goo

ドゥルヴァル・フェレイラ ②「Chuva」シルヴィア・テリス、クアルテート・エン・シー、

 ドゥルヴァル・フェレイラ作曲、ペドロ・カマルゴ(Pedro Camargo)作詞の”Chuva”は、英語詞で”The Day It Rained”、”Rain”のタイトルがつけられています。

 

 

 シルヴィア・テリス(Sylvia Telles)のブラジル録音のアルバム「It Might as Well Be Spring」(1966年)から”Rain(Chuva)”です。このアルバムは米国ではKAPPレコードから「The Face I Love」のタイトルでリリースされました。12曲中10曲を母国のポルトガル語ではなく英語で歌っていますが、シルヴィア・テリスは英語のイントネーションが良いので違和感は全くありません。品格と爽やかさを持った声質で、"Chuva(Rain)"のヴォーカル・ヴァージョンではベストだと思います。

 

 

 

 ブラジルの女性コーラス・グループ、クアルテート・エン・シー(Quarteto Em Cy)が渡米後に、米ワーナーからリリースした2枚目のアルバム「Revolution con Brasillia(The Girl from Bahia)」(1968年)から、"Chuva(The Day It Rained)"です。編曲はオスカー・カストロ・ネヴェス(Oscar Castro Neves)です。

 

 

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

バーデン・パウエル ④「Apelo」バーデン・パウエル

 

 バーデンパウエルがブラジルのFormaレーベルに録音したアルバム「Tempo Feliz」(1966年)から名曲の”Apelo”です。作曲はバーデン・パウエル(Baden Powell)、作詞はヴィニシウス・デ・モラエス(Vinicius De Moraesです。バーデン・パウエルの寛いだ美しい演奏が聴けます。

 「Tempo eFliz」はギター、ベース(Edison Lobo)、ドラム(Chico Batera)のトリオに。曲によってハーモニカの名手マウリシオ・アインホルン(Mauricio Einhorn)が加わる編成になっています。

 

 

 

 バーデン・パウエルのアルバム「L'Alt De Baden Powell」(1973年)から”Apelo”です。

 1972年12月にバーデン…パウエルは夫人の歌手マルシア(Marcia)とパリで休暇を楽しんでいましたが、Festivalレーベルからレコーディングの依頼があり、パリに滞在してアルバム「L'Alt De Baden Powell」を録音しました。ミュージシャンは、Guy Pedersen(b)、Joaquim Pass Hennings(dr)、Luiz Agudo(perc)、Jaininedo Waleyne(voc)です。

 

 

 

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

バーデン・パウエル ③「プレリュードのサンバ」マリア・クレウーザ、オルネラ・ヴァローニ、パティ・プラヴォー

 

 女性歌手マリア・クレウーザ(Maria Creuza)、ヴィニシウス・デ・モラエス(Vinicius De Moraes)、トッキニーョ(Toquinho)のアルバム「La Fusa」(1970年)から、”プレリュードのサンバSamba em (Preludio)”です。トッキニーョの哀切なギター、マリア・クレウーザの透明感のあるヴォーカル、数あるカヴァーのなかで、ベスト・ヴァージョンだと思います。作詞家ヴィニシウス・デ・モラエスは1970年頃より、ギタリストで歌手、作曲家のトッキニーョとパートナーを組み、多くのアルバムをリリース、1980年にヴィニシウスが逝去するまで続きました。

 ヴィニシウスとトッキニーョはマリア・クレウーザだけではなく、女性歌手のマリリア・メダーリャ(Marilia Medarha)とアルバム「Como Diza O Poeta...Musica Nova」(1971年)、マリア・ベターニャとアルバム「Vinicius+Bethania+Toquinho En La Fusa」(1971年)を録音しています。

 

 

 

 ヴィニシウスとトッキニーョがイタリアの女性歌手オルネラ・ヴァローニ(Ornella Varoni)と共演したアルバム「La Voglia La Pazzia L'incoscienza L'allegrid」(1976年)から”プレリュードのサンバSamba em (Preludio)”です。オルネラ・ヴァローニ(1934年~)は1950年代後半から歌手、女優として活躍、1960年代にはサンレモ音楽祭に連続出場し、多くの歌がヒットしました。ミルバ(Milva)、ミーナ(Mina)と並ぶイタリアを代表する歌手です。

 

 

 

 イタリアの女性歌手パティー・プラヴォー(Patty Pravo)がヴィニシウス・デ・モラエスと歌う”プレリュードのサンバ”です。パティー・プラヴォーのアルバム「Di Vero in Fond」(1971年)からです。

 パティー・プラヴォー(1948~)は1966年にファースト・シングルをリリース、1968年には”LaBambola”がミリオン・セラーになり、年間チャートで2位にランクされる大ヒットになりました。。1970~80年代においてイタリアで最も人気のある女性歌手の一人でした。

