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てらまち・ねっと



 昨日の小沢一郎事務所事件の判決。
 多くの予想と異なり、「全員有罪」。
     昨日のブログで、ある予測を引用して「執行猶予付きの『予定調和』判決」か、としたけれど、
 その通りになった。

 裁判所は、
 検察の取り調べの際の供述調書の証拠採用を否定しながら、”事実”の関係を組み立てていった。
 その意外な判決への評価は、大きく分かれている。

 「検察には、自供に頼らなくても事実から認定していった判決がでる、ということを示した」旨もいわれる。
  対して、
 「裁判官が物語を作った怖い判決」との旨もいわれる。

 いずれにしても、政治的に小沢氏の退潮は加速。
 同氏が強権を装って頑張るほど、支持基盤が割れて崩壊していく、そんな指摘もある。
 とはいえ、何もしなければ自然消滅状態の方向に行くのだろう。

 ひととおりの報道を記録しておく。

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●元3秘書有罪「裏金隠しで虚偽記入」…東京地裁
       (2011年9月27日06時09分 読売新聞
 小沢一郎民主党元代表(69)の資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記入)に問われた同会元事務担当者・石川知裕衆院議員(38)ら元秘書3人を有罪とした26日の東京地裁判決は、石川被告らが中堅ゼネコン「水谷建設」から計1億円の裏金を受け取り、これを隠すことが虚偽記入の動機の一つだったと認定した。

 その上で、「公共工事を巡る小沢事務所と企業の癒着が事件の背景にある」と厳しく批判した。

 判決は、石川被告を禁錮2年、執行猶予3年(求刑・禁錮2年)、後任の事務担当者・池田光智被告(34)は禁錮1年、執行猶予3年(求刑・禁錮1年)、準大手ゼネコン「西松建設」の違法献金事件でも同法違反に問われた大久保隆規被告(50)は禁錮3年、執行猶予5年(求刑・禁錮3年6月)とした。

 元秘書全員の有罪や裏金授受が認定されたことで、同会の代表者である小沢元代表の政治責任が問われるのは必至だ。判決は、大久保被告と石川被告らとの共謀を認めており、同様に石川被告らとの共謀に問われた小沢元代表には不利となる可能性が高い。

●陸山会事件:3元秘書に有罪判決 「天の声」小沢事務所から 水谷マネー認定
        毎日新聞 2011年9月27日
 小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、東京地裁(登石郁朗裁判長)は26日、政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた元秘書3人全員に有罪判決を言い渡し、中堅ゼネコン「水谷建設」から計1億円の裏献金を受けたと認定した。「西松建設」からの違法献金事件でも有罪とされた元公設第1秘書、大久保隆規被告(50)に対しては「東北地方の公共工事に決定的な影響力を持っていた小沢事務所で『天の声』を出す役割だった」と指摘した。(2、3面にクローズアップ、26面に判決要旨、社会面に関連記事)

 判決は、同会元事務担当者の衆院議員、石川知裕被告(38)に禁錮2年、執行猶予3年(求刑・禁錮2年)▽後任の事務担当者、池田光智被告(34)に禁錮1年、執行猶予3年(同・禁錮1年)▽大久保被告に禁錮3年、執行猶予5年(同・禁錮3年6月)。判決が確定すれば執行猶予期間中の公民権が停止されるが、石川、大久保両被告側は控訴する方針。

 判決は「政治資金の流れを明らかにする法の趣旨を踏みにじり、政治不信を増大させた」と3人の刑事責任の重さを強調する一方、執行猶予の理由として「小沢事務所と企業との癒着は、被告らが事務所に入る前から存在していた」と言及。10月6日に公判が始まる小沢元代表には厳しい内容となった。

 また、陸山会の土地購入のため元代表が提供した4億円の原資を「元代表すら明快な説明ができていない」と指摘し、石川被告らの一連の会計処理を「4億円を隠す強い意思があった」と述べた。土地購入前後に石川、大久保両被告がダム工事受注に絡み水谷建設から各5000万円の裏献金を受けたとされることも認定。「4億円を記載すればマスコミの取材攻勢に遭い、裏献金も明るみに出る事態を恐れた」と指摘した。

 さらに、石川被告が4億円を複数の口座に分散入金していることや土地の登記を翌年に延ばしたなどの経緯を疑問視し「隠蔽(いんぺい)工作だった」と断じた。

 西松建設の違法献金事件については「西松は工事受注のため政治団体を隠れみのに献金した。献金窓口の大久保被告が理解していなかったとは到底考えられない」とした。一方、検察側主張は陸山会事件での大久保、池田両被告による07年分の虚偽記載の一部の共謀成立だけを退けた。【野口由紀、山田奈緒】

