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3.1 社会観察 5/7

 (つづき)

7階以上は事務室になっている。下はバスセンターを含む百貨店です。スーツ姿の名鉄職員が乗り込んできます。ボタン操作は「お客様」がしています。お客様のエレベーターいう感覚がありません。ふつうは「いらっしゃいませ」だろう。
社会に影響力を持っているのは、まだまだ、マスメディアです。中心的に観察しています。
マスメディアの基本は、売れるものしか扱わないことです。

儲けることが目的だから、「皆が望むもの」を追いかけるし、コンビニと同様に、「そこにあるものが、皆の欲しいもの」にしている。市民が本当に欲しいもの(静脈系)は追求していない。

 マスメディアに要求したいことは、「売る」という動脈に対して、市民が欲しているものを「知る」という静脈がない。視聴率のような、出したものへの評価しかない。探っていく姿勢が必要。


 マスメディアはやがてはつぶれる。

 マスへの発信が儲かるはずがないし、ローカルから発信してくると、同じ時に同じものしか発信できないのは弱点になります。プッシュよりもプルが基本になる。グループの集合知が最高の競争相手になる。

 それでも、メディアに期待しましょう。期待するのは、ローカルとグローバルの関係づけです。グローバルからローカルへの支援としてのファシリテーション、ローカルからグローバルの申し入れのインタープリテーション、その二つの変革です。

 現状のファシリテーション部分は押し付けになっている。ローカルでの知恵が許されていない。グローバルはローカルが考えることを支援することに専念しないといけない。インタープリテーションについては、ファシリテーションよりもさらに悲惨な状況です。ローカルの意見を出せる状態にすることと、その意見を前向きに、建設的に組み立てて、グローバルを動かすことが必要です。

 インタープリテーションは「マスメディア」では無理かもしれない。個人とマスとの間にある、さまざまな形態のグループに入り込むにはツイッターのような、発信者にメリットが跳ね返るメディアでないと無理です。

 意見を吸い上げない限りは循環が起こりません。循環させないと、ローカルは動けません。マスメディアは、グループメディアを支えるものなることで、社会を変えることが可能になります。サファイア循環と、それを支える未唯空間を意識すれば、すべての問いに対しての答が可能になります。

 (つづく)
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