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中国ドラマ 風起隴西(ふうきろうせい)-SPY of Three Kingdoms-

 

 

 三国志時代(紀元220~265年位まで)の諜報ドラマなので男性ファンも視聴した方が多いと思います。古代より続く戦争ドラマのように合戦のシーンが少なく、蜀漢(しょくかん)と曹魏(そうぎ)の間でスパイは誰なのか疑心暗鬼の中ドラマが展開していきます。ストーリーが2転3転4転しスリルとサスペンスで面白いドラマでした。出だしはわかりにくいのですがドラマが続くにつれ見逃せない展開になっていきます。

 しかしリアリズム(古代は灯りがとぼしい)に凝りすぎて、画面の暗さで登場人物の顔もよく見えません。数人いる会議や話し合いの中一人だけ薄暗く見えるだけで他の人は真っ暗。

 きわめつけは敵陣を襲うシーン。真っ暗、真っ黒に映し出される。何が何だかわからない。時代は漆黒でも映像、ドラマは観客がいるわけですから、見せるのが当たり前。この演出家は芸術しているのか、へんな前衛芸術にかぶれているのか、謎が謎を呼んで目を凝らして観たドラマでした。

 最後まで粘り強く捜査を続ける荀詡(ジュンク)役のバイ・ユーはとっても好感持てました。

 主人公陳恭(チンキョウ、蜀漢のスパイ)を演じたチェン・クンは「金粉時代」でお金持ちのお坊ちゃんイエンシー役で観たばかりなのでドラマに入り込んで観ることができました。曹魏の郭剛(カクゴウ)を演じているドン・ズージェンも「大江大河」のヤン・シュン役で観たばかり。蜀漢の馮膺(フウヨウ)役の二エ・ユエンは「コウライ伝」、ヨウギ役のユー・ハオミンは「月に咲く花の如く」のいやらしい杜明礼役で、曹魏のアンジェラ・ベイビーは「孤高の花」で。

 俳優になじみがあるのはそのドラマをさらに引き立てるようです。

 

チャンネル銀河より

あらすじ

 曹魏・蜀漢・孫呉が覇権を争う三国時代、蜀漢の丞相(じょうしょう)・諸葛亮(しょかつりょう)は曹魏を討つため北伐を開始した。

そして、諜報機関・司聞曹(しぶんしょ)が曹魏に潜入させた間諜・白帝からの情報により瓦亭道で敵軍を待ち受けたが、張郃の率いる軍は番須道を通り、馬謖が守っていた街亭を奪われる。

諸葛氏に代々仕える密偵の家系に生まれた荀詡(じゅんく)は、司聞曹の曹掾・馮膺(ふうよう)から、裏切った白帝を始末するようにと命を受け天水に向かう。

白帝の正体は、荀詡の義兄弟で従妹の翟悦(てきえつ)の夫である陳恭(ちんきょう)。

長年、曹魏に潜伏した彼は、天水郡守・郭剛(かくごう)に信頼され主簿となっていた。

陳恭と再会した荀詡は、彼は無実で、司聞曹の中に燭龍(しょくりゅう)と呼ばれる曹魏の間諜がいるということ、その燭龍が陳恭の情報をすり替えたことを知る。

さらには、蜀漢の新兵器・連弩の設計図を盗み、蜀漢で内乱を起こさせる“青萍(せいひょう)計画”も実行するつもりだという。荀詡と陳恭は、曹魏のもくろみを阻むため、ともに燭龍を捜し出そうとするが…。

 

 

 

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中国ドラマOST「功勲オムニバス”孫家棟的天路”」から「星梦 」

 

 

 

  中国オムニバスドラマ「功勲」は国家に尽くし勲章を授けられた8人のそれぞれの物語です。   

 画像は6話目のオムニバス”孫家棟的天路”のテーマ曲「星梦 」です。ドラマに挿入され、ラストに流れる「星梦 」(歌 韓紅)に感動します。

 孫家棟は科学者で人工衛星の打ち上げに成功した人物。孫家棟的天路とは孫家棟の天への道ということでしょう。星梦とは星への夢、宇宙への夢ということでしょうか。たまたま手塚治虫の「火の鳥未来編」を読んでいたのでこの歌がなぜかしっくりと心に響いています。