==============
 ◇主な認定内容
 <西松建設事件>

 大久保隆規被告は03~06年、陸山会と民主党岩手県第4区総支部が西松建設から計3500万円を寄付されたのに、両団体の政治資金収支報告書には2政治団体が寄付したと虚偽の記載をした。

 <陸山会事件>

 (1)大久保、石川知裕両被告は共謀し04年10月、小沢一郎・民主党元代表から4億円を借り入れ土地取得費計約3億5261万円を支払ったのに、陸山会の収支報告書に記載しなかった。

 (2)大久保、池田光智両被告は共謀し、05年分収支報告書に土地取得費計約3億5261万円を支出したと虚偽の記載をした。

 (3)両被告は共謀し、07年に小沢元代表に4億円を返済したのに収支報告書に記載しなかった。


●石川議員らに有罪=「裏献金」受領を認定―元秘書3人の共謀成立・陸山会事件判決
        朝日 2011年9月26日20時51分
. 小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件で、虚偽記載罪に問われた元秘書3人の判決が26日、東京地裁であり、登石郁朗裁判長は衆院議員石川知裕被告(38)に禁錮2年、執行猶予3年(求刑禁錮2年)、元公設第1秘書大久保隆規被告(50)に禁錮3年、執行猶予5年(求刑禁錮3年6月)、元私設秘書池田光智被告(34)に禁錮1年、執行猶予3年(求刑禁錮1年)をそれぞれ言い渡した。

 判決は、中堅ゼネコン水谷建設からの1億円の裏献金の授受を認め、虚偽記載の動機になったと認定した。小沢元代表の政治責任が改めて問われそうだ。3人は全面無罪を主張しており、石川、大久保両被告側は判決後、控訴する意向を示した。

 土地取引をめぐる事件で登石裁判長は、小沢元代表から借り入れた土地購入代金の4億円を、石川被告が複数の口座に分散入金し、その後集約して組んだ定期預金を担保に銀行から融資を受けたことを「隠蔽(いんぺい)工作」と指摘。「4億円を隠すため、故意に虚偽記載したのは明らかだ」とした。

 水谷建設からの裏献金については、「大久保被告から要求され、石川、大久保両被告に5000万円ずつ渡した」とした同社元社長の証言は信用できると判断。動機を「4億円の原資を追及され、水谷建設からの資金が明るみに出ることを恐れたため」と、検察側の主張通りに認めた。


 大久保被告が石川被告らと共謀したかも争点だった。地裁は検察側請求の共謀に関する供述調書などを不採用としていたが、判決は、大久保被告が土地の選定や売買契約に深く関与したという状況証拠から、起訴内容の一部を除き共謀を認めた。 
[時事通信社]

●10・6初公判に暗雲…小沢氏元秘書3人が全員有罪
      スポニチ [ 2011年9月27日 06:00 ] 
 石川被告ら元秘書3人の判決で、東京地裁は全員に有罪を言い渡した。無罪を主張していた石川議員は、27日にも控訴する。元秘書との共謀で強制起訴され、10月6日に始まる小沢元代表の公判に暗雲が垂れ込めてきた。

 登石郁朗裁判長は「企業との癒着発覚を免れようと意図的に数多くの虚偽記入をし、政治資金の流れへの不信感を増大させた」と判決理由を説明し、中堅ゼネコン水谷建設からの「裏献金」1億円の受領を認定。小沢事務所と企業との関係を「岩手県などの公共工事談合で、業者選定に決定的な影響力を有し、意向は“天の声”と受け止められていた」と指摘した。

 量刑は、石川議員が禁錮2年、執行猶予3年(求刑禁錮2年)、元私設秘書池田光智被告(34)が禁錮1年、執行猶予3年(求刑禁錮1年)。元公設第1秘書大久保隆規被告(50)は、併せて審理された西松建設の巨額献金事件も有罪と認定され、禁錮3年、執行猶予5年(求刑禁錮3年6月)。

 民主党は国会運営への影響を最小限に抑え込みたい考えだが、野党は元代表の議員辞職や証人喚問を要求する構え。低姿勢で2011年度第3次補正予算案をめぐる与野党協議入りを目指していた野田政権への打撃は必至だ。

 ▼石川知裕衆院議員 判決内容は極めて不当で、高裁の判断を仰ぐしかない。検察が主張立証していない事実まで独断的臆測で認定しており、不当性は明らかだ。控訴審で必ず破棄されると信じている。

