今日は拙著「くるま旅くらし心得帖」のことについて書いて見たいと思います。
本格的なくるま旅くらしを始めてからしばらく経って、その効果というか、感動といいますか、旅のもたらすリタイア後の人生の活力源のようなものの素晴らしさに気づき、何としてもこれを同世代の方々をはじめ、多くの仲間となるべき人たちに伝えたいと考え、浅学菲才も省みず、書き上げたのが「くるま旅くらし心得帖」という一冊でした。昨年の9月5日に初版が出版され、11月に2刷目が出版され今日に至っています。昨日出版社である新風舎から届いた販売状況報告書を見ますと、あと219冊の在庫があるということです。
この本は、自分としては「これからくるま旅くらしを始める方の道しるべ」としてお役に立てればという思いを籠めて書いたつもりです。単なる実用書としてくるま旅くらしのノウハウをガイドするというよりも、くるま旅くらしがリタイア後の人生を豊かにするという、生き方についての参考資料として受け止めて頂くことを願う気持ちが大きかったのです。
正しいくるま旅くらしをしていれば、高齢化のハンディや現役を離れた寂寥感のようなものを乗り越えて、たくさんの出会いのもとに、人は心を豊かにし、更なる人間としての成長を期すことが出来ると信じています。現実にその様なくるま旅くらしの名人は大勢いらっしゃいます。私自身は、まだまだ課題山積の生き方のレベルですが、くるま旅くらしを柱に、新たな出会いの中に生きる活力を見い出すべく、残されている人生を楽しみながら全うしてゆきたいと願っています。
ここで正しいくるま旅くらしなどと、あえて「正しい」と書きましたのは、世の中なんでもそうですが不正の混ざった行き方、やり方では、人は決して心を豊かにすることはないという意味です。(このことについては、別の機会に述べてみたいと思っています)
このような生き方についての思いを籠めて書いてみたのですが、本の販売普及というのは難しいものだなと改めて感じているこの頃です。出版社でもいろいろ努力されているようですが、洪水のように溢れ出版される本が人の目に触れ、手にとって頂けるチャンスはホンの僅かしかないのが現実で、私自身自分の本が店頭に並んでいるのを見たことがありません。今はネットでの販売が頼りですが、同世代の方の中にはネット世界とは無縁の方も多く、私の本のマーケットはこれから現役を引退される方々を除いては、あまり拡がれないという残念な現実があります。
ネット販売は、基本的にバーチャル(=virtual realty =化装現実)なものであり、実物を必ずしも正確に伝えることが出来ないのが残念です。本屋さんに積み上げられて売れるような本ではありませんが、くるま旅くらしをしてみたいなとお考えの方が立ち寄られる本屋さんの、目に触れるような一角に、せめて1冊でも拙著が置かれていることを夢見ているこの頃です。
拙著の宣伝のような話になりましたが、拙著に興味・関心をお持ちの方は、このブログの左欄の下の方にある「BOOKMARK」の、「山本馬骨のくるま旅くらしの泉」というホームページへアクセスしてみて下さい。私は決して本の出版で利益を上げようなどとは思っておりません。売価ももっと低くしたかったのですが、出版社のコスト計算では、1,575円などというとんでもない高額となってしまい、お買い上げ頂いている皆様には本当に申し訳なく思っています。さりとて、自腹を切ってでもというのは不可能です。何しろ先細りの年金暮らしなのですから。とにかく、もう少し多くのくるま旅くらし指向の皆様の目に触れることを切望しています。