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てらまち・ねっと



 かの号泣県議の野々村氏が兵庫県警の任意の取り調べに、「カラ出張認める供述 野々村元県議 不正支出大半も」(東京)、「元兵庫県議、345回出張『ほとんど行かず』」(読売)、と認めている、という。

 その各地の議会の実態が表に出てきている。東京新聞【私説・論説室から】(9月17日)では、ジャーナリストとしての反省が書かれている。
 ★ ≪政務活動費と新聞の役割≫ 《抜かりがあったと、反省しきりだ。あちらこちらの地方自治体の議会で不適切な使い方が問題となっている「政務活動費」である。法律ができた二〇一二年八月当時、政務活動費に関する社説は一本も載っていない。問題意識が欠けていたと、認めざるを得ない。》

 問題を認識し、広く伝えることが改善のために、いかに大事か。
 しばらく前に、相川俊英氏の「diamondオンライン」の「地方自治“腰砕け”通信記」には、議会を楽しく傍聴する方法が書いてあった。
 ★《あなたのまちの「トンデモ議員」を炙り出せ! 地方議会の9月定例会を、楽しく有意義に傍聴する法》

 今書いている本でも、議会や議員のチェックの方法などが示してある。
 下記に関連の節のタイトルなどを紹介しておく。

 出版社の担当者も「いよいよ佳境」と昨日の朝のメールで書いて来た。そして、最終の校正を昨日済ませた。
 昨日13時15分の岐阜地裁の住民訴訟が終わって、一件所要を済ませて帰った15時過ぎ。
 予定通り、メールの添付ファイルで、PDFとして「前回修正がかかった22ページ」分が送られていた。
 夕方までに5回目の校正。修正すべきところが残った「5ページ」に赤字で書き込み。
 それをスキャナでカラーでとって、全部を1本のワードに貼り付け、保存したら、そのままでは20MBと重たかった。そこで、PDF保存したら2MBになった。
 それを出版社と編集者、プロデューサーに送信しておいた。

 ところで、今日は、議会の一般質問。私は、14時か14時半ごろからか・・
 9月に3日に通告したのは次の3問。
  ★ ◆情報公開の基本姿勢と推進について(答弁者/市長、総務課長)
  ★ ◆市の選挙で市の委員や補助団体を利用してよいのか(答弁/市長)
  ★ ◆市の入札制度改革と課題、今後について(答弁者 市長、企画財政課長)

●2014年9月30日 刊行予定!
   議員になりたい人、送り出したい人、市民に、現場で役立つ決定版

『最新版 市民派議員になるため本~あなたが動けば社会が変わる』 
寺町みどり・寺町知正 共著 上野千鶴子 プロデュース
 A5判 並製 376ページ(6部50章233節) 予価 本体 2,900円+税
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上野千鶴子 プロデュース
「この本を読んで議員になりました」
全国各地からお礼の言葉が届いた初版に、
ネット選挙など、最新情報を加えて大幅改訂! 
これ以上ないほど、手の内をさらした決定版!

2015年4月の全国統一地方選挙に向け、全立候補者必読! 
立候補から選挙運動、当選まで……。議員活動の完璧なノウハウが満載。
「地方から日本を変える! 本書はそのための最良の闘うツールである」(上野千鶴子・序文より)

◎市民派議員になるための序文―3.11以後の地方自治のために/上野千鶴子
目次から
第5部 市民派議員のはたらき方    6章21節
第42章 しがらみのない自由な立場で仕事をする
 42-1市民派議員は、それでも権力者
 42-2仲間とどうつきあうか/代理・代弁はしない
 42-3市民とどうつきあうか/口利き、利益誘導はしない   

第43章 おカネとどうつきあうか
第44章 公金は適法・適正に使うべき
 44-1議員報酬はどう使うか
 44-2政務活動費は適正に使う/不正をなくすために 
 44-3費用弁償、旅費、日当をどう考えるか
 44-4選挙公営で不正をしない          

第45章 市民に、なにを、どう伝えるか
 45-1市民になにを伝えるのか
 45-2市民にどう伝えるか
 45-3情報収集にメディアをどう使いこなすか

第46章 市民派議員は、だれとどう手をつなぐか  
 46-1市民派議員はどこでなにを学ぶか
 46-2市民派議員のネットワークはなぜ必要なのか
 46-3市民派議員がヨコにつながる
第47章 選挙は進化する 