 

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

バーデン・パウエル ②「プレリュードのサンバ」ヴィニシウス&オデッチ・ララ

 

 バーデン・パウエル(Baden Powell)が、1964年にフランスのBarclay レコードにレコーディングしたアルバム「LeMonde Musical de Baden Powell」から”プレリュードのサンバ(Preluide em Samba)”です。ブラジルでは1973年に「O Melhor de Baden Powell 」のタイトルでリリースされました。バーデン・パウエルのギターにオーケストラ、チェロの伴奏女性のスキャットがフィーチャーされたとても美しい演奏です。

 

 

 

 作詞のヴィニシウス・デ・モラエス(Vinicius de Moraes)と女優のオデッチ・ララ(Odette Lala)のアルバム「Vinicius&Odette Lala」(1963年)から「プレリュードのサンバ」です。このアルバムはバーデン・パウエルの作品を集めたもので、モアシール・サントス(Moacir Santos)がアレンジを担当、エレンコレーベルの記念すべきリリース1作目です。オデッチ・ララが女優とは思えない本格的なヴォーカルを聴かせます.。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

バーデン・パウエル ①「プレリュードのサンバ」エベ・カマルゴ、ジェラルド・ヴァンドレ、アナ・ルシア

 バーデン・パウエル(Baden Powell)(1937~2000年)は、ブラジルのギタリストで作曲家です。7歳で父からギターを学び、リオデジャネイロ国立音楽学校を卒業、10代でリオデジャネイロのダンス、ナイトクラブ、ラジオ番組に出演し 市内で最も人気のあるミュージシャンになりました。1959年にビリー・ブランコ(Billy Blanco)の作詞で”サンバ・トリステ(Samba Triste)を作曲、スタンゲッツとチャーリー・バードなど多くの歌手、演奏家にカヴァーされました。

 日本ではバーデン・パウエルはギターの超絶技巧の名手、またはヴィニシウス・デ・モラエスと組んだアフロ・サンバが有名ですが、数多くの名曲を作曲しています。最初にエベ・カマルゴ(Hebe Camargo)が1960年に録音した”プレリュードのサンバ(Samba em Preludio”をUPします。

 

 

 エベ・カマルゴはブラジルの女性歌手、女優、特にテレビ・ラジオの司会者として有名で、ブラジル芸能界の大御所だそうです。”プレリュードのサンバ(Samba em Preludio”(作詞ヴィニシウス・デ・モラエス)の初録音はエベ・カマルゴで、1960年初頭にシングル盤でリリースされました。サンバ・カンソンの歌手ですが、あまり抑揚をつけて歌わないのでメロディーの良さが素直に伝わってきます。

 

 

 

 ジェラルド・ヴァンドレ(Geraldo Vandre)とアナ・ルシア(Ana lucia)が、ワルタ・ワンダレーの編曲で1962年にシングル盤でリリースした”プレリュードのサンバ”です。この曲の最初のデュエット録音で、1964年のジェラルド・ヴァンドレのデビューアルバムにも収録されました。

  1962年には[黒いオルフェ]のアゴスチーニョ・ドス・サントスAgostinho Dos Santos)とロザーナ・トレド(Rosana Toledo)がデュエットでレコーディングしています。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ドゥルヴァル・フェレイラ ①「Chuva(The Day it Rain)」 ワルター・ワンダレー、ミッチェル&ラフ

 ブラジルの名作曲家、アントニオ・カルロスジョビン(Antonio Calros Jobim)の作品を紹介してきましたが、ブラジルではジョビン以外にも1950~60年代に素晴らしい曲を発表した作曲家(歌手や演奏家も兼ねる)が数多くいます。ルイス・ボンファ(Luiz Bonfa)、カルロス・リラ(Carlos Lyra)、マルコス・ヴァーリ(Marcos Valle)、ドゥルヴァル・フェレイラ(Durval Ferreira)、バーデン・パウエル(Baden Powell)、ホベルト・メネスカル(Robert Menescal)、ジョアン・ドナート(Joao Denato)、ルイス・エサ(Luiz Eca)などです。少しずつですが紹介していきたいと思っています。

 最初にワルターワンダレーのアルバム「Rain Fores」に収録された"Chuva(The Day it Rain)”(ドゥルヴァル・フェレイラ作曲)をUPします。

 ドゥルヴァル・フェレイラ(1935年~2008年)はボサノヴァ時代から活躍したギタリストで、エウミール・デオダートとの双頭バンド「オス・ガトス(Os Gatos)」など、多くのセッションに参加してきました。自身のリーダーアルバムは2004年リリースの「BATIDA DIFERENTE」が初めてだったので、日本では熱心なブラジル音楽ファン以外にはあまり知られていませんが、作曲家としても"Tristeza De Nos Dois"、"Balanco Zona Sul"、"E Nada Mais"などの名曲を残しています。

