マスコミなどで行われる素朴な議論では、子を産む女性当人の自由意思で決定されている、ということになっている。しかしこれは無理がある議論でしょう。人間が子を産むということは受精があり十カ月に及ぶ妊娠中の生活コストの問題があり、分娩とその後の養生があり、どれをとっても母親一人でできることではない。 さらに決定的な問題は、出産後十数年以上にも及ぶ育児教育の手間とコストはだれが負担するのか?
そして、教育され成人した男女が社会に出て活躍することによって社会の活力が上がり受益するものは、その母親や家族だけでなく、社会全体に及ぶ。そういう背景を持つ一人の人間の出生という行為については、いつの時代もどの社会でも、それを強制したり誘導したり援助したり促進したりする種々の集団的社会的な力が働くことで維持されているはずです。それらの社会、家族、親兄弟、配偶者などが加える多くの力が働いて、いわば社会現象として、一個の新しい出生が起こると見なさなければならないでしょう。
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