村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

卯花墻

2017-05-30 04:31:47 | お勉強
白妙の衣ほすてふ夏のきて
垣根もたわにさける卯の花
        定家

今日は月に一度の焼物研究会
今回は御深井や祖母懐などで
先月は志野を勉強した
国宝の志野茶碗の「卯花墻」には
歌銘がついている
『山里の卯の花垣のなかつみち
雪踏み分けし心地こそすれ』と
そのいにしえの
卯の花の垣根は
どんなに素敵な事だろうなどと
憧れていた
三十年経つかもしれない
むかし
卯の花をひと株
木戸の外側の小さな場所に
植えた
どんどん枝や根が広がって
その辺の
か弱い草木は皆消えさる

確かに卯の花は白く可愛い
五月あたりに白く可憐な花を
一気に咲かせたが
他の季節は葉ばかり茂り
茶花としてはほんの二週間くらい
植木屋さんと相談
今はその場所に土を盛り
クリスマスローズや河原ナデシコ
あと諸々を植えてある
卯の花や狭い土地には似つかわず

写真は
下野シモツケ バラ科
次々と花を咲かせる
ひとしきり咲いてまた
咲く
可愛らしい花だ
似ているものに京鹿の子がある
京鹿の子も同じくバラ科
あと
小手毬や
下野の仲間の
下野草や
土佐下野 
穂先下野がある



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