村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

バーの名前は「コケティシュ」

2014-04-14 23:25:18 | お勉強
写真はベニカナメ
芽吹きの葉が見事に紅い

月に一度の研究会
講義が終わると
先生の主催でワインパーティだ
そのワインバーは先生のお宅の
苔のあるお庭を望む軒の下
バーの名前は「コケティシュ」
苔がある庭のバーだからだとの
先生のダジャレだが 
シラーっと 誰も笑わない 
それより早くも目の前のものを口にしていた
小腹がすく時間だ
恐るべき六十代の素直なること…
まだ明るい四時過ぎから
陽が沈み月麗しき七時半まで
にこやかに ワインを味わう
腹を満たせば 気分も満ちた

テーブルの上には
ワイングラスとチーズが三種類とフランスパン
奥様お手造りの野菜と肉のグリルが運ばれ
お嬢様特製のパテ、サラダにナッツなど
わが食卓とはえらく異なるテーブルの風景
上手に植物が飾られて
瀟洒な大人の世界か
これまた自分とは異なる世界・・・
しかしワインは美味あり
流れる時間は心地よく楽しかった
でも勉強した事は
全て忘れてしまったけれど



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漆器はジャパン

2014-04-14 01:10:29 | 茶の事
磁器はchinaという
漆器はjapanという
なぜジャパンか
漆器は中国が発祥地で
技術は漆木と共に大陸から日本へ伝わったと考えられていた。
中国で発掘された漆椀は、
放射性炭素年代測定で約6200年前と確認されたが
北海道から出土した漆の装飾品は約9000年前、
福井県で出土した漆の枝は、世界最古の約 12600年前のものであると確認され、
DNA分析で日本の漆は日本固有種であることが判明した。
現在では漆器の起源は日本であるという考えが一般的である。
ウィキペディアにはこのような事が書いてあった
なるほど だから漆器はジャパン 
なるほど

漆器は現在のものより
古いものの方が漆の力が強く
剥げたり傷になりにくいという事、
江戸後期のものでもかなりつよいが
室町時代の根来のお椀は剥げないと 聞いた
最近の棗などは絹で拭くとすぐにすり傷がつく
安かったので仕方ないが
盆なども軽く拭いたつもりが細かい筋の傷になり驚いた
国産の漆が少なく殆ど中国の輸入だとあるから元の漆が昔と違うのだろうか

そういえば
わが家で日常、花入の台にしている明治頃の「輪島の朱塗四足の膳」は
いかなるものを乗せ乱暴に扱っても
傷ひとつ出来ない
安心して何でも乗せているが
これからは
大切にしよう


写真は
近所の玄関先の花
タイミング良く
綺麗に咲いていた

歩き歩き物おもふ春のゆくへかな  芭蕉




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東博から東美へ

2014-04-12 23:29:09 | 美術館・博物館
開山・栄西禅師 800年遠忌
特別展「栄西と建仁寺」
東京博物館 平成館にて5月18日まで

展示の最後に飾られていた
国宝の俵屋宗達「風神雷神図屏風」

本館二階7室には
重要文化財の尾形光琳「風神雷神屏風」
写真がそうだ

3時からは東美にて
公開美術講座「背伸びして美術品を愛でる」
講師は古美術評論家の青柳恵介氏
漆器の話しだが
東博の展示を観た疲れが出たせいか
ほとんど寝ていた スイマセン
根来や鎌倉彫、浄法寺塗と秀衡塗の碗ほか
室町時代の塗物が展示されたが
茶の道具とは異なる美だ



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踊子草

2014-04-11 22:33:03 | 植物・茶花
病院へ行くのは
ちょっと面倒でもあるが
しかたないと諦めて
今日は鍼と整形外科と内科へ行った
三件もあるくと良い運動だ
具合が悪いと病院へも行けない
今日は元気だということ

ぼちぼちと歩きながら
まわりの道端を見渡すと
春の芽吹きの何とめざましい事

ゴマノハグサ科の
紫鷺苔ムラサキサギゴケ、常磐黄櫨トキワハゼ

シソ科の
垣通カキドオシ、金瘡小草キランソウ、

黄色はキク科の
鬼田平子オニタビラコ、野襤褸菊ノボロギク

ごくごく普通に咲いている


わが庭にも 
咲いていた
葉はいつも見ていたが何だかわからずいたもの
花が咲いて 気がついた

踊子草かな・・・



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洛陽の牡丹

2014-04-11 00:52:08 | 村雨庵 稽古 
今日は村雨庵木曜稽古
昼は炭の熱気が少々鬱陶しい感じ
夜は北風のせいか気温が急に下がり
炉の炭の温さが心地よい


