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哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

運動記憶→言語

2011年08月07日 | xx6「する」とは何か

Godward33 私たち人間は、ある場面での自分の身体運動の興奮をその場面の状況とともに記憶できます。おそらく多くの哺乳類、あるいは鳥類も、これができるのでしょう。動物の観察からその証拠を見つけることができます。それらの動物の中でも特に人間は、自分の身体運動ばかりでなく他の人間あるいは物事の運動や変化をも仲間との運動共鳴を使って記憶できます。これが物事の概念を作り、さらには言語の基礎になっていきます(拙稿18章「私はなぜ言葉が分かるのか」

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赤ちゃんの内部の概念

2011年08月06日 | xx6「する」とは何か

「~する」という言葉の意味はそういうことでしょう。人間は、犬が吠えるのを見聞きしたとき、ある一連の身体反応を起こす。その身体反応は、個人差はあるけれども、共通に理解し合える。そこに共通の運動共鳴が起こる。その共鳴に対応して(拙稿の見解では)言語は作られています。

赤ちゃんは犬の鳴きまねをする。赤ちゃんにとっては、鳴きまねではなくて、犬として鳴くことそのものです。そのときの自分の身体運動の興奮を記憶する。それが「ワンワンする」ということです。それが赤ちゃんの内部に作られる犬の概念となります。

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幼児語の意味内容

2011年08月05日 | xx6「する」とは何か

Godward32 赤ちゃんは

「ワンワン、ワンワン」と叫ぶとき、自分がそれに注意を向けて興奮しているのが分かっています。目の前に犬がいる場合、犬の姿が視界の中心に来るように目玉と顔と身体をしかるべく回旋する。目を見張る。指さす。よだれも出します。犬の存在と関連する自分の身体のその興奮を記憶しているからお母さんが次の日に犬を指さして「ワンワン、ワンワン」と赤ちゃんに言いかけるとき、すぐに昨日と同じ神経回路を使って興奮することができて「ワンワン、ワンワン」と叫ぶことができるようになっている。身体が反射的に反応するその興奮が「ワンワン、ワンワン(ワンワンがワンワンする)」という幼児語の内容です。その身体反応がその言葉の意味である、といえます。

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言語の発生

2011年08月04日 | xx6「する」とは何か

赤ちゃんにとっては自分の身体のこの反応が犬の概念を作っていきます。その概念に関連した運動の予測を行う。たとえばワンワンと吠える場合の発声運動の予測です。その予測が記憶されます。

この場合、発声運動を実行する場合に身体がどう反応するかの予測に伴う神経活動の記憶が赤ちゃんにとっての犬の概念となっています。そういうふうに身体が反応するとき、「ワンワン、ワンワン」という言葉が出てくる。言語はそうして発生する。逆に言えば、その言葉を聞く聞き手は話し手の身体内部で起こっているこのような身体反応を(運動共鳴によって)感じ取ることができるからその意味がそれと分かる(拙稿18章「私はなぜ言葉が分かるのか」

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変化を予測→言語

2011年08月03日 | xx6「する」とは何か

Godward30 その犬はワンワンと吠えることによって状況がしかるべく変化することを予測してワンワンと吠えるに違いない、と思えます。赤ちゃんは、そういう犬の気持ちが自分の気持ちになっている。そしてワンワンと吠えることにより(たとえば自分はこわい犬であるということを証明することができるだろうと予測したうえで)ワンワンと吠える犬の気持ちになっている。身体がそのように動く気持ちになっている。

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