 「星梦」

 走り出し飛び立ち 自転車で月へ行く 

 幾つもの輝く夢は 信じることから始まったとは

 旅人は故郷を離れ 汽笛は今もこだまする

 誰かが信じなければ 空よりも遠い彼方を

 川を渡り 海を越え 荒波を見に行こう

 身体か心に傷を負えと言うなら 私は心を守る

 心を奮い立たせるあの誓い 愚か者の激情に振り回されても

 私の熱き血潮 悩みも悲しみも忘れ 信念をひたむきに追いかける

 

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中国ドラマ「金粉世家」(2002年)

 

 

 

  音楽とストーリーは韓国ドラマのようだけど、お金がからみ現実的な中国の独特なドラマでした。

 

 中国ドラマ「金粉世家」(2002年)主題曲です。韓国ドラマを思わせるようなドラマティックで胸キュンな主題曲です。なのにドラマは全然胸キュンしません。国民性なのかドライなのか不思議です。

 男性主人公イエンシーとおとなしくて愛らしい女性主人公チンチウのテーマ曲でした。ラブラブなシーンでも良く流れていました。

 

 

 

 エンディングの映像

 サブストーリー チュンジャンとシャオリエンのテーマ

 

 

 ブルージーなエンディングテーマ。。雰囲気があります。

 

 音楽はよかったのにドラマはあれ?的な物語です。民国時代に首相の地位についた一家のお話。大きなお屋敷に大家族で優雅に暮らす人々。お金や仕事の心配もなく何不自由なく暮らす息子たちは、妾の騒動、京劇男性俳優にお熱をあげたり、末息子は裕福ではない女子高校性に一目ぼれ。お金を目一杯使って(情熱的な愛がいじらしくもある)嫁に迎える。首相である父親の失脚で、一家は破産、離れの屋敷も火事、純愛だった末息子も放蕩して嫁にあいそをつかされ、寂しく別れてドラマは終わる。

 

 金満家のお話でしたが、舞台になったお屋敷が素晴らしく豪華で、二階への階段が左右両側にあり、クラシックで凝った家具、照明、窓枠などインテリアを観るだけでも十分楽しめたドラマでした。セットなのかそれとも実際の建物が存在しているのか気になりましたが調べることはできません。ドラマはつまらないけれど目の保養になりました。

 

 ラッキーだったのは「麗王別姫~花散る永遠の愛~(大唐榮耀)」(2018年)の中国女優で一番好きなシュー・チャンが金家の末っ子メイリー役で出演していたことです。14~5年前のあどけない純粋な少女は、ドラマがつまらない中でほっとする役どころでした。出演者リストを見てシュー・チャンだとわかりとってもうれしかったです。

 

 

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中国映画「1950 鋼の第7中隊」中国タイトル「長津湖(长津湖)」英タイトル「The Battle at Lake Changjin」

 

 

 朝鮮戦争映画「1950 鋼の第7中隊(长津湖)」(2021年9月公開・日本では2022年9月公開)

 朝鮮戦争のドラマを3作観てきましたが映画は初めてです。 

 映画を観た感想は

 凄い!凄すぎる迫力!ド迫力の戦争映画!

 爆発で燃えた戦車が宙に舞い、家々をなぎ倒しながら坂をころげ落ちるシーンには息を飲んでしまいました。

 中国人民解放軍が7万人もエキストラとして出演しただけあって、人間がとてつもなく多くドラマの何倍にものぼり、ただ一言凄すぎる!

 最後まで目が離せず圧倒されて観た戦争映画でした。

 「鋼の第7中隊」は国民党との戦いで多くの犠牲者を出した精鋭の部隊です。中隊長は建国後晴れて帰路につくのですが、すぐに部隊への帰還を命じられてそのまま第7中隊を率いて朝鮮の地へと赴きます。

 弟も志願兵として第7中隊へ。弟が列車から飛び降りようとして列車の扉を開くと、どこまでも続く万里の長城に陽が差して、兵士一同皆外の景色に見入るシーンは感動的です。

 零下30度の朝鮮に綿入れ服を着ることなく、食べるものも芋二つ三つ。米軍は感謝祭のターキーごちそう三昧。

 言ってみればアメリカと中国が直接戦った戦争。圧倒的な武力(戦闘機、戦車、重火器)のアメリカにたいして中国は素手で戦ったようなものです。

 映画のタイトル「長津湖」は歴史的戦いの一つです。熾烈極まる長津湖の戦いは、極寒で過酷な環境のもと米軍を攻め、戦況を逆転へと導いたターニングポイントで米軍を退却させた戦いです。

