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哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

空間の起源と限界

2012年01月13日 | xx7私はなぜ空間を語るのか

宇宙の果ての謎、宇宙の始まりの謎、素粒子の整合性の謎等はマクロの極限、あるいはミクロの極限で起こる現象に関する謎です。人間の生活スケールを大きく超えたマクロあるいはミクロの理論的な空間像が私たちに理解しにくいことは、私たちの身体がコントロールできる程度の空間的時間的スケールでの生活に適応して進化してきた私たちの脳神経系にとっては仕方のないことだ、と納得できます。それが空間の起源であり、限界である、というべきでしょう。

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自分たちの身体をスケール

2012年01月12日 | xx7私はなぜ空間を語るのか

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たしかに、人間のふつうの活動のスケールをはるかに超えたマクロの世界を扱う相対論、宇宙論、あるいはミクロの世界を扱う量子論、素粒子物理学の世界では、かならずしも人間が感じ取る空間概念が統一性あるいは汎用性が高いとはいえません。これらマクロ、ミクロの領域を取り扱う科学では、空間概念や自然法則が、私たちの日常感覚で理解できるものからだんだんと離れていきます。この事実は、私たちの空間感覚が自分たちの身体をスケールとして自然法則を感じ取るところからでき上がっていることを表している、といえます。

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空間概念の適応進化

2012年01月11日 | xx7私はなぜ空間を語るのか

このスケールの範囲で起こる物事は、直感でもうまく予測できます。私たちが感じ取る空間の中で起こる物事が予測できるということは、私たちの空間概念が現実的なものであり、実在する世界を認知しているからだ、と直感で感じられます。

私たちの身体がそのスケールに合った運動と集団行動をしているかぎり、(拙稿の見解によれば)人類の身体が作り出す空間概念が、そのスケールの近辺で物質の自然法則に関して統一性と汎用性が高いものとなっていることは、適応進化として納得できるものと考えることができます。

拝読ブログ:「進化が進化する手段としての技術」 : 七左衛門のメモ帳

拝読ブログ:小記事:脊椎動物は頭から進化した?:科学ニュースの森

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人体はメートル単位

2012年01月10日 | xx7私はなぜ空間を語るのか

Velazquez2 現代社会でも、日常生活や政治経済産業など大多数の人々にとって重要な人間活動は、人体のスケールで行われます。たとえば人体はふつうメートル単位の大きさで飛んだり跳ねたり物を投げたりします。数百キロメートル先を見て身体を動かす場面はあまりありません。また細かいほうでも、一ミクロンの精度で指や道具を動かす場面はあまりないでしょう。簡単な機械を使った場合、動きの範囲は、数キロメートル(鉄砲や飛行機を使う場合など)から数十ミクロン(拡大鏡操作など)くらいに拡張できますが、直感で大きさを感じ取れる空間はこのくらいが限界です。

拝読ブログ:日本語でもおk  絵のメモ

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人間の活動スケール

2012年01月09日 | xx7私はなぜ空間を語るのか

しかしながら現代においても、空間の実在感が強く感じられる場合は人間の活動スケールの範囲内となっていることに注意する必要があります。逆にいえば、人間の活動スケールを大きく超える空間概念に関しては実在感が薄れていきます。

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