 ▼小沢一郎民主党元代表弁護団 不当な判決。根拠のない推認を積み重ねた今回の判決が控訴審で破棄されるのは明らか。いっそう気を引き締めて小沢氏の早期の無罪獲得に全力を尽くす。


 ◇陸山会事件 04年10月、陸山会が東京都世田谷区に秘書寮用地約476平方メートルを取得。購入費をめぐる一連の収支報告書について、元代表からの借入金4億円を記載しなかったなどとして、東京地検特捜部は10年1月、元秘書3人を逮捕、後に政治資金規正法違反罪で起訴。元代表は嫌疑不十分で不起訴となったが、東京第5検察審査会は9月、共謀があったと判断し起訴すべきだと議決。検察官役の指定弁護士が今年1月に強制起訴した。

●小沢氏窮地!元秘書3人全員有罪判決
    (2011年9月27日06時01分 スポーツ報知)
 民主党の小沢一郎元代表(69)の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、東京地裁(登石郁朗裁判長)は26日、政治資金規正法違反罪に問われ、無罪を主張していた元私設秘書の衆院議員・石川知裕被告(38)ら元秘書3人全員に有罪の判決を言い渡した。小沢氏は元秘書との共謀で強制起訴されており、10月6日に公判がスタート。元秘書への厳しい判決が、小沢氏の公判や政治活動にも影響を与えそうだ。

 小沢氏の“前哨戦”は完敗だった。元秘書の公判では、起訴内容や他被告との共謀を認めた供述調書の相当数が任意性を否定され、証拠不採用になったことで一部被告が無罪になるとの観測もあった。が、結果は「予想以上に厳しい」(小沢氏周辺)ものだった。

 登石裁判長は、中堅ゼネコンの水谷建設(三重県桑名市)からの「裏献金」1億円受領の事実も認定。「岩手県などの公共工事談合で、業者選定に小沢事務所が決定的な影響力を有し、意向は『天の声』と受け止められていた」とまで述べた。


 元秘書の公判は、小沢氏との共謀を審理の対象としておらず、判決が小沢氏の公判の結論を直接左右することはない。ただ、小沢氏側は虚偽記入の成立自体を否定しており、反証活動に影響する可能性も。小沢氏の弁護団は「不当な判決」とコメントした。

 「元秘書有罪」に政界は揺れた。野田佳彦首相は26日午後の衆院予算委員会で「政府の立場として司法の判断にコメントすることは差し控えたい」と述べた。小沢氏初公判を前に、野党に「政治とカネ」で再び攻撃材料を与えてしまった形。

 民主党の輿石東幹事長(75)は記者会見で、小沢氏に議員辞職などを求める考えはないと明言し、早速火消しに回った。しかし自民党の石原伸晃幹事長(54)は「秘書の管理者としての小沢元代表の責任は極めて重い。議員辞職に値する。証人喚問も求めたい」と小沢氏に厳しい態度で臨む姿勢を明らかにした。

 小沢氏はこの日、コメントを発表しなかった。小沢氏の公判について、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「元秘書が有罪になったからといって、小沢氏が有罪になるわけではないが、有罪になる可能性は高まった」と指摘。小沢氏が有罪になる確率は「五分五分」と見る。

 今後について政治評論家の浅川博忠氏は「党員資格停止が長引き、活動が制約される。役職に就けないため、党の要職にあって集めてきたカネを集められず“小沢離れ”が相次ぐ」とみる。

 来年9月には党代表選で復権を目指しているとみられたが、ダメージは大きい。剛腕の国会招致を巡り、またもや「親小沢VS反小沢」の戦いも再燃しそうだ。

●民主内に驚き、落胆の声  野党は「当然」 /  小沢氏元3秘書 1審で有罪判決

     (2011年9月27日 読売新聞)
 民主党の小沢一郎元代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、元会計責任者大久保隆規被告(50)(釜石市出身)ら小沢元代表の元秘書3人に言い渡された有罪判決に、県内の民主党関係者から驚きと落胆の声が上がった。

 公判では、大久保被告ら3人の供述調書40通のうち20通の全部または一部の証拠請求が却下されており、「無罪判決」の可能性もあるとみられていただけに、衝撃は大きく、10月6日に始まる小沢元代表の公判への影響を懸念する声も出た。

 達増知事は26日、判決を受け、記者団の質問に対し「無罪になるんじゃないかと思っていた。有罪ということで驚いている」と話した。判決で、小沢元代表の秘書の意向がゼネコン各社に「天の声」と受け止められていたと認定されたことについては「天の声は工事発注者のトップが発するもの。岩手の工事も、国発注の事業でもきちっとした発注をしていたと理解している」との見解を示した。