 米軍戦闘機はゲームのように爆撃し多数の死者を出します。なによりあり得ないのはうつぶせでもなくあおむけでもなく、迎撃態勢のまま凍死した兵士たちの姿です。米軍の将軍は凍死した兵士に敬礼をして「こんなに強靭な精神力を持つ相手には、永久に勝てない」というセリフを残します。

 

 

 

 

「1950 鋼の第7中隊(长津湖)」は製作費に270億円を費やし、中国歴代興収1位の1130億円を叩き出しメガヒット。2021年世界興収2位を獲得しました。

 壮大なスケールで描かれた戦争スペクタクル巨編「1950 鋼の第7中隊」

 監督 チェン・カイコー、ツイ・ハーク、ダンテ・ラム

 出演 ウー・ジン(伍千里)、イー・ヤンチェンシー(伍万里)、ドアン・イーホン(談子為)、チュー・ヤーウェン(梅生)、フー・ジュン(雷睢生)、リー・チェン(余従戎)、エルビス・ハン(平河)、ホアン・シュアン(毛岸英)

 お気に入りの俳優が三人も出演していてうれしい映画でした。チュー・ヤーウェン朱亜文、ホアン・シュアン黄軒、フー・ジュン胡軍。

 

 

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中国ドラマ「月に咲く花の如く」①(2017年 74話)

 

 ツタヤでレンタルしました。試しに1枚だけ借りて2話見ると、次が見たくてツタヤ日参の毎日で久しぶりに面白いドラマに出会いました。

 中国ドラマにありがちな最終回や大事な人が亡くなってしまうのは否めないけれどずっと観てきたシーンを思い出すだけで幸せな気分になりました。

 清朝末期に実在した女性商人の話です

 女優スンリー演じる主人公「周栄」の活躍が痛快。並外れた商才の持ち主。上品な豪商に嫁いでも周栄は生来の行儀悪さを改めず、自分らしく生きていく。

 清王朝の社会で陰謀や官僚、役人の悪渦に巻き込まれながらしぶとく生き残る周栄が素晴らしい。

 脚本の神様が舞い降りたような波乱万丈なドラマは黄金時代の韓国ドラマ「ホジュン」「チャングム」を観ているようでした。

 数々の神話を残したドラマです。ウイキより↓

 テレビ放送では第2回から最終回まで視聴率第1位を記録

 インターネット上の動画配信回数では136億回を超え歴代1位の総視聴回数を記録した

 第31回飛天賞(英語版)で最優秀歴史劇の一つとして受賞し、スン・リーが最優秀女優賞を受賞した

 2018年度中国電視劇品質盛典で最優秀作品賞を受賞し、同時に最優秀演出賞、最優秀脚本賞、最優秀女優演技賞、インターネット話題賞、人気スター賞、タレントパワー賞(男優部門、女優部門)、最優秀飛躍演技賞、最優秀ベテラン演技賞を各担当者と各演技者が受賞した]。(ウイキより)

 

「月に咲く花の如く」74話

あらすじ

両親を知らぬまま養父・周老四に育てられた周瑩は自由奔放に生きてきた。だが、涇陽で大商家である呉家東院の若旦那、呉聘と出会って人生が一変、運命に導かれるように使用人の身から呉聘の妻になると、持ち前の商才を発揮して夫を支え始める。ところが、平穏な日々は長くは続かなかった。愛する家族の死、政治的陰謀による家業の危機と、次々と大きな試練に見舞われた周瑩。彼女はやがて女手一つで呉家東院を切り盛りしていくことになる

キャスト

スン・リー    「ミーユエ 王朝を照らす月」「宮廷の諍い女」

チェン・シャオ  「雲中歌~愛を奏でる~」「月下の恋歌 笑傲江湖」「後宮の涙」

ピーター・ホー  「僕らはふたたび恋をする」「三国志 Three Kingdoms」

演出

ディン・ヘイ 「玉観音」「大秦帝国 縦横 〜強国への道〜」

脚本

スー・シャオイェン 

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中国ドラマ「懸崖(悬崖)」2012年 40話(36話)

 

 中国のスパイドラマをいろいろ観てきましたが「懸崖(悬崖)」はスリル満点、緊迫感10点以上でした。観ていても崖っぷちに立たされているようで、あ~怖かった!!

