未唯への手紙

未唯への手紙

「未唯への手紙」の「社会」編の四巡目 新しい型 その2

2008年08月13日 | 3.社会
(つづき)

GmLにする手法はバックキャスティングです。エコットの企画分科会で「未来の暮らし」を提案しました。子どもは、将来何になるのか、それを社会活動のどこに位置付けていくのか、その職種と自分が持っている才能とか楽しみとつなげていかないといけません。将来から発想して、今何を始めるかを問うものです。

子どもを単に車好きにしても、ローカルに従属するだけになります。クルマが好きな子どもは将来、クルマに関わることで、社会での役割を果たしていけるようにします。人を助けるのが好きな人はNPO、教えるのが好きな子どもは教師を目指せばいいです。愛することが一番と思う子どもは何にでもなれます。それで社会をどう変えていくのかが重要なんです。

多様性を基にして、それをいかに生かしていくのか、という想像力がバックキャスティングです。今をどうしていくのかの行動につながります。

政治自体もバックキャスティングして、どういう社会を作っていくのか、そのためにはどういう政治を目指すのか、地域の政治と中央の政治の関係をどうしていくのかをGmLで位置づけしていけばいいです。

社会と言った時に、日本だけを考えるのかというと、もっと大きく考えましょう。世界の多様性を生かしながら、グローバルの資源をローカルが使い込んでいくことです。

私も、もっと世界を見たいし、感じたい。宝くじが当たるはずだから、それに備えていましょう。図書館の新刊書でもかなりのことは吸収できます。偶然に知り合った人とか情報を膨らませていけば、世界の隅々まで到達できます。

ギリシャのように過去の文明が栄えたところがどのように、再生していくのか、ドイツのように一度落ち込んで、地道に上がってきたところからも吸収しないといけません。EUも新しい形態を志向しています。米国も上層部以外は魅力にあふれています。

一番参考になるのはフィンランドです。彼らは新しい“型”を持っています。仕事の仕方一つとってみても彼らの仕事の仕方は非常に面白くなっています。必要な時に集まり、解決のために知恵を絞り、決まれば、それぞれの部署が動き出す仕組みを作り上げています。ピラミッド型の組織に依存していません。

新しい世界を作るのに必要なものは「共創」です。共に創るということです。共生とは違います。共創というのは、立体的に広がっているということです。単にアイデアを出すだけでなく、それぞれのアクションを行っていきます。これは「孤立と孤独」にもかなり、当てはまります。

(つづく)

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