 民主党県連の佐々木順一幹事長も「我々は無罪を信じてきたので、判決については大変残念に思う」と述べ、控訴した上で再度無罪を主張すべきだとした。

 資金管理団体の虚偽記入が認定されたことで、同会の代表者である小沢元代表の責任が問われる事態となり、小沢元代表の公判に不利に働く可能性がある。地元後援会幹部は「影響がないはずはない。厳しい」と不安を口にする。

 野党からは批判の声が相次いだ。自民党県連の千葉伝幹事長は「当然の結果」と突き放し、「小沢元代表の裁判についても当然有罪の可能性が高い」と話した。地域政党いわての飯沢匡代表も「国民の政治不信を助長する結果だ」と指摘した。

 大久保被告は元釜石市議で、市内に構えていた自宅が東日本大震災の津波で流され、避難先から出廷した。

 知人によると、大久保被告は震災後、自宅近くの避難所で1か月ほど生活した後、市内の公営アパートに移り、自宅の後かたづけをしたり、避難所では他の被災者たちと炊き出しや支援物資配布を手伝ったりしていたという。

●陸山会事件:3元秘書に有罪判決 小沢元代表「復権」に打撃
        毎日新聞 2011年9月27日
 ◇自民幹事長「議員辞職を」

●陸山会事件:地裁判決に被告側強く反発 検察側は安堵の声
           毎日新聞 2011年9月26日 22時04分
 「事実でないことを基に判決が出された」「客観証拠が評価された」。
 小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で26日、元秘書3人全員に執行猶予付きの禁錮刑が東京地裁で言い渡されたことで、被告側は強く反発する一方、検察側からは安堵(あんど)の声が漏れた。西松建設違法献金事件で元代表の元公設第1秘書、大久保隆規被告(50)が逮捕されてから2年半。元代表側と検察側が正面から対決した「攻防第1ラウンド」は、くっきりと明暗が分かれた。【島田信幸、山田奈緒】

 「水谷建設からの金銭授受など事実ではない」。判決後、東京都内で会見を開いた元同会事務担当者で衆院議員の石川知裕被告(38)は厳しい口調で裁判所の判断を批判。「勾留中に担当検事から言われた『事実と判決は違う』という言葉が忘れられない」と続けた。自身は議員活動を続けるとした上で、小沢元代表の公判への影響を問われると、「小沢先生は無罪」とのこれまでの主張を展開せず、「裁判については分からないが、小沢先生の政治活動には影響があるかもしれない」と話した。

 石川被告の後任の事務担当者、池田光智被告(34)と大久保被告は判決後の取材に応じず、弁護団が「虚偽記載をしようなどとは全く考えておらず無罪が相当」、「被告人の主張をすべて排斥しており、到底承服できない」とそれぞれコメント。石川、大久保両被告側は控訴の意向を示し、池田被告側は「協議する」とした。

 一方、1年前の大阪地検特捜部の不祥事に揺れ続ける検察からは、水谷建設の裏金授受まで認めた踏み込んだ判断に、安堵と驚きの声が上がった。

 ある検察幹部は「主張が予想以上に認められた」と手放しで評価。「しっかりした客観証拠があれば、供述がなくても有罪認定するという裁判所の流れだ」と手応えを語る。別の検察幹部は「地味に見えるような客観的な証拠の積み重ねを評価してもらえた」と素直に喜んだ。

 10月6日に初公判を控える小沢元代表の公判への影響について、元代表側の弁護士の一人は「水谷建設からの裏金授受まで認定するとは思わなかった。(本人の公判への影響については)ほかの弁護人に聞いてほしい」と言葉少な。検察官役の指定弁護士は「有利か不利かという視点では論じられないが、客観証拠を重視した判決は我々の考えと同じではないか」と語った。


 裏献金の指示を出したとされる水谷建設の水谷功元会長(66)は、毎日新聞の取材に「私は(裏献金を)渡す場に立ち会ったわけではない。国会議員の石川被告らがウソをつくのも変で、本当に渡ったかは分からない」。政治団体を「隠れみの」にして違法な企業献金をしたと指摘された西松建設は「担当者が不在でコメントできない」とした。