第6部 市民のたたかい方    3章17節
第48章 首長や行政に不満があるとき   
第49章 議会や議員をかえる
 49-1議会や議員をチェック/通信簿をつけて公表する
 49-2市民が動けば影響力は大きい
 49-3 納得できない活動費、旅費、食糧費などをやめさせる
 49-4選挙の前年に直接請求する
 49-5あなたが選挙に出る


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●カラ出張認める供述 野々村元県議 不正支出大半も
 東京 2014年9月18日
 政務活動費で日帰り出張など不自然な支出を繰り返していた兵庫県の野々村竜太郎元県議(48)が、県警の任意の調べに「出張はほとんど行っていない」と供述していることが十八日、捜査関係者への取材で分かった。
 捜査関係者によると、県警のこれまでの調べで、切手代として計上した政務費の大半で商品券などの金券を購入していた疑いなどがあることも分かっており、野々村氏はこれらの不正支出の大半を認める供述をしている。県警は動機や使途についても聴き、詐欺容疑での立件に向け捜査を進める。
 収支報告書によると、野々村氏は二〇一三年度、東京や城崎温泉(兵庫県)など四カ所への日帰り交通費として、領収書を添付しないまま、百九十五回分、計約三百万円を政務費から支出。
 捜査関係者によると、そのほとんどについて、行っていないことを認める供述をしているという。
 野々村氏は、一一年度から受け取った政務費千八百三十四万円を全額返還している。

●元兵庫県議、345回出張「ほとんど行かず」
        読売 2014年09月18日
 兵庫県の野々村竜太郎・元県議(48)による不自然な政務活動費(政活費)支出問題で、野々村氏が県警の任意の事情聴取に対し、収支報告書(2011~13年度)に記載した345回の日帰り出張(計約800万円)について、「ほとんど行っていない」と説明していることが、県警関係者への取材でわかった。

 野々村氏は政活費に関し、「大半は議員活動に使っていない」とも言っており、県警は詐欺容疑などで書類送検する方向で裏付けを進める。

 県警関係者によると、野々村氏は、虚偽の記載をした理由を「(前払いで一括受領した)政活費を返還したくなかった」と説明。一方、初当選した11年度から今年6月までに受給した政活費計1834万円は、すでに全額が返還されている。

●東京新聞【私説・論説室から】 ≪政務活動費と新聞の役割≫
          東京 2014年9月17日
抜かりがあったと、反省しきりだ。あちらこちらの地方自治体の議会で不適切な使い方が問題となっている「政務活動費」である。法律ができた二〇一二年八月当時、政務活動費に関する社説は一本も載っていない。問題意識が欠けていたと、認めざるを得ない。

 あらためて国会の記録や議事録を読んでみる。当時与党だった民主党と自民、公明両党など四会派が、すでに認められていた「政務調査費」の名称を変え、使途を広げる地方自治法の改正案を提出し、成立させた。

 この国会最大の焦点は消費税増税問題だった。私たちの新聞は野田佳彦民主党政権の公約違反を厳しく批判していたが、政務活動費にまでは目を向けていなかった。政務調査費の不正支出を追及してきた市民オンブズマンが警鐘を鳴らしていたにもかかわらずだ。

 号泣会見ですっかり有名になった前兵庫県議の不正使用を明るみに出したのは、地元紙である神戸新聞の調査報道だった。

 米大学の研究によると、地元紙が廃刊となった「新聞のない街」では、地方選の立候補者が減少して現職の勝率が上昇、投票者数も減る傾向にあるという。発信が減ることで、政治への関心を薄れさせたのだろう。汚職と腐敗が増えたという報道もある。

 ネット時代とはいえ、権力監視という新聞の役割は変わらず、その責任は重い。あらためて肝に銘じておきたい。 (豊田洋一)

●あなたのまちの「トンデモ議員」を炙り出せ! 地方議会の9月定例会を、楽しく有意義に傍聴する法
  2014年9月2日 diamondオンライン/「相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記」【第108回】
あなたもトンデモ議員を発見できる? 地方議会の9月定例会を傍聴してみよう
 この夏、日本中を騒がせた話題の1つが地方議員の不祥事だ。議員としてのみならず、社会人としても許されぬ先生方の情けない言動が全国各地で表面化した。その勢いは一向に衰えず、今もなお日本列島を覆いつくしている。

 まるで日替わり定食のように登場する破廉恥議員に多くの人が驚き呆れ、そして、嘆き悲しんだ。なかには「一体、誰がこんな人間を議員に選んだんだ!」と、怒りを抑えきれない人もいる。