写真は一行

洛陽牡丹新蘂吐


筆者は 拙斎 大川宗玄

一口吸盡西江水、洛陽牡丹新吐蘂
西江の水を一口に吸盡すれば、洛陽の牡丹 新に蘂を吐く





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湯島天満宮献茶茶会

2014-04-09 22:52:52 | 茶事 茶会 
花ちらす
春の風こそわりなけれ
惜しまばしばし
吹きもとまなむ    経信


湯島天満宮献茶
ここへは若いころお参りしたことがあるが
茶会は始めて
献茶式を拝見したかったので
御徒町に8時集合し
無事に昇殿、献茶式に参加することが出来た


濃茶席と薄茶席、立礼席
広い茶席に着物姿がずらりと並び
春らしい華やかさに溢れている

濃茶席のお菓子は
とらやの金団「卯の花」
薄茶席は「花筏」
立礼席は駒の和三盆と 州浜のわらび
お菓子はどれも美味しかった
帰りは「みつばち」で苺あんみつ食べる
また 食べ過ぎ


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今日は歌舞伎座 鳳凰祭

2014-04-08 20:59:10 | 観劇・映画
今日は歌舞伎座
四月は
鳳凰祭四月大歌舞伎
四月は新しくなった歌舞伎座 開場一周年
また今年は松竹が歌舞伎座の経営を始めた大正3年から百年経ったという

ちなみに歌舞伎座の紋 座紋は鳳凰丸
それで3月と4月は鳳凰祭としたらしい

弁松で幕の内弁当を買い
昼の部を見た
一.寿春鳳凰祭 
二.鎌倉三代記
三.寿靱猿コトブキウツボサル
四.曽根崎心中

一、 寿春鳳凰祭では 平安時代の衣装がとても美しく
源氏物語の世界もかくのごとし かと
嶋台を捧げ持つ女官が
着飾った更衣にそれを渡す
嶋台に松竹梅がかざられてあり
正月の嶋台がこの嶋台から来ているのだ 
 歌舞伎をみれば歴史がわかる
 歌舞伎をみれば茶がわかる かも

二.鎌倉三代記は熟睡
歌舞伎座で眠るのも これまた気持ち良いものだ

三、の靱猿の子役が可愛らしく 三津五郎の踊りはさすが
気持ち良かった

四、曽根崎心中のお初は 四代目・坂田藤十郎の当たり役のひとつ
藤十郎を襲名の前は二代目中村扇雀 妻は扇千景 妹は中村玉緒だ
相手役の天満屋徳兵衛は五代目 中村翫雀カンジャク 藤十郎の子息で親子共演


むかしから歌舞伎に行ったら必ずイヤホンガイドを借りた
これが結構 楽しく勉強になる
また行こう 歌舞伎座へ


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しろやまぶき

2014-04-07 23:31:42 | 茶の事
月に一度の茶の稽古
四月は透木釜にての初炭手前
透木には好みがあり
利休好は 朴の木 ホウノキ
宗旦は 桐
竺叟好の 桜
円能斎好の 梅

炉用と風炉用がある

透木風炉を持っていない
欲しいのだが それを仕舞う場所がない

写真は山吹に玉浦椿

山吹の
花咲く里に成ぬれば
ここにもゐでと
おもほゆるかな    西行




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観桜茶会

2014-04-06 22:32:21 | 茶事 茶会 
春霞たなびく野辺の若草にまじりて咲くる花の色々  清香院


あさ9時半に東京駅丸の内口で待ち合わせたが
皇居乾通りの一般公開の為もあり
改札口の近くは大勢の人ひとで
活気に溢れていた

今日は観桜茶会
濃茶席 薄茶席 立礼席 と三席

頭上の桜は今散る桜
雨に風に花吹雪となり
席入りを待つお客様にしきりに降りかかる

大寄せの茶会に参加
受付すますとすぐ一番に
濃茶席へ向かい整理券をもらった
まだ順がこないので立礼席へ移動
時間が早かったのですぐ席に座った

時々 桜の花びらが能舞台を舞う
優雅な風景に見とれ茶を頂く風流を味わった
立礼席は順調に終わった

急いで濃茶席へと向かうが
それからが大変だ
驚くほど長時間、待たされた
のんびりを楽しみ
多少の時間は待つのが普通だが・・・
外は寒い
ときおり雨が降り
雷も鳴ったでなないか

それでも茶人達はえらいもので 
じっと我慢して声の掛かるのを
待っている
やがて席入すれば
しずしずと急ぐ気配は皆無
海の底のようにゆっくりと時間が流れる
これでは一回の茶席に
時間がかかるはずだ
自分の側だけしか
見えなかったのだろう

席主は
待たせた客にまず
侘びる台詞が欲しかった

急いで点心をすませ
薄茶席へまわる
二席待ちで
席入りしたが
説明と点て出しのみ
点前の時間はない
そろそろお終いの回らしい

だから大寄せ茶会は苦手だ
今回は知合いの関係で参加したが
御免こうむりたい

とは言うもの 
4月は
9日も20日も26日にも
大寄せ茶会に参加する
懲りても懲りても 
また参加する

ああ今日は 
寒さ厳しく
こころも 花冷えの一日だった


やはり
茶会は小寄せに限る




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羊遊会第一回茶会 桜羊の茶事

2014-04-05 23:04:44 | 茶事 茶会 
わが社中の羊どし生まれのお弟子様が
羊が遊ぶ会 羊遊会を作った
今日はその第一回目
茶事である
駅で待ち合わせた客は四名
羊歳のクマショウさんのお宅へと伺った
おうちの桜は昨日の雨で散ったのだろうか
大樹の上の方は花がない
下の方にはまだ花をたくさん残している
満開の時はさぞ見事であったろうなと
見上げている一同は思い描くのだ
ひとしきり塀のそとから 桜をながめ庭を眺めて
打ち水された門から玄関へと向かった


汲出を頂き席入
初炭のあと
点心



 手造りの菓子 



そして中立だ
後入して
濃茶 後炭 薄茶 

スムーズに茶事は運び
まだ終わってもいない席中で
二回目はいつだろうと盛りあがった





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貝母草

2014-04-04 23:29:32 | 茶の事
3月30日サカチカさんの茶事だった
写真はその時の花 
本人が入れたものだ

花入は
サカチカさんの道具
サハリの鶴首
箱には淡々斉の書付がある

花は 
貝母と紺わびすけ


先月3月27日に
S先生の研究会に行った
露地のあちこちに
今を盛りに群がり咲く貝母草
見事な大樹の袖隠椿も
大きな花を重たげに咲かせ
その白い蕾はぷくりと膨らませている

それを見、急にはであるが
「日曜の茶事に使いたいから」と先生へ乞うと
どうぞ切ってお持ち下さいとのお許しあり
それを聞かれて欲しいとおっしゃる会員の方も4、5名あり
「いざ切らな」とお借りした花挟みを手に
S先生の露地に下りた

窓の外からは眺める事はあっても
久しく露地に下りた事はない
久しく 
そう10年位は経っているだろう 
飛び石にのると、ついつい周りを見渡した
昔の茶会の情景が彷彿と浮かぶ
しみじみと懐かしい 


貝母はよくあるものだが 
頂いた貝母は
S先生の貝母
特別な貝母なのだ



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花の雨 さくら雨

2014-04-03 23:46:08 | 村雨庵 稽古 
村雨庵木曜稽古
小堀宗中の画賛を掛けた
画は桜に霞
賛は 小堀宗中

今日はずっと雨
それも結構しっかり降っている
朝9時に鍼治療の予約してある
多少の雨だったら傘はささず濡れても良いのだが
さすがに傘をささずには歩けない
木戸にある紅葉が若葉を芽吹き始めた
まだ薄きみどり色で柔らかそう
そのうち大きく枝を伸ばし
木戸の出入りのたびに頭に触れる程になるのだ
それも雨のあとにぐぅんと伸びる 気がする


この時期の雨は 「花の雨」 又は「桜雨」というようだ


立ちまよふ
ちりをしづめて
桜花
雨の後こそ
色まさりけれ  樋口一葉



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頭上満々脚下満々

2014-04-02 23:07:01 | 村雨庵 稽古 
頭上満々脚下満々



まさに春爛漫
主菓子は
花見団子に菜の花しぐれとサカチカさんが作った白酒餅
点前は
旅箪笥にての濃茶、薄茶
それに四ケ伝
炭は釣釜か透木釜 
初炭か後炭




稽古が終わった夜10時過ぎ
最後の森金さんを送って木戸まで出ると
アスファルトの地面がしっとり雨で湿っていた
天気予報のとおり降ったようだが
霧雨のような雨か 
雨が降る音はしなかった


明日は朝
10時から稽古
早く起きないと…






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カンアオイ

2014-04-01 21:41:23 | 茶の事
カンアオイの葉がやっと一枚増えた
カンアオイ属は
葉は三角かハート型
耐寒性が強く、成長が遅い
花は冬に咲く
葉の影に雄蕊と雌蕊がまとまって入っている紫の
壷のような
不思議な花が咲いている
カンアオイ属は50種もあるらしく
ギフチョウの食草だともある

わが狭い庭のカンアオイ
一度は消えてしまったかと本気で心配した事もあった
長い事三枚だった葉が
今年の春 四枚になっている
うれしい




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