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エウミール・デオダート ① 「Razao de Viver (Tears)」デューク・ピアソン

 エウミール・デオダート'(Eumir DEodato)(1943年~)は,、デオダート名で1973年にリヒャルト・シュトラウスの”ツァラトゥストラはかく語りき”を大胆にクロス・オーバー・サウンドに編曲してアルバムをリリース、世界中で500万枚売り上げる大ヒットになりました。その後も自身のアルバムだけでなく、ロバータ・フラック、クール・アンド・ザ・ギャング、ビョークなど多くのアーティストのアレンジャーを務めました。

 エウミール・デオダート(1943年~)はブラジル生まれの編曲家、ピアニスト、作曲家です。1950年代後半からのボサノヴァ・ムーブメントに大きな影響を受け、独学で編曲を学び、1964年にファースト・アルバム「Inutil Paisagem」(アントニオ・カルロス・ジョビン集)をリリース、オデオン・レコードではアレンジャーとして働き、マルコス・ヴァーリ、ウィルソン・シモネイラ、チト・マヂなどの編曲を手掛けました。

 

 

 エウミール・デオダートとギタリスト・作曲家・プロデューサー、ドゥルヴァル・フェレイラとの双頭バンドos Gatos(オス・ガトス)のアルバム「os Gatos」(1964年)から、デオダートの作曲で”Razao de Viver(生きる喜び)"です。

 

 

 

 米国のピアニスト・編曲家、デューク・ピアソンのアルバム「How Insensitive」(1969年)から”Razao de Viver (Tears)”です。フローラ・プリム(Flora Prim)のヴォーカルです。

 

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ルイス・ボンファ ⑦ 映画「黒いオルフェ」より ”オルフェのサンバ” チャーリー・ラウズ

 

 チャーリー・ラウズ(Charlie Rouse)のアルバム「BOSSA NOVA BACCHANAL」から”オルフェのサンバ(Samba de Orfeu”です。チャーリー・ラウズ(1924~1988年)は米国のハード・バップ・ジャズ系テナー・サックス奏者で、1944年にビリー・エクスタイン楽団でデビュー、ディジー・ガレスピー、デューく・エリントン、カウント・ベイシー楽団などで演奏、1957年には初のリーダーアルバム「The Chace Is On」をリリース、1959年から1970年までセロニアス・モンク・カルテットのメンバーでした。

 アルバム「BOSSA NOVA BACCHANAL」は1962年1月にリリースされました。ラテン・ジャズ・パーカッショニストのウィリー・ボボ(Willie Bobo)、キューバのコンガ奏者カルロス・ヴァルデス(Carlos Valdes)、アフリカの打楽器チェクレなどのパーカッショニストのガーヴィン・マッソー( Garvin Masseaux)、ジャズだけでなくソウルの録音もしているギタリストのチャンシー ”ロード” ウェストブルック(Chauncey "Lord" Westbrook)がレコーディング・メンバーに参加しているので、ブルーノートらしからぬ軽快なラテン・ジャズのアルバムになっています。他にケニーバレル(Guitar)、ラリー・ゲイツ(Bass)がレコーディングに参加しています。

 ”オルフェのサンバ(Samba de Orpheu”はジャズ演奏家、歌手が1960年代に数多くレコーディングしています。以下のアルバムで聴くことができます。

 Rocky Boyd Quartet「Ease It」(1961年)  Bob Brookmeyer「Trombone Jazz Samba」(1962年)  Vince Guarardi Trio「Jazz Impressions of Black Orpheus」(1962年)  Bill Perkins「Bossa Nova Strings Attached」(1963年)  Cal Tjader「Soul Bird Wiffenpoof」(1965年)  Oscar Peterson「Soul Espanol」(1966年)  Eddie Harris「Birds and Baggs」(1966年)    (歌手) Tony Bennett 「The Movie Song Album」(1966年)     Peggy Lee「Guiters La La Lee」(1966年)  Pat Thomas 「Desafinado」(1962年)

