山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

嵐の女、満1歳を迎える

2016-09-22 08:28:33 | 宵宵妄話

 しばらく孫たちのことについて書きませんでした。月日の経つのは本当に早いもので、今、内孫の二人は、上の男の児が満2歳半、下の女の児が満1歳となりました。

上の子はなかなか自分語を卒業しようとはせず、いろいろと話しかけてくれるのですが、「ジイジ、ジジた~ん」と大きな声で何度も呼ばれるのは嬉しいのですが、その後に続く「○▽×、+△◇○-≒△、?」という説明や話には、なかなかついてゆくのが難しくて、ただただ、「そうか、そうか」と同意をし続けるだけです。それでも「行ってらっしゃい」などと少しずつ新しい普通語を覚え始めているので、楽しみは膨らむばかりです。

さて今日の話題の主役は下の孫娘の話です。昨年の9月10日の生まれで、先日満1歳の誕生日を迎えました。1年前のこの日は、未曽有の豪雨のために鬼怒川の堤防が決壊し、隣の常総市で街の中心部が水に浸るという、大災害が発生した日でした。そのような大雨、大水の大嵐の日に生まれたので、ジサマはこの子は嵐の女だと決めることにしました。

嵐といえば風雨災害につながり、あまり良いイメージはなく、禍福綯い交ざった波乱万丈の苦労多き人生を描くことになってしまうのかもしれませんが、このジサマはそのような表面現象ではなく、嵐の持つ秘めたエネルギーの大きさ、逞しさに期待するという意味で「嵐の女」と思うことにしたのです。

まさに嵐の日に大きな産声を上げてこの世に生まれ出て来た女の子は、その後、大した病に取りつかれることも無くすくすくと育っています。誕生1年目を迎えた日には、親たちが誕生祝いの席で一升餅を背負わせるのですが、今回はそれを重さ半分の紅白のハート形の餅2個にして用意したようです。

伝え歩きをし始めたばかりで、テーブルの縁を持って立ちあがった孫娘は、小さなリュックに先ずは半分の餅を入れて背負わされたのですが、これにはびくともせずどこ吹く風で、伝え歩きの楽しさを味わっていたようでした。周りを取り巻くジサマと二人のバサマは、おお、頼もしや!と感嘆・感激の声を発するばかりです。

次にもう一つの餅を追加背負わせると、今度はさすがに重さを覚えたのか、嫌がってリュックを揺らすと、そのままデングリ返りそうになり、なにをするんだ!とばかりに不快な泣き声を発しました。祝いとはいえ、大人たちの非情な振る舞いにご機嫌な斜めの様子でした。

この嵐の女の子は、ジサマやバサマに対して普段なかなか笑わない子で、父親に抱かれて2階に上がってくると、よほど機嫌が良い時以外は大体が懐疑的な眼差しでジジババを見ているのですが、笑ってくれると、その分だけ、まさに目に入れても痛くないほどにビユーティフルでプリティで可愛いのです。時々騙されてジサマの膝に坐ると、父親や母親が傍にいる時は大丈夫なのですが、居なくなったりするとたちまち大泣きをしてジサマを困惑させてくれるのでした。

ところがこの誕生会を期してなのか、嵐の女の子は俄然女の子の「らしさ」を示してくれるようになったのです。驚いたのは、誕生会の席で、プレゼントされたお人形のセットをどう扱うのかを注目していると、何と髪を梳かす動作をし、ミルクを飲ませることも知っていたのでした。今まで母親からも教わっていなかったことの様でした。どこでどのように学んだのか見当もつきませんが、驚きの振舞いでした。

嵐の女の子は、少し疳が強い様で、時々夜中や夜明け前の早朝に大声を上げているのが階下から聞こえてくるのですが、これじゃあ親は大へんだろうなと同情しきりでした。それにこの頃は要求が厳しくなって来て、何か欲しいものがあったりすると、その都度「や~!」と大声で指を指しながら求めるのです。階下から盛んに「や~!」が聞こえてくるので、どうしたのかなと嫁御に訊いたら、ご飯を食べている時は、もっと欲しい時には、その都度大きな声で「や~!」と要求するのだそうな。いやはやパワフルでよろしい、とそれを聞いて、ジサマは目尻が下がるばかりです。あまりに下がり過ぎて、先日は健康診断の眼底検査の際に、瞼を引っ張り上げて貰わないと写真が撮れなくなってしまったのでした。(これはただの老化現象だって!?)

満1歳になってからは、ニコニコ顔が急に増え出して、ジサマとバサマはもう超嬉しくなって、ホイホイしています。大人の笑顔も良いものですが、満1歳の児の笑顔は素直さ純粋そのものであり、これ以上美しく心を癒されるものはありません。ジジババ対決でお互いに不愉快な顔をしていても、階下から父に抱かれて笑顔の嵐の子が上がってくると、たちまち対戦は休止となり、対戦そのものを忘れ果ててしまいます。まあ、真老のこの歳になって、何とありがたいことか。

ジサマとしては、逞しい嵐のパワーを秘めたこの孫娘が、優しい笑顔の眼差しを輝かせたままに、これからも大きく成長していって欲しいと心から願うばかりです。

 

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