十九世紀は、客観的な科学が産業技術に応用されて大成功をおさめ、世界を変革して行くことが明らかになってきた時代です。客観的な科学は実用、主観的な芸術は非実用、と相反方向に別れて行きました。

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賢者はかく語りき 前編
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ホモ・デウス -テクノロジーとサピエンスの未来-
客観性を深追いせず、むしろ主観性をそのまま表現して鑑賞者の共感を得る。芸術のこの方向は、印象派以降、現代では常識になっていますが、西洋では十九世紀に発生した比較的最近の発想です。写真技術の普及によって、写実絵画の実用価値が失われた時期と重なっています。
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ジョーカー
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いど のブログ紹介作品についての補足。【作品名】、『作成者様及び代表者様』、《主にサイト名》。
ダ・ヴィンチに始まる写実主義絵画の精神は近代の科学技術の基礎を作っていきます。一方、日本で発展した絵画はむしろ、対象を客観的に描写することではなく、画家の感覚や気分を含めたその場のコンテキストに沿って、画面をデザインする。絵画に対しての画家のこの態度は、十九世紀末のヨーロッパに伝搬し、近代西洋絵画のアイデンティティの転回に至り、印象派として大発展し、現代絵画の主流をなしていきます。

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夢の教皇スピーチ
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月曜社2019年11月新刊:カール・ヤスパース『ニーチェ』佐藤真理人訳
たしかに画工として生活のために描いた、という面はある。それにしても多すぎます。九十歳近くまで生きて、当時としては最長寿に達してもなお、絵を描き足りない、と言ったそうです。
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今朝は天気に恵まれ、綺麗な富士山を見る事ができました
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広重の富士山