一九二四年、二十三歳の梶井基次郎(一九〇一年―一九三二年)は京都丸善の書棚にレモンを一個置いて立ち去った。美術書を横置きに数冊重ねたその上だったようです。そのころ洋書でもマチスの画集があったかどうか定かではありませんが、赤や緑の鮮やかな色合いの本を重ねた、とあります。すでに結核に罹患していたようで微熱のある手で握った檸檬は冷たくて気持ちよかった、と書いています。梶井は、その結核が悪化し三十一歳で死んでいます。
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