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哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

目的という認知の仕組み

2010年02月04日 | xx1私はなぜ自分の気持ちが分かるのか

Gerome_blackbashibazouk

私たちの身体が物事をそのように見取るものだとすれば、その見取り方は、自分自身の身体の動きにも使われていると考えられます。仲間から見た自分の身体とその動き、つまり客観的に見た自分の行為、の結果をうまく予測できない人々は、確率的には、うまく生き残れないため、子孫を残していない。その理由で、うまく生き残れた人々の子孫である私たちは、自分の行為というものを認知できる。私たちは、自分の行為を見取る場合にも、他人の行為を見取る場合と同じように、「人がある行為をするときは、その行為の結果を予測してその行為をするのだ」と見ている。

こうして、目的行動というものが作られる。こうして、人間が使う複雑な目的という認知の仕組みが作られる。

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群棲動物である人類

2010年02月03日 | xx1私はなぜ自分の気持ちが分かるのか

人間の身体は、他の動物と同じように、その生存環境の中で、生き延びて子を産み育てるために便利なように物事を感じ取る。物事のそのような見え方を現実と受け取るようにできている。逆に言えば、現実とは、人類がその生存に便利なように物事を見て取る認知機構のことだといえる。

そうであるとすれば、猛獣や獲物の行動を予測したり、仲間との人間関係を予測したりすることがその生存にとってもっとも重要となる群棲動物である人類が、「あるものがある行為をするときは、その行為の結果を予測してその行為をするのだ」という物事の見取り方によって、身の周りの現実を予測し存在感を感じとっていることは、当然と思われます。

拝読ブログ:非現実の中の現実<shapetype id="_x0000_t75" stroked="f" filled="f" path="m@4@5l@4@11@9@11@9@5xe" o:preferrelative="t" o:spt="75" coordsize="21600,21600"></shapetype> <stroke joinstyle="miter"></stroke><formulas></formulas><f eqn="if lineDrawn pixelLineWidth 0"></f><f eqn="sum @0 1 0"></f><f eqn="sum 0 0 @1"></f><f eqn="prod @2 1 2"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelWidth"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @0 0 1"></f><f eqn="prod @6 1 2"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelWidth"></f><f eqn="sum @8 21600 0"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @10 21600 0"></f><path o:connecttype="rect" gradientshapeok="t" o:extrusionok="f"></path><lock aspectratio="t" v:ext="edit"></lock><shape id="_x0000_i1025" alt="Comments" type="#_x0000_t75" style="WIDTH: 12pt; HEIGHT: 12pt"></shape><imagedata o:href="http://s.hatena.ne.jp/images/comment_dg.gif" src="file:///C:DOCUME~1ADMINI~1LOCALS~1Tempmsohtml11clip_image001.gif"></imagedata>

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現実世界は直感で感知される

2010年02月02日 | xx1私はなぜ自分の気持ちが分かるのか

Gerome_beforetheaudience

私たちの身体は、科学の方程式を計算して物事を見るようにはできていない。現代人の私たちも身体は昔と変わらず、いかに科学を知っていようとも、数万年前の原始人と同じ構造の身体で、私たちは、目の前の世界の物事を感じている(一九九四年 レダ・コズミデス、ジョン・トゥービー『ドメイン特有性の起源:機能組織の進化』、二〇〇八年 ジョン・トゥービー、レダ・コズミデス、アーロン・セル、デブラ・リーベルマン、ダニエル、ツニュセル『内的調整変数と人間における動機の設計:計算的進化的アプローチ』)。

私たちが目の前に見ている現実世界は、科学で描かれる世界ではない、というべきでしょう。私たちが、目や耳やその他の身体の感覚器官を使って直感として感じとる現実世界は(拙稿の見解では)、私たちが学校で教わるニュートンやファラデーアインシュタインが描いた世界ではありません。目の前のこの現実は、「あるものがある行為をするときは、その行為の結果を予測してその行為をするのだ」という私たちの身体に生まれつき備わっている直感により感知される、いわば人間特有の法則で動いている世界です。

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科学は現実か?

2010年02月01日 | xx1私はなぜ自分の気持ちが分かるのか

ニュートンが微分方程式によって力学を表現する方法を発見して以来、数学を使って表現される自然科学の予測能力は、自然科学を知らない人間の直感による予測能力をはるかに上回る正確性を持つようになりました。

科学のめざましい予測能力を知っている現代人が、目の前の現実世界を科学の法則で動いている世界だと見なすようになったのは、もっともなことでしょう。しかし実は、私たちが目や耳など感覚器官で感じ取っているこの世界は(拙稿の見解では)、科学の法則で動いている世界とはいえません。私たちの身体で感じ取っている限り、物事は身体で感じられるようにしか感じられないからです。

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