 

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ルイス・ボンファ ⑥ 映画「黒いオルフェ」より ”オルフェのサンバ” ルイス・ボンファ

 

 ルイス・ボンファのアルバム「O Viola de O Luiz Bonfa」(1959年)から ”オルフェのサンバ”です。このアルバムは米国の観光会社「Cook」がブラジルにテープ・レコーダーを持ち込んで、ボンファのギター・ソロを録音したものです。2005年にスミソニアンが未発表曲と別テイクを加えて、CD「Solo in Rio 1959」としてリリースしました。

 

 

 

 ボサノヴァ・ファンにとても人気のあるアルバム、ルイス・ボンファと女性歌手マリア・トレドのアルバム「Braziliana」(1965年)から ”オルフェのサンバ”です。

 このアルバムは全曲ボンファとマリア・トレドの作品で、録音は米国で行われ、タンバ・トリオのエリシオ・ミリート(Drums)、ドン・ウン・ロマン(Don Un Romao)(Percussion)などが参加しています。本作からルイス・ボンファは音楽活動の拠点を米国に移しました。

 

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ルイス・ボンファ➄ 映画「黒いオルフェ」より ”オルフェのサンバ” ルイス・ボンファ、ジョアン・ドナート

 映画「黒いオルフェ」(1959年)で、ルイス・ボンファ(Luiz Bonfa)は”カーニヴァルの朝(Manha deCarnaval)”の他に ”オルフェのサンバ(Samba De Orfeu)”を作曲しました。

 

 

  映画「黒いオルフェ」より ”オルフェのサンバ”です。ルイス・ボンファのギターの後に子供のコーラスが加わります。

 

 

 

 ルイス・ボンファのアルバム「A Voz E O Violao」(1960年)から ”オルフェのサンバ”です。女優兼歌手のノルマ・スエリ(Norma Suely)との共演盤です。

 

 

 

 ジョアン・ドナート(Joao Donato)のアルバム「The New Sound of Brazil」(1965年)から”オルフェのサンバ”です。アレンジはクラウス・オガーマンです。

 ジョアン・ドナートはブラジルのピアニスト・作曲家で、若い頃はアコーディオン奏者でした。1950年代後半には渡米して、ティト・プエンテやモンゴ・サンタマリア、カル・ジェイダー エディー・パルミエリらと演奏活動、レコーディングをしました。当時のウェス・トコースはニューヨーク以上にラテン音楽が盛んでした。

 

 

 

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ジョアン・ジルベルト ④ 黒いオルフェより「カーニヴァルの朝」「O Nosso Amor」「Frevo」

 

 ジョアン・ジルベルト(Joao Gilbert)の”カーニヴァルの朝”です。

 ジョアン・ジルベルトは映画「黒いオルフェ」の吹き替え歌手のオーディションに参加しますが、アゴスティーニョ・ドス・サントスが選ばれてしまいます。オデオン・レコードのプロデューサー、アロイジオ・デ・オリヴェイラはジョアン・ジルベルトで 「黒いオルフェ」をレコーディングすることを決め、EP(4曲入り)「cantando an musicas de film de orpheus de carnaval」を録音、1959年にリリースしました。A面①A Felicidado  ②manha de carnaval B面①O Nosso Amor ②Frevoの4曲です。

 

 

 

 ジョアン・ジルベルトの EP「cantando an musicas de film de orpheus de carnaval」から”O Nosso Amor”です。アントニオ・カルロス・ジョビンの作曲です。

 

 

 

 ジョアン・ジルベルトの EP「cantando an musicas de film de orpheus de carnaval」から"Frevo"です。演奏だけで、ジョアン・ジルベルトの歌はないです。

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ドゥルヴァル・フェレイラ ⑥ 「E Nada Mais」ペリー・リヴェイロ &プリモ・クインテット、 ミッチェル&ラフ

 

 ペリー・リヴェイロ(Pery Rebeiro)とプリモ・クインテット(Primo Quinteto)のアルバム「Perry」から”E Nada Mais”です。

 ペリー・リヴェイロはブラジルの国民的人気歌手です。ボサノヴァ歌手とは違う発声法やヴィブラートで日本で言えば歌謡曲系ですが、1960年代はミルトン・バナナ(Milton Banana)やボサ・ピアノ・トリオのボサ・トレス(Bossa Tres)」などとボサノヴァのアルバムをレコーディングしています。ボサ・リオの一員として来日もしています。「Perry」もピアノのプリモJr、トランペットのクラウディオ・ロディッティ(Claudio Roditi)などと,メキシコで1968年に録音したボサノヴァ・アルバムです。

 

 

 

 米国のジャズピアニスト、ドゥワイク・ミッチェル(Dwike Mitchell)とフレンチ・ホルン・ベース奏者ウィリー・ラフ(Willie Ruff)のアルバム「A Viagem」から”E Nada Mais”です。

 「A Viagem」はブラジルのリオを訪れたドゥワイク・ミッチェルとウィリー・ラフが、現地ミュージシャンとともに録音したアルバムで、ブラジルではForma レコードから1966年にリリースされました。アルバム「Mitchell & Ruff/Brazilian Trip](1967年)は「A Viagem」の米国盤です。

 ミッチェル&ラフの躍動感にあふれたリズムと、ピアノ・ソロが素晴らしい名演奏です。

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ドゥルヴァル・フェレイラ ➄「E Nada Mais」オス・ガトス、クアルテート・エン・シー

 

 ドゥルヴァル・フェレイラ('Durval Ferreira)(1935~2007年)はブラジルのギタリスト、作曲家、編曲家で、1970年代からはプロデューサーとしても活躍しました。エウミール・デオダート(Eumir Deodato)やタンバ・トリオ(Tamba Trio)と関係が深く、タンバ・トリオの初期のアルバムに参加しています。”Chuba”, "E Nada Mais", "Estamos Ai" ."Tristeza de Nos Dois" などを作曲しています。

 

 

 ドゥルヴァル・フェレイラとエウミールデオダートの二人をリーダーとするオス・ガトス(Os Gatos)の2枚目のアルバム「Aquele Som Dos Gatos」(1966年)から”E Nada Mais”です。

 オス・ガトスは1964年に一枚目のアルバムをリリース、アルバム「Aquele Som Dos Gatos」はフルートやトロンボーンが強化され、ストリングスも加わるなど前作よりさらに洗練されています。”E Nada Mais”も数多くの録音の中で最高の出来だと思います。ヴォーカルとコーラス、管楽器の演奏、デオダートの編曲が素晴らしいです。

 

 

 

 ブラジルの女性コーラス・グループ最高峰、クアルテート・エン・シー(Quarteto Em Cy)のアルバム「The Girls From Bahia」(1968年)から”E Nada Mais”です。米国のワーナー・レコードから2枚目のアルバムで、制作はアロイジオ・ジ・オリヴェイラ、編曲はオスカー・カストロ・ネヴィスです。

 

 

 

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ルイス・ボンファ ④ 映画「黒いオルフェ」より「カーニヴァルの朝」バーデン・パウエル

 

 ルイス・ボンファ(Luiz Bonfa)のアルバム「o Violao de Luiz Bonfa(」1959年)から”カーニヴァルの朝(Manha de Carnaval)”です。

 このアルバムは「黒いオルフェ」の作曲者として一躍有名なったルイス・ボンファに目を付けた米国の旅行会社「Cook」が、ダイレクト録音のテープ・レコーダーをブラジルのリオに持ち込んで録音したものです。内容は完全なソロ・アルバムで、”ナイト・アンド・デイ(Night And Day)”など2曲を除きルイス・ボンファの作品です。バックがつかない分ボンファのギター、テクニックを充分に味わうことができます。

