人が生きる世の中(サランサヌンセサン)
毎日韓国ドラマと映画と音楽でヘンボケヨgooblog
チョン・ホスン②「人生は俺に酒一杯おごってくれなかった」
チョン・ホスン寄稿②「人生は俺に酒一杯おごってくれなかった」
/人生は私に/お酒一杯おごってくれなかった/冬の夜行き止まる路地終り屋台で/空のポケットをなけなしはたいて/私は何回も人生に酒をおごったが/人生は私のためにただ一度も/お酒一杯おごってくれなかった/雪が降る日にも/石蓮華音なしに咲き散る日にも/
「願い通りに成り立たないのが人生」
人生には正解がないという事実をあの時は知らなかった。 いろいろな定形化された模範答案のような形式があると思った。 それで他人には不幸な事が起きても私にはそんな事が起きないと思った。 “私が何を間違ったからこのような苦痛を与えるのか。私は今まで熱心にまじめに暮らそうと努力した罪しかない。なのになぜ私にこういう仕打ちができるか”と天を恨んだ。 私に苦痛を与えるどんな天の行為があるんだと思い、奥まった路地のブロック塀を拳で殴り天を憎悪して恨んだのである。
しかし今はそうでない。 そんな考えが大きく誤ったことを痛感している。 人生は私に酒をおごってくれて、限りなくたくさんおごってくれて、親子のような深い愛の関係を形成しているという事実をよく知っている。 神様が人間を愛する方法は結局苦痛の方法という事実もよく分かっている。 今ひとりの人間として健康に存在しているという事実だけでも、人生が私を愛するからであるということを悟るようになったのである
今は怒りと恨みによってそんな詩を書いたという事実が大変恥ずかしくて悔やまれる。
願いどおり成り立たないのが人生である。 苦みを見ずには決して甘口を味わうことができないということが人生の正解である。 それで最近いろいろな不幸な事が起きると、他人に起きる不幸な事が私にも起きるのね。 次は私の順番だね'として謙虚に受け入れる。
多くの人が自分の人生を恨むはずである。 「私の人生は?なぜこのように苦痛が多くて解放されないのか」と自分の人生を眺めるはずである。 そしてとうとう私のように人生が私にお酒一杯おごってはくれなかったと怒るはずである。
しかしそうでない。 人生は私を愛する。 私を愛する人生の心が母と同じである。 母が何らの条件なしに私を愛するように、人生も何らの条件なしに私に「お酒一杯」をおごってくれる。 どんな絶望と苦痛の中でも希望と愛の酒を買ってくれる。 それでこの頃は「人生は私にお酒一杯おごってくれた」と読み直す。 この詩を歌った歌手アン・チファンさんが“人生が本当にお酒一杯おごってくれなかったか”と問った時“おごってくれてとてもたくさんおごってくれた”と答えた。アン・チファン「人生は俺に酒一杯おごってくれなかった」
寄稿終わり
「人生は俺に酒一杯おごってくれなかった」の「酒」とは、「感情」で挫折、失望、悲しみ、などが自分自身を覆ったとき、「人生は俺に酒をおごってくれた」とは達成感、希望、喜び、楽しさ、うれしさにあふれた時のことでしょうか。「酒」とは物理的に考えるとお金。貧しい時、人生に振る舞ってもらわなかった。お金が儲かった時、人生に酒を振る舞ってもらったということなのでしょうか。前者の感情のほうが「酒」に近いと思いますが、凡人が思うような単純なことではないかもしれません。
「思い通りにいかないのが人生」年を重ねてからわかる道理があります。人生をやり直したいと死ぬまでもがく人もいることでしょう。成功者もいます。後悔ばかりの人生を生きてる人が大半です。諦めが肝心なのかもしれません。
ただ、人が幸せに生きることができる社会なら「失望感」「挫折感」「不条理」「不平等」は、人が生きにくい社会よりは確実に少ないということはいえるでしょう。
チョン・ホスン①「人生は俺に酒一杯おごってくれなかった」
「人生は俺に酒一杯おごってくれなかった」
以前アン・チファンの「人生は俺に酒一杯おごってくれなかった」をUPしましたが、なんて挫折と失望感を感じるしょっぱいタイトル、歌詞なのだろうと思っていました。この歌詞もチョン・ホスンの詩です。検索するとチョン・ホスンが「人生は俺に酒一杯おごってくれなかった」に関した寄稿がありました。
チョン・ホスン寄稿
人生は私にお酒一杯おごってくれなかったと思ったことがある。 ある日ふっと私と私の人生を客観化して各々お互いの姿を眺めるようになったのである。 愛しあった男女が長年優しく手を取って歩いたがしばらく手を置いて‘この人が本当に私を愛するか'と疑問を持ってお互いを見つめるように。
その時雷に打たれたようにびっくり驚いて後退りした。 私は私の人生のために最善を尽くして熱心に暮して来たが、私の人生は私のために熱心に暮して来なかったのではないかという印象が突然した。 今まで私の人生のためにどんな難しさも冒してすべてしてきたが、私の人生は私のためにしてくれたのが何だったのかが朔風のように胸をかすめて通ったのである。
その晩、元気なく人生の手を置いたまま眠ることができなくて人生が私を愛さなかったという結論に至った。 人生が本当に私を愛したら貧乏と別れと繰り返される失敗の苦痛の中でそのように追いこまなかったことだろう。 人生が私を愛さなかったからそんな苦痛のるつぼに陥ってじたばたしたのだと考えると、すぐに人生について強い怒りが感じられた。 それでその晩‘お酒一杯'という詩を書くようになった。続く
韓国ドラマ「輝けウンス」から ウンスの詩(ホン・スヒ”誕生日を迎えたあなたへ”)
祝福の詩
韓国ドラマ「輝けウンス」から 詩人ホン・スヒ ”誕生日を迎えたあなたへ”
誕生日を迎えたあなたへ
あなたへお誕生日おめでとう 今日生まれた愛すべき人
夜空の星の数ほど たくさんいる人の中で
あなたは唯一の存在
目をとじて 静かに考えてみて
花もそれぞれ違うように 真昼の太陽が一つしかないように
あなたはこの世の誰にも代ることはできない 唯一の存在だって
これは美しくて神秘な奇跡でしょうか あなたは祝福を受けて当然な人
この世界をあなたに差し上げます 山も海もこの喜びも すべてあなたにささげます
詩人 ホン・スヒ
韓国ドラマ「輝けウンス」の1話か2話で教壇に立つ主人公ウンスが、いじめられている女生徒へ向けて「誕生日を迎えたあなたへ」の詩を読みました。
125話の最終回でも同じ詩「誕生日を迎えたあなたへ」が読まれました。このドラマの主題はこの詩に読まれた「人はみな、たった一人の唯一の大切な存在」ということなのでしょう。祝福とはなんてすばらしい行為なのでしょうか。暖かくて明るいドラマでした。