 そんな方々にぜひともお勧めしたいイベントが近々、全国各地で一斉に始まる。地方議会の9月定例会である。地方自治体の多くが年に4回、定例議会を開く(以前は法律で年4回開会と規定されていたが、現在は法改正されて回数制限なしに)。

 一般的に3月と6月、そして9月と12月である。このうち3月定例会は翌年度予算案の審議を行い、前年度の決算審議を9月定例会でやる。絶好のタイミングではないか。この好機を逃さずに、議会に足を運んでみることをお勧めしたい。

 自分の目で「我がまちの先生方」の仕事ぶりをじっくり観察してみたらどうだろうか。テレビで何度も取り上げられた仰天議員さんらに負けず劣らずの「逸材」が、地元の議会にこっそり潜んでいるかもしれない。

 地方議会の傍聴は無料で、議員の紹介なども不要。予約などのややこしい手続きを取る必要もなく、満席で中に入れないなどということもめったにない。行列せずに簡単に自分の席を確保でき、しかもタダ。普段着のままぶらりと立ち寄っても何ら問題なく、途中退席も可能だ。

 当然のことながら、傍聴席での飲食は厳禁。ヤジもダメ(議場内はOK)。大きないびきをかかない限り、居眠りを注意されることもない。議会傍聴のハードルは住民が思っているほど高くない。

 考えてみれば、それも当然のことなのだ。1人ひとりの住民が主権者であり、住民に選ばれた議員や首長は住民の代理人、ないしは代弁者にすぎない。つまり、選んだ側の住民こそが主役であるはずなのだ。ただしそんな住民にとって、議会には難点が2つある。

平日開会と難解な議場内のやり取り 大変でも実際に傍聴するのが一番
 1つは、議会の開会が平日の昼間である点だ。仕事に追われる勤め人には時間のやり繰りがつきにくい。そうした住民のために、インターネットでのライブ中継や録画放送を実施する自治体が増えている。そちらを利用する手もあるが、やはり現場で生のやり取りに接するのが一番だ。

 2つめの難点は、議場内のやり取りがわかりにくくてつまらない点だ。だが、議場でのやり取りの内容が理解できなくても、我がまちの議会の実像に触れる意味は大きい。退屈さにじっと堪えながら傍聴しているからこそ、色々なものが見えてくるからだ。例えば、議員個々の仕事ぶりや能力、人間性である。

 ニュースで連日、お粗末な議員ばかりが取り上げられるので誤解してしまうのも無理からぬことだが、地方議員の中には真面目に活動し、しかも高い能力を持っている方たちも存在する。議員個々の力量や人間性は実に様々で、ピンからキリまで揃っている。議員個々の能力に大きなバラつきがあるのは、どの議会にも共通する現象だ。もちろん、議会によって有能な議員が多い、少ないといったレベルの違いは生じている。

 そうした議員個々の力量は、本会議や委員会での弁論に耳を傾けることで見えてくる。玉石混交状態の議場の中から、議員本来の役割を果たそうと努力する人物を探し出すことをお勧めしたい。「宝探し」でもするつもりで傍聴しても良いと思う。どんな地方議会にも1人くらいはいるはずだ。ライブなので、ワクワク感が高まるに違いない。

 議会を傍聴していると、議会や執行部側の姿勢といったものも見えてくる。それは住民に対する姿勢で、きちんと住民側に顔を向けて議論をしているか否かという意味である。

 議会では行政用語を飛び交わせる議論となりがちで、そうした言葉に馴染みのない住民にとってはわかりにくいこと極まりない。そうした点を斟酌せず、住民にわかりやすく伝えようとする意欲と努力、能力を欠いたまま議事を進行してしまうケースも多い。住民を置き去りにしたまま、議会・行政ムラの仲間内でのやり取りに終始してしまうのである。

 傍聴する住民に資料を配布せず、「黙って見ていろ」と言わんばかりの議会もある。もっとも、傍聴者が誰もいないといったケースも珍しくないが。

質問議員の日時と質問事項を掲載、住民に親切な亀岡市議会
 全国各地の地方議会を傍聴してきて良い意味で驚いたことがある。昨年9月に京都府亀岡市議会を取材した時のことだ。市役所ロビーの情報コーナーに市議会の資料が用意されていた。

