村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

千里の風・松籟庵初風炉茶事

2012-05-03 23:26:13 | 茶事 茶会 
松籟庵様にお願いして
茶事にお招き頂く
今日は五月三日
生憎の雨である
夜中は雷の鳴る強い雨が降って嵐の様だった
茶事の最中も雨音に耳を傾ける時もあり
雨に閉じ込められて茶に浸る
その幸いを楽しむ

待合は芳賀洞然筆
清風修竹を動かす

本席は巌谷小波の馬の画賛
一鞭に
千里の風に
薫りけり

巌谷小波は明治3年東京生まれ
明治大正の作家、児童文学者
馬の絵が生き生きと力強い
小波の俳句にある
風が薫るとはまさに五月の風だろう
初風炉に相応しい軸だ
花は口紅紫蘭
香合は唐物の螺鈿

初炭手前を客であるが
他流の松風庵様の手前を興味深く拝見
そのあと松籟庵さまお手造りの点心を頂戴する
主菓子は三崎屋の粽だった 
溜精棚に半床庵の箱書のある京御本の水指
古染付の茶入
茶杓は銘 「寸暇楽」
茶碗は楽 不二山写

我々客は茶が終わっても帰ろうとしない
持参の手土産でお茶を所望
菓子は旬風一期一会という店の
「クルクルサイダー」
加えて出された
クラッカーとマヨネーズのお煎餅、苺をペロッと食べつくし
その上続いて紅茶付で
持参したキャトルの「ショコラバームクーヘン」も食べる
茶事は四時間を過ぎず
というのに
もう夜七時近くになる
この腰の重きこと驚く
5人の客に一人も茶人がいないと言う事だ
いくら何でも
そろそろ帰ろうと
食べるだけたべ、喋るだけしゃべり満足して帰る
今日、一緒に参加予定の想望庵様が休まれた
残念であるが 機会はあるだろう


松籟庵様
またお誘い下さいませ




茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする