源俊頼
様々に 心ぞとまる 宮城野の
花のいろいろ 虫の声々
堆朱の香合の甲に模様がある
きっと何かしら意味があるのだろうと
ずっと前から思っていたが
特に調べもせずいたところ
それをお弟子様の秋さんから、教えてもらった
「松の木の下に
人物が二人いるのよ」
それだけで
それは
松下問童子というはなし
「尋隱者不遇」 賈島カトウ
松下問童子
言師採藥去
只在此山中
雲深不知處
「隱者を尋ねて遇アワず」
松下ショウカ 童子ドウシに問う
師シは薬を採トりに去サると言う
只タダ此コの山中サンチュウに在アらんと
雲深く處知らず
賈島 カトウ … 779~843。
中唐の詩人。
范陽(河北省涿州市)の人。
字アザナは浪仙ロウセン。
はじめ僧となり無本と号したが、
のちに韓愈に詩才を認められて還俗ゲンゾクした。
長江(四川省蓬渓県)の主簿に任ぜられ、
のち普州(四川省)の司倉参軍に転任となったが、
赴任しないうちに卒した。
「推敲」の故事で有名。『賈浪仙長江集』十巻ある。
賈島カトウの詩「尋隱者不遇」を
香合の図柄にしたものだったと
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