 2005年にスミソニアン博物館が、Cookが寄贈したマスターテープを基にして「o Violao de Luiz Bonfa」に別テイクを含めた未発表17曲を追加収録した、CD「Solo in Rio」をリリースしました。音質も良く、ボンファのギターの素晴らしさを知るために必携のアルバムです。

 

 

 

 ブラジルのギタリスト、バーデン・パウエル(Baden Powell)のアルバム「Tristeza on Guiter」(1968年)から”カーニヴァルの朝”です。

 1967年にヨアヒム・ベーレントがプロデュースするベルリン・ジャズ・フェスティバルで絶賛をあびたバーデン・パウエルが、11月にヨーロッパのジャズミュージシャンと録音したものです。

 

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ルイス・ボンファ ③ 映画「黒いオルフェ」より「カーニヴァルの朝」スティーヴ・ローレンス、イーディー・ゴーメ、Rio 65 Trio

 

 スティーヴ・ローレンス、イーディー・ゴーメ、ルイス・ボンファが共演したアルバム「Steve & Eadie Bonfa & Brasil」(1967年)から”カーニヴァルの朝(A Day in the Life of  Foo)l”です。”カーニヴァルの朝(”は英語詞が付けられ”A Day in the Life of  Foo”のタイトルで歌われています。スティーヴ・ローレンスの歌にルイス・ボンファがギター伴奏しています。

 スティーヴ・ローレンス、イーディー・ゴーメの温かいいヴォーカル、見事なエウミール・デオダートのアレンジとルイス・ボンファのギター、私は米国のボサノヴァ・アルバムの中で、この「Steve & Eadie Bonfa & Brasil」がベストだと思います。

 ただ1970年代に日本でLPで再発された後、CDになってからは1987年に日本で再発されただけで廃盤になっています。珍しい、希少盤といえるボサノヴァのアルバムまでCD化されているのに、このアルバムをCDで気軽に聴けないのは残念としか言いようがないです。

 

 

 

 ブラジルのピア・ノトリオ「Rio 65TRio」のデビューアルバム「Rio 65TRio」(1965年)から”カーニヴァルの朝”です。Rio 65TRio はエヂソン・マシャード(Edison Machado)(ドラム)が結成、ドン・サルヴァドール(Don Sarvador)のピアノ、セルジョ・バローゾ(Sergio Barroso)のベースからなるジャズ・ピアノ・トリオです。ハード・バップ・ピアノ・トリオに多い、高速でアドリブをすることなく、メロディーの美しさを充分に活かした演奏です。

 

 

 

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ルイス・ボンファ ② 映画「黒いオルフェ」より「 カーニヴァルの朝」アストラッド・ジルベルト、ジョアン・ドナート

 

 アストラッド・ジルベルト(AStrad Gilbert)の2枚目アルバム「The Shadow of Your Smile」(1965年)から”カーニヴァルの朝(Manha de Carnaval)”です。淡く爽やかなアストラッド・ジルベルトの歌に、ルイス・ボンファのギターがやさしく寄り添っています。アストラッド・ジルベルトはルイス・ボンファの作品と相性が良く、カーニヴァルの朝”は”ジェントル・レイン(Gentle Rain)”と並ぶ名唱だと思います。

 アルバム「The Shadow of Your Smile」は、デビュー・アルバムの「AStrad Gilbert Album」(1965年)とほぼ同じ頃に録音され、プロデュースはクリード・テイラー(Cleed Taylor)、曲の特徴に応じてクラウス・オガーマン(Claus Ogerman、ドン・セベスキー(Don Sebesky)、ジョアン・ドナート(Joao Donato)がアレンジを提供しています。

 

 

 

 ブラジルのピアニスト、ジョアン・ドナート(Joao Donato)のアルバム「The New Sound of Brasil」(1965年)から”カーニヴァルの朝”です。「The New Sound of Brasil」はボサノヴァ作品集で、アレンジはクラウス・オガーマンです。ジョアン・ドナートのピアノ、トロンボーン・ソロ、管楽器のアレンジが繊細で美しい演奏です。

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