このように考えてくると、結局、「私って何?」という疑問を持つことは間違いです。つまり哲学、とくに形而上学の問題は、実は問題ではないのに問題であるかのように見える、いわば偽問題である、といえます。私たち人間は(拙稿の見解によれば)自分たちの身体が作り出す現実世界といういわばバーチャルな環境を身にまとって生きています。いわゆる哲学的問題は、その現実世界を自分たちの身体と関係なく実在すると思い込んでしまうために出てくる偽問題です。
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拝読ブログ:清水禮子「破門の哲学 ~スピノザの生涯と思想」(3): CZTのブログ