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哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

似ている老人

2014年07月28日 | xxxx逃げない人々

死ぬかもしれないのに逃げない老人という形だけを見れば、大津波で死んだ老人たちとソクラテスは似ている。それ以外の面では大違いでしょう。なぜ逃げなかったのか、という理由も大いに違っているように見えます。どの程度の確率で自分が死ぬことになるのか、という予想も大いに違っていたでしょう。特に、周りから逃げるようにと勧告されたにもかかわらず自分の意志ではっきりと退避を断ったかどうか、に関しては正反対かもしれない。しかし、拙稿の見解では、逃げないという形だけではなく、もっと大事な点で両者は非常に似ているところがあるのではないか、と思われます。

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朝寝

2014年07月27日 | xxxx逃げない人々

David__the_death_of_socrates ソクラテスが脱獄しなかった理由については古来数え切れない数の研究書、論文、あるいは教科書が書かれていますので、いまさら拙稿の見解を述べる必要はありません。ただ、「クリトン」の記述が事実だとすれば、この老人は死刑が明日あさってに迫っていることを知りながら、ぐっすり朝寝をしていたということです。その後、弟子のクリトンとの対話でソクラテスはいろいろ立派なことを熱心にしゃべるわけですが、要するに自分の生死の問題だから熱心に語ったというよりも、弟子の教育のために語り、加えて会話を楽しんでいた、というように読めます。

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ソクラテス(当時七十歳)

2014年07月26日 | xxxx逃げない人々

古代ギリシア哲学の祖といわれるソクラテスもまた逃げないことで有名になった人です。この老人が、死刑囚としてアテネの牢獄に監禁されていたとき、同情した看守たちはむしろ少額の賄賂で逃亡してくれることを望んでいたし、弟子たちはそれを懇願していたそうです。しかしソクラテス(当時七十歳)は従容として毒杯を仰いだ(プラトン著「クリトン 」)と伝えられています。この老人はなぜ逃げなかったのでしょうか?

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西洋自由人の勇気

2014年07月25日 | xxxx逃げない人々

Davidthermopylae 戦記物などでは逃げない人々が賞賛されています。多くは仲間を守って逃げなかった英雄譚になっている。ペルシア帝国の大群と対峙したスパルタの決死隊(テルモピレーの戦い )は、西洋近代の知識人の間では、東洋の専制帝国に対して降伏を拒否した西洋自由人の勇気を象徴するものとされています。

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ノアとロト

2014年07月24日 | xxxx逃げない人々

古来、逃げなかった人の逸話は多く残っています。旧約聖書にある大洪水では方舟を作ったノアの一族だけが逃げのびた。他の人々は逃げなかった、あるいは逃げられなかった。神のお告げを聞いていなかったからです。

旧約聖書ではソドムの爆滅のときもロトの一族だけが逃げた。他の人々は逃げなかったがために絶滅した、となっています。

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