社会構造を構成する身体運動‐感覚受容シミュレーションは個々の社会に特有ですが、それによって社会構造を学習する脳のシステムは(拙稿の見解では)人類共通です。人類の脳が共有するこの社会学習システムが、人類の繁栄の基礎となった。だから脳のこの仕組み(社会学習システム)が私たち現代人の身体に定着している。人情や人間関係を表現するのに便利な人称代名詞、敬語、意思表示表現など、多様な言語表現が、この仕組み(社会学習システム)の上で共進化した。 客観的物質世界を正しく表現していようといまいと、錯覚であろうとそうでなかろうと、現存の言語が表わすものは、私たち現代人の物質生活や社会生活に不可欠のインフラ構造になっているから、現実に使われている。それは毎日の生活に不可欠な、人類の貴重な財産に違いありません。これからもこれらを大いに使いこなして、人類は繁栄を続けるでしょう。また、そうする以外に、人類が存続することはできません。
拝読ブログ:『存在』の証明できますか? 拝読ブログ:接続詞のない世界