●小沢氏の弁護団「不当な判決」
      日テレ  2011年9月27日 1:12

●小沢氏の元秘書らに有罪判決―闇将軍の影響低下に拍車
         ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 2011年 9月 26日 19:51 JST
  東京地方裁判所は26日、小沢一郎民主党元代表の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件で虚偽記載罪に問われていた元秘書ら3人に対し、有罪判決を言い渡した。政界の「闇将軍」とも言われた小沢氏にとって、影響力の低下に拍車をかける判決となった。

 有罪判決を受けたのは、小沢氏の元秘書で衆院議員の石川知裕被告(38)、元公設第1秘書の大久保隆規被告(50)、元私設秘書の池田光智被告(34)の3人。3人には3年と5年の執行猶予の付いた禁錮刑が言い渡された。石川被告の弁護士は、同被告が27日に控訴すると述べた。小沢氏側は全面無罪を主張している。

 識者の間では、3年に及んだ今回の事件の捜査を通じて、小沢氏はすでに大きな打撃を受けており、26日の判決は同氏のマイナスのイメージを決定づけたにすぎない、との見方が多い。今回の有罪判決が有利に働く政治家がいるとすれば、それは、小沢氏の党員資格を停止した菅直人前首相の方針を踏襲するとした野田佳彦首相かもしれない。

 早稲田大学政治経済学術院の谷藤悦史教授は、「有罪判決によって、党員資格停止の判断は間違っていなかったという理由付けができた。無罪であれば、これから資格停止の解除手続きや、党内外に対しての責任説明が野田総理に生じたかもしれない」と語った。

 小沢氏の資金管理団体「陸山会」などが企業献金をダミーの政治団体からの寄付と偽って収支報告書に記載したとされる今回の事件は、2009年に大久保被告らが逮捕されたことで、民主党にとって大きな足かせになった。小沢氏は、民主党の政権奪取に中心的な役割を果たしたものの、この事件が表面化したことで、野党に攻勢の糸口を与えただけでなく、小沢氏自身や民主党のイメージに深刻なダメージを与えた。

 日本大学法学部の岩井奉信教授は、「小沢問題はすでに攻めにくいものになってきている。最終的な判決はどうであれ、小沢は(政治家として)終わりに来ている。キングメーカーとしての影響力も、薄れているし、当面野田総理にとっては政治問題にはならないだろう」との見方を示した。岩井教授は、野党としても、震災復興予算を成立させなければならない現状で、小沢氏の問題に集中して世論の反発を買うリスクは避けたいところだろう、と述べた。 記者: TOKO SEKIGUCHI

●小沢氏証人喚問 火種となるか
        NHK 9月27日 4時17分
民主党の小沢元代表の政治資金を巡る事件で、元秘書3人が有罪判決を受けたことについて、野党側は、小沢氏の監督責任は免れないとして、証人喚問を求める構えなのに対し、民主党は、応じられないとしており、今年度の第3次補正予算案の協議も絡んで、与野党間の火種となることも予想されます。

 民主党の小沢元代表の政治資金を巡り、収支報告書にうその記載をした罪に問われた石川知裕衆議院議員ら元秘書3人に対し、東京地方裁判所は、26日、いずれも執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。これについて、野党側は、「極めて重い判決だ」などとして、小沢氏の監督責任を追及する考えを一斉に示し、自民党の石原幹事長は「秘書の管理者としての小沢氏の責任は極めて重く、議員辞職に値する」と述べました。

 そのうえで野党側は、小沢氏の証人喚問を行うよう求める構えで、自民党は、30日の国会の会期末の前に、野党各党と対応を協議することにしています。また、有罪判決を受けた石川議員に対する議員辞職勧告決議案についても自民・公明両党の国会対策委員長が27日、会談し、提出する方向で検討を進めることにしています。

 これに対し、民主党では、小沢元代表に近い議員から「不当な判決だ」という意見が相次ぐ一方、来月6日に初公判が行われる予定の小沢氏本人の裁判への影響を懸念する声も出ていますが、輿石幹事長は、記者会見で、小沢氏の証人喚問や石川氏の議員辞職勧告決議案の採決には応じられないという考えを示しています。

 こうしたことから、小沢氏の問題は、今年度の第3次補正予算案を巡る民主・自民・公明の3党の政策協議も絡んで、与野党間の火種となることも予想されます。



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08:31 from web
小沢一郎氏の資金管理団体「陸山会」の収支報告書虚偽記入事件。氏が「あの土地を買え」と指示、その際の購入資金をどのようにしたか、市民的な感覚では・・・不明朗なことばかり、かつ、そりゃ小沢氏さ・・⇒◆元秘書3人に今日26日午後1時半判決⇒http://t.co/Ir7OrDwE
by teramachitomo on Twitter

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