哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

衝動的行動→現実適応

2008年06月02日 | x7私はなぜ幸福になれるのか

Tiziano_wisdom

(拙稿の見解によれば)私たちは、客観的世界のモデルを人々と共有することで、明日の世界で生きる自分のイメージを予想するシミュレーションを作り、その実現を期待する(拙稿4章『世界という錯覚を共有する動物』)。明日の幸福を夢みて、そのシミュレーションを感情機構にしっかりと連結する。こうして作られた私たちの脳では、感情機構の働きによって、幸福に近づくような衝動的行動が起こりやすくなる。こうすることで、衝動的行動が世界の現実に適応する。私たちの感情機構が現実にうまく適応するように進化しているからです。そのため、人間は、他の動物と同じように無意識の反射で衝動的に行動を形成しているにもかかわらず、見かけ上は、長期の目的を追求してその実現に必要な最適な行動をとっていくように見える。

私たちは、おいしいものを食べるとか、かつて生存繁殖に有利であった状況を幸福と感じるような身体になっている。そして、無意識な身体の衝動的反射行動は、やはり、かつて生存繁殖に有利だった行動を自動的に選んでいく。その結果、私たちの自然な行動は、私たちが、自分の幸福を目的として行動していくように見える。

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