村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

を 遠 越 乎 ヲの字

2013-02-14 23:08:52 | 村雨庵 稽古 
猫柳ものをおもへば猫の毛を
なづるここちに
よき風も吹く 白秋


大炉には広口の釜を掛けている
釜は野溝釜
猿が水辺に映る月を取ろうとしている
猿公捕月の図が書かれている
蓋は大蓋である
初炭のあと羽で「ア」の字のように釜蓋を掃き
帛紗で釜を開ける
また大蓋の時は「ヲ」の字に羽で掃く事もある
しかし蓋が大きいから必ずしも「ヲ」と書かなくてもよい
「ア」の字でよいらしい
今日は
そのヲの字の件で結構 盛り上がった
飛びちゃんからの情報だ
「ヲ」
人により場所により何かと違うらしい
掛軸の読みなどで「遠」「越」「乎」などの万葉仮名を説明する時
このごろの私は「お終いのを」と言っていたが
あれっつ ちょい待ち
「を」はお終いでは無い
「お終いの」は「お終いのン」だったのを思い出した
よおく考えたら「ヲ」は
そうだ「おわりのヲ」だ
それも「尾張のヲ」だった
訂正する 私めは「尾張のヲ」だ
富山出身の飛びちゃんは「小さいヲ」といい
秋田出身のデレラ嬢は「わをんのヲ」といい
愛知県出身のサカチカさんは「ヲ」の発音を「o」ではなく「wo」と発音する
よく聞かないとわかりにくいが
「窓を開ける」 
サカチカさんの発音は「窓うぉ開ける」となる

いつもの稽古の時
大蓋の清め方を
「ヲの字で清めて」と言っていたのだが
どうも「オ」の字で清めていたようだ

畳んだ袱紗を建水の下に置いてーというと
建水を持ちあげて袱紗を「下にするのですか」という生徒もかつていた
濃茶の時に古袱紗を添えて「上に乗せて」というと茶碗の上に古袱紗を乗せようとした人もあった

日本語は なんと楽しいものだろう


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