 日本の傀儡(かいらい)国家「満州国」の警察「特務」に潜入した共産党スパイのドラマは「懸崖」が初めてです。凍てつくような寒さのハルピン(黒竜江省)が舞台です。ハルピンは東洋の小パリ、東洋のモスクワとも呼ばれるそうで、外国人や建物が多くて異国情緒たっぷりな文化を感じることができました。

 1938年11月から1945年1月までのドラマです。

 「満州国」の中に、中国人の警察(特務)や保安局があって、日本人の憲兵と共に国民党、共産党を取り締まっています。主に満州国で地下活動する中国共産党を検挙をしています。

 満州国の警察に検挙された共産党の活動家は拷問のあげく否応なく日本の憲兵に引き渡され、殺されてしまいます。

 張り詰めた特務の中に潜入した主人公、共産党地下工作員の周乙(張嘉益)と疑り深い上司の高彬(程煜)の息が詰まるような心理戦。

 周乙は感情を表に出さず、重々しい任務を果たしていきます。

 周乙と偽りの夫婦を演じる共産党工作員の妻を演じる秋妍(宋佳)はスパイに向いてなくて冷静さに欠け感情的です。通信員として任務に就きますが、窮地に陥ったりとハラハラします。

 周乙の妻、孙悦剑(咏梅)も共産党工作員

 特務の高彬部下、鲁明(李洪祷)

 特務の気のいい青年部下、任(姫他)

 共産党の連絡員も周乙に比べて読みが甘いとしか言いようがありませんでした。

 周乙は日本軍の会議にも出席する高官です。石井四郎が筆頭で会議を進行していました。これまでのドラマには日本軍の大将は岡村寧次、板垣征四郎などがよくでてましたが、石井四郎の出たドラマは初めてでした。

 特務は非情な人間が多い中、周乙は「あなたは組織のなかで唯一良い人だ」と部下からも慕われます。通信機、妻、子供、犬が重要なキーポイントです。

 スターリンの暗殺計画情報を共産党に送った場面もでてきました。スターリンにちなんでかスターリンの出身地グルジア民謡の「スリコ」がドラマで歌われ、ラスト近くに再び「スリコ」が流れて涙を誘いました。

 

 

懸崖のラスト馬上又-地平線。特務の三人左から周乙、鲁明、任。

 

スリコ

 ドラマの中の歌詞

私は愛しい人の墓を探して 世界の果てを彷徨う

*愛を失った心は重く 私は夜を泣き明かす*

*~*

森にバラが咲いている 朝露のように光り輝く

*高鳴る旨を押さえて私は尋ねた そこにいるのはスリコかい*

*~*

木の枝でさえずるウグイスよ どうか私に教えておくれ

*美しい歌を奏でるウグイスよ そこにいるのがスリコかい?*

*~*

ウグイスは首を傾けて美しい歌をさえずる まるでこういっているよう 

*あなたの立ってるその土がスリコの墓よ*

*~*

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中国ドラマ「女医明妃伝~雪の日の誓い~ 」|2016年 50話

 

 中国版「ホジュン」の「喜来楽シーライラー」(中国ドラマ「伝説の名医!その名は喜来楽(神醫喜來樂)」ラスト”人间情多” - 毎日韓国ドラマと映画と音楽でヘンボケヨgooblog)見た後に、中国版「チャングムの誓い」と言われるドラマを「女医明妃伝~雪の日の誓い~ 」を観ました。

 面白かった~。

 医療、医者のあるべき真の姿を表現してくれて、現代の医療の堕落を考えさせられたようでした。愕然としてしまいました。

 主人公の譚允賢(タン・インケン)を演じたルウ・シーシーが可愛くて賢くて気丈で健気で正直で、すごく良かったです。

 女人禁制の医者の世界において、挫折しながらも真摯に病人を救いたい譚允賢は、学び努力して天性の才能を発揮します。チャングムと比較してもいいくらいです。

 明王朝実在の6代目8代目(1435~1449年、1457~1464年)の王様、英宗と二代目皇后をモデルとし、架空の人物・譚允賢を主人公としたドラマ。史実に基づいたような波乱万丈のフィクションドラマが展開されました。

