たとえば、仲間と仕事をする場面では、仲間が感じている現実を、私たちは、同じように客観的に感じ取って行動する。一人でリラックスしている場面では、現実を意識せず、人を意識しないし、自分の内面をもあまり意識しない。強い感情や自分の感覚に違和感を覚えて自分を内省するときは、自分の内面をはっきり感じる。というように、場面によって私たちと現実との関係は変わる(拙稿19章「私はここにいる」
)。私たちが客観的に現実を感じ取るときは、実際毎日の大部分の時間がそれですが、仲間と行動を共にしていて、自分だけの内面をほとんど問題にしないときです。
私たち人間の身体は、仲間と協力するために現実を作りだす、といえます。