画家は、国王の光栄ある要請を受けて仕事をしている自分を自分の目で見ています。このとき画家にとって現実の空間は、自分の目に映っている国王夫妻とその背景の空間ではなくて、自分の身体が置かれている自分の少し前から後方の空間であったはずです。国王夫妻の視点から見た空間が実像として描かれている反面、画家の視線が見ているはずの国王夫妻の立つ空間は後方の小さな鏡に映る虚像として描きこまれています。
私たちはふつう自分の姿を実像としては見ることができません。ところがこの絵では、自分の姿が実像となっている空間が描かれています。
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