 持ち帰り自由だったので、何気なく一部を手にとってみて驚いた。それは近々始まる9月定例会の一般質問の予定表だった。質問議員の日時と質問事項、さらには質問要旨などが事細かに掲載されていた。一般質問する議員は23人に上り、資料は35頁もの小冊子となっていた。各議員が事前に提出した一般質問通告書を取りまとめたものだった。

 一読すると、各議員が何を考え、どこに関心を持って質問するかがよくわかる。住民への情報提供として、これほど親切で的確なものはないだろう。

 亀岡市議会では会派ごとの代表質問はなく、一般質問のみとなっている。それもほとんどが一問一答方式だ。議員は26人なので、このときの定例議会では正副議長と監査委員を除く全ての議員が一般質問に立ったことになる。議員同士の切磋琢磨により、活性化した議会となっているように思われた。

「相模原市議会をよくする会」の赤倉昭男代表。本質的な議論が議会で充分になされていないと指摘する
「目的なしで行くから議会傍聴がつまらないんです。明確な目的を持って傍聴すると面白いですよ。たとえば、自分が票を入れた議員の議会での姿をチェックしに行くとか……」

 こう語るのは、神奈川県相模原市で市議会の傍聴を続けている赤倉昭男さん。
15年に及ぶ議会傍聴歴を誇る赤倉さんは、「相模原市議会をよくする会」(以下、よくする会)という住民団体の代表。議会傍聴などで市議1人ひとりの議員活動ぶりを継続的にチェックし、住民から見た評価を4年ごとに「議員通信簿」としてまとめ、公表している(連載第20回参照)。通信簿の作成・公表はすでに3回を数えており、来年春が4回目となる。

 よくする会の活動により相模原市議会の議場内の雰囲気は激変した。私語や居眠り、ヤジや離席といっただらしない行動は姿を消した。傍聴席で目を光らせる会員たちの存在が抑止力となったのは間違いない。

 議員たちにとってよくする会は「煙たい存在」となったが、無視するわけにもいかなくなった。むしろ、その存在を強く意識せざるを得なくなったのである。それを象徴するのが、8月9日に開かれた「市民と議員の意見交換会」だ。よくする会が主催したもので、議員9人が参加した。極めて珍しいことに、全会派の議員が勢ぞろいしたのである。

・・・・・・・・・(略)・・・
議会を継続して傍聴するのが大事 議員通信簿で注目すべき25の評価項目
 議員通信簿で注目すべきは、25の評価項目だ。これらは9つの観点に分けられており、まずは「基礎的能力」だ。調査・情報収集能力や議案に対する分析・評価能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、基礎知識など評価項目は6つ。

2つめの観点は「質問の頻度・内容」(3項目)だ。さらに、「公約言及度」(2項目)や「議場内の態度」(4項目)、「改革意欲・問題意識」(3項目)、「議会報告」(3項目)、「政務活動費」(1項目)、「人格」(2項目)と続き、最後は「好感度」(1項目)である。

 赤倉さんたちはこれらの評価シートを広げて議員ごとに採点し、さらに会員同士で侃侃諤諤の議論を重ねて最終的に会としての評価を下すのである。

 赤倉さんは、「議会を継続して傍聴することが大事です。少なくとも1つの定例会を通して見ることをお勧めします。それから今は本会議よりも委員会が主流となっています。委員会の方が議員の資質がよくわかります」と語る。

 議員通信簿の作成に活用する議員評価シートのようなものを各地の住民が独自に作成し、それを持参した上でそれぞれの議会を傍聴するというのはいかがだろうか。色々な発見に結び付くことになるのではないだろうか。

 また、各自治体の議会事務局ももっと工夫を重ねるべきではないか。資料配布はもちろんのこと、開会前に傍聴者に対して当日の議会の見所や質問議員のプロフィールなどを解説するサービスを、行ったらどうだろうか。主権者である住民にそのくらいのサービスをしてもよいと思うのだが。

 それとも議員と執行部は、ともに本音では「議会傍聴する住民がいない方が良い」とでも思っているのだろうか。

 ぬるま湯に浸かって楽チンする地方議員をそのまま放置しておく余裕など、どこの自治体にもないはずだ。個々の議員の資質と働きぶりをきちんとチェックし、問題ありとなったら退場(落選)させなければならない。それが主権者の権利であり、義務でもある。

 まずは、議員の仕事場である議会を傍聴し、議員個々の実像をしっかりと観察することをお勧めしたい。議会改革は、議員だけで行うものではない。主権者である住民が当事者として加わらない限り、真の議会改革も真の行財政改革もあり得ない。


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