 

 

  ワルター・ワンダレー(Walter Wanderley)のアルバム「Rain Forest」(1966年)から"Chuva(Rain)"です。この曲は多くの歌手や演奏家がカヴァーしていますが、「Rain Forest」でのアービー・グリーン(Urbie Green)の甘美なトロンボーン・ソロが聴けるワルター・ワンダレーの演奏がベストだと思います。

 

 

 

 ワルター・ワンダレーのアルバム「Quarteto bossamba」(1965年)から"Chuva(Rain)"です。このアルバムはワルター・ワンダレーのオルガンに、ピアノでソロを重ねるという彼の作品のなかでは最も珍しい内容です。ただもともとはジャズ出身なのでアドリブは得意で、スウィング感あふれる演奏を聴かせます。

 

 

 

 米国のジャズ・ピアニストのドゥワイク・ミッチェル(Dwik Mitchell)と、ベイシストでフレンチホルンも演奏するウィリー・ラフ(Willie Ruff)のグループ「Mitchell & Ruff」がブラジルで録音したアルバム「Brazilian Trip(ブラジルでのタイトルは「A VIAGEM」)](1966年)から”Chuva”です。ギターは”Chuva”の作者でもあるドゥルヴァル・フェレイラ(Duruval ferreira)、ドラムはシコ・バッテーラ(Chico Batera)です。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「Cheiro De Saudade(A Taste of Sadness)」 ソニア・ローザ、ルーシオ・アルヴェス

 

 ブラジルの女性歌手ソニア・ローザ(Sonia Rosa)のアルバム「A Bossa De Rosa」(1967年)から”Cheiro De Saudade(A Taste of Sadness)"です。本国ではボサノヴァブームが終わった1967年にジョアン・ジルベルト(Joao Girbert)をアイドルとして18歳でデビュー、オーケストラをバックに6曲の自作曲を含め、ギターの弾き語りを披露しています。キュートで可愛い声が魅力的です。

 1969年暮れに来日し、1970年2月にはシングル盤「青いベッド」,ボサノヴァ・アルバム「Sensitive Sound of Bossanova」をリリース。「11PM」などのテレビ・ラジオ番組のレギュラーとしても活躍し、お茶の間でも人気がありました。ライブ・ハウスに出演時、ジャズ・ピアニストで、「ルパン三世」や「犬神家の一族」の音楽を作曲した大野雄二と意気投合、大野はTVテーマやCM音楽にソニア・ローザを数多く起用し、アルバムも発表しています。

 

 

 

 ブラジルの男性歌手ルーシオ・アルヴェス(Lucio Alves)のアルバム「A Bossa E Nossa」(1960年)から ”Cheiro De Saudade(A Taste of Sadness)"です。ルーシオ・アルヴェスは1940年代初頭から歌手として活躍、1940~50年代に多数のSPレコードを録音しました。力を込めない唱法は他のサンバ・カンソンの歌手とは一線を画し、ディック・ファルネイ(Dick Farney)と共に新しいブラジウル音楽を求めるファンに人気がありました。

 ”Cheiro De Saudade(A Taste of Sadness)"は、1960年にブラジルの女性歌手アナ・ルシア(Ana Lucia)、1963年に男性歌手ミルティーニョMiltinho)、1968年に女性歌手レニータ・ブルーノ(Lenita Bruno)がレコーデイングしています。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ワルター・ワンダレー ④ 「テイスト・オブ・サッドネス」 ルイス・ボンファ

 

 ワルター・ワンダレー(Walter Wanderley)のアルバム「RAIN FOREST」(1966年)より”Taste of Sadness"です。この曲は”Cheiro De Saudade”のタイトルで、ヂジャイマ・フェレーラ(Djaima Ferrera)が作曲しました。ヂジャイマ・フェレーラは、イーディー・ゴーメやハンク・モブレーの演奏で有名な”リカード・ボサノヴァ(Ricado Bossa nova)"の原曲”Ricado”の作者です。

 もともとはサンバ・ナンバーで、ワルター・ワンダレーはアルバム「O Socesso e Samba」(1961年)でも録音していますが、ボサノヴァ以前の時代を感じさせる演奏です。

 

 

 

 ギターの名手で映画「黒いオルフェ」の作曲家でもあるルイス・ボンファ(Luiz Bonfa)が全曲歌った唯一のアルバム「Recado Novo De Luiz Bonfa」(1963年)から、”Cheiro De Saudade”(Taste of Sadness)です。ボンファのヴォーカルは、繊細なギターや穏やかな外見同様にやさしくソフトです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )