村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

春の雪

2012-02-29 23:59:11 | 村雨庵 稽古 
2月29日 11時32分 地震があった
パタパタと何となく音がして揺れている
急にシャッキとして地震よと大きな声を上げる
間もなくおさまったが 千葉南部では震度4だ
気持ちの底にある不安が急に浮いてきた
いつ 何があるか わからないぞ と

今日は村雨会の稽古なのだが
雪が積もった
炉をふたつ 手あぶりをふたつ
炭は良く熾っている
やがて雨になり
雪はみな消えてしまった


南天に寸の重みや春の雪 漱石

夏目漱石の俳号は愚陀仏
本名は夏目金太郎
慶応三年1867生まれ大正五年1916に49歳で亡くなる
明治時代を貫き生き抜いた 
父は牛込から高田馬場一帯の名主とか
牛込馬場下横町現在は新宿区喜久井町
早稲田駅の近くには夏目坂があり
漱石誕生之地の石碑があるようだ

南天の緑の葉と赤い実
すぐに消えてしまうであろう
春の白雪との色見の対比
まな裏に浮かぶ情景は 葉書の絵のようだ

大気は冷たくしんーと静かで
まもなく
積った一寸の雪もザッと葉から滑り落ちた事だろう



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