 様々な医療行為がドラマで繰り広げられます。ドラマの冒頭には「医療行為を決して真似しないでください」とテロップが。

 それでも漢方処方を学べました。女性にうれしい高価な阿膠(あきょう)の処方(生薬の一種で、ロバの皮を水で加熱抽出して作られるにかわ(ゼラチン)のこと)が随所にでました。

 譚允賢はどこにいても絶望的などんな状況でも医者として、身近にある植物や動物、異民族の呪術的な方法を使ってまで、病やケガで死にそうな人を助けようと努力します。その行為には非常に感動します。

 後半は宮中に入りますので、宮廷内の様々な出来事が起こり、皇后や派閥の大臣らの嫌がらせがおきます。

 モンゴル(オイラト)の捕虜にもなります。

 皇帝とその弟二人から譚允賢は同時に愛されます。皇帝争い、権力簒奪、腐敗した臣下、満州族との戦争などで50話が短く感じられるほどです。

 前半は韓国ドラマ「パリの恋人」を連想させるところもあって甘い恋愛ドラマのようでした。

 

 

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中国ドラマ「伝説の名医!その名は喜来楽(神醫喜來樂)」ラスト”人间情多”

 

 「伝説の名医!その名は喜来楽」は中国版「ホジュン」ですが、春節のテレビ番組でのコントをみるような作りでもったいない。

 喜来楽は患者の様子を見ただけで病名がわかってしまうという神医です。劇中にはさまざまな奇病や病名、漢方薬の使い方がてきてためになりますが、弟子とのやり取りコント、奥さんとの恐妻家ぶりコント、料理屋の美人おかみとの恋愛が絡んできたり。感動するシーンなのに、全然そのように作っていない。

 

 日清戦争、北京議定書という重要な歴史的出来事もあり、大国”清”の脆弱さも描き、西太后、光緒帝、李鴻章、袁世凱など大物も登場します。喜来楽は大物の診察や治療も行います。

 それだけでも面白いのにもっと”真面目にやれー”というのが本音。お堅い歴史ものを柔らかすぎる演出と脚本で、中国の人々はこんな感じが好きなのかしらと思うような。

 

CCTV大富の番組説明↓

 あの喜来楽が1年ぶりに再登場!2017年の放送で大好評をいただきました「伝説の名医!その名は喜来楽」。今回放送する「神の手を持つ医師!喜来楽」は、その前編。中国でも大好評を博し、中国のエミー賞と言われる「金鷹賞」や、テレビドラマに贈られる「飛天賞」を受賞しています。今回もいきなり妻に土下座するシーンから始まり、その直後に運ばれてきた危篤患者を針一本で救うという神業を披露。続編が出るほどの名作を、どうぞお見逃しなく!

 

 エンディング曲の”人間情多”は料理屋 “食为天 ”の美人おかみ賽西施(サイ・シーシー)のテーマ。この動画も賽西施(サイ・シーシー)でせつなく編集されています。本編とはだいぶ違いますがとっても良い曲だと思います。

 

私の採点3点

 

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中国ドラマ「最美的青春」OST”最美的顔色”

 

 

 

 2018年ドラマ「最美的青春」のオープニング主題歌に使われた”最美的顔色”です。歌手はピン・アン(平安)。

 アコーディオンの前奏から始まる、穏やかで美しいメロディと、それとは対照的な力強い歌詞がドラマの臨場感と高揚感を醸し出しています。ドラマのシーンにも挿入歌として使われ感動的です。CCTVで只今視聴中。

 ドラマは砂漠地帯の過酷な環境での植林成功の物語。

 ぜひ見てほしいお勧めの中国ドラマで、中国でも高い評価を受けています。

 

