が自分たちの生活に結びついていることが実感できません。
 
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