 最美的顔色

 虚しく時を過ごし 沈黙の山を色で染める

 先祖への黙とうのように 重責を担う

 このかすかな春の景色は 父の世代の憤りのように

 この手で新境地を開く 生死の紛糾の中 

 運命に翻弄され まさに躍動する鼓動の 

 心からの選択に従い 私はここにいる

 青春において最も美しい色は 燃えるような憤り

 太陽の下の光と影は 並木道が側にあるのを待つ

 青春において最も美しい色は あそけない春の景色

 愛を一体化させ 植物をうるおす

 

 

 

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中国ドラマ「天命の子~趙氏孤児」

 

 中国時代劇ドラマ「天命の子~趙氏孤児」を45話観終わりました。この時代劇は中国の歴史的物語「趙氏孤児」をドラマ化した作品。司馬遷の「史記」にも登場し、2000年以上語り継がれてきた物語です。

  復讐ものと謳われていますが「復讐」に囚われないもっと大きな人間の生き方を描いた時代劇でした。セリフ一つ一つに含みがあって最後まで見逃せない展開でした。

  権力者で仇の屠岸賈×庶民で慈悲の程嬰の心理戦。お互いの上手、上手に駒を進める。晋国の人々から誤解を受け続けるハンデを持ちながら19年も相手を倒す機会を待つ「程嬰」。研ぎ澄まされる囲碁の戦いをみるようでした。

 頭脳明晰な二人の戦いです。屠岸賈は自身のレベルに合った人物は程嬰しかいないと、友情のような絆を持ち深めます。程嬰も内心を隠しながらその絆を深め、屠岸賈の屋敷に囲われて19年の時を待ちます。屠岸賈息子の師匠にもなります。

 屠岸賈の形相を変えるわけではない、したたかなたぬき親父ぶり。無慈悲な悪人ですが愛妻家であり、子煩悩パパでもあり、息子を溺愛しました。息子は優しい子に育ち、屠岸賈のただ一つの弱みになってしまいました。

   程嬰は医者として倫理観にあふれた人柄で、我が子を生贄として差し出した苦しみを心の奥深くに終い込み、恩人の息子を育て上げます。程嬰流の子育ては野に咲く雑草のように強く優しく、道端の石っころのように自由自在に逞しく。

   結果逞しく育った程嬰の子(恩人で国の守り人である趙氏の子)は趙氏の跡取りとして王に忠義を誓い、趙氏を滅ぼした屠岸賈の悪事を暴きます。一族の復讐を果たした形になり、再興にもつながりました。

 お勧めの中国ドラマです。派手な宮廷物語ではありませんが、男性ファンはもちろんのこと、女性の方も楽しめるドラマだと思います。2021年06月14日06:00~ ホームドラマチャンネルにて放送 

    程嬰を演じたウー・ショーボー(呉秀波)は地味な俳優ですが、気張らない演技が何とも言えない楽な気持ちにさせる俳優です。「馬係長」を観ました。

 

 あらすじはハードです。

 晋、楚、秦の大国が覇権を争っていた春秋時代。
権力のすべてを掌握したい晋国の大尉、屠岸賈は、愚鈍な君主・景公を利用し、趙朔率いる趙氏一族を滅ぼそうと画策していた。

 楚の国境近くで医師をしていた程嬰はその企みを知ることとなり命を狙われるが、趙朔に救われ晋で暮らすことに。
 そんな中、ついに屠岸賈は趙朔を殺害。
 同日、「程嬰の妻・宋香」と「趙朔の妻で景公の姉・荘姫」「屠岸賈の愛妻・无姜 」がそれぞれ男児を出産するが、趙氏の血を絶やしたい屠岸賈は趙朔の子の命を狙う。
間一髪で程嬰が救出するが、屠岸賈は国中の赤ちゃんをひとりずつ殺していく非道な行いをする。
 趙朔の恩に報いるため、程嬰は我が子と趙朔の子を入れ替えてしまう。それは程嬰の子が身代わりとなって死ぬことを意味するのだった…。妻は悲しみのあまり記憶を失くしてしまう。

 偶然にも、程嬰は妻と赤ちゃんを連れて、屠岸賈の屋敷内で生活することになる。 程嬰は趙氏孤児の趙武を大業と名付けた。
 19年後、程嬰は立派に成長した趙朔の息子・趙武に一族が滅ぼされた惨劇を伝え、屠岸賈への復讐に動き出す。

 

 

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