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てらまち・ねっと



 ここのところ、議会を励ます報道、議会を改革しようという報道、それが目立つように思う。
 それらのいくつかを記録してあるので、今日のブログの後半に。

 前半は、昨日と今日、名古屋で開いている議員の勉強会、 
  「M&T企画/議員と市民の勉強会」の第3回(2月6日7日) のこと。

 昨年の8月、11月と続いて、今回が今年度の3回目の講座。
 最後になるので、いつもは夜8時までの講座のところ、
 昨日は20分3回の休憩を10分3回に縮めて「30分」早く終わって、名古屋の「栄」に出かけて懇親会。

 ともかく講師のこちらとしては、
 議員という仕事は常に現場でたたかう特性が著しいから、
 できるだけ即応的に使えるように、データをそろえたり、
 そもそも、そのデータの利用の仕方を伝えたり・・・・そんなつもりで組み立てている。

(この講座の関連のエントリーは次)
 2009年5月23日ブログ
    ⇒ ◆議員と市民の勉強会/参加者募集中/無党派・市民派

 2009年8月8日ブログ
   ⇒ ◆議員の勉強会/活発な議会を

 2009年11月8日ブログ
  ⇒ ◆カンヅメでの勉強会/「議員の仕事・市民の仕事~まちをかえるのはあなた」

 一昨年・2008年度の講座の一部は、 2008年7月22日ブログ
   ⇒ ◆「議員としてのスキルアップの連続講座」のご案内

 これらの活動はいずれも、活発な議員活動による「活発な議会」を期待してのこと。

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 2009年度「M&T企画/議員と市民の勉強会」
テーマ《議員の仕事・市民の仕事~まちをかえるのはあなた》
第3回テーマ「予算の見方、市民派議員としての切り口」
  日時:2月6日(土)13時~7日(日) 12時 
        会場:ウイルあいち

《スケジュール・内容の詳細》
13:00~13:10 みどり   全体説明 ガイダンス

【セッション1】 13:10~15:40 
1.12月議会の「一般質問」と「議案質疑」を「事後評価」する 

●「事後評価」とはなにか/「事後評価」はなぜ必要か-レクチャー 

●12月議会での「一般質問と議案質疑」の「事後評価」

あなたの一般質問・本会議質疑は何点?/獲得目標に届いたか

★課題-4 12月議会での「一般質問」の事後評価
★課題-5 12月議会での本会議での議案「質疑」の事後評価

全体のコメント

2.本会議質疑と一般質問をつかいこなすために

●過去5回の本会議でのアンケートより

●テーマ「本会議での質疑・一般質問はなぜ必要なのか」
  ・問題提起 「なぜ本会議で質疑・一般質問ができないのか」 

 ・ディスカッション     

【セッション2】15:50~17:50
 3月の予算議会を前に/予算とはなにか/政策的な観点から~総論/予算の基本、予算審議の流れ/予算編成過程の情報の利用/予算関連の状況の理解と切り口

●3月の予算議会を前に/予算とはなにか/政策的な観点から~総論

●予算の基本と総論
      ★   固定的なこと  
             予算の法令での位置づけ、分類/
             予算書/
             その自治体の規則や原則
          
          中間的なこと
              予算編成の時系列という原則。
              査定というシステム
          
          流動的・個別的なこと
               役所内での予算編成方針、通知
               姿勢=編成過程の情報公開=
                 住民参加=議会の位置づけ

★ 予算関連の状況の理解と切り口 
     切り口   もろもろ 
         前年のデータや質疑との比較も
     観点  手法 
        発言力を高める工夫(与党、会派などでなく)
     一般論として、答弁する相手の立場でみてみる
          質疑、一般質問

★ 予算案を実地に即して検討する 
   大枠でみる
   決算書を利用する
   具体的な部分

★ 予算編成過程の情報公開の自治体ごとの状況、そのことの自己認識
     公開文書や情報を活用する。
 資料の見方、使い方

【セッション3】18:00~19:30  
予算議会に向けて「一般質問」を組み立てる/
取り組みたい事業に関する論点や手法

●予算議会に向けて「一般質問」を組み立てる
全体のコメント・ディスカッション 
★課題-3 予算議会で取り組みたい一般質問のうち、
今まで手をつけていないテーマについて
「一般質問」を組み立てて提出する

(一日目終了 19時30分)

2月7日(日) 【セッション4】9:00~11:40
 情報公開を進めるために/住民監査請求の実際/現場で使える直接民主主義の手法

● あなたの自治体の情報公開度を高めるために (60分)
   予算編成過程の情報公開の自治体ごとの状況
   類型別の問題点の整理 
   想定される非公開理由の列記
意思形成過程、行政運営の判例
       特定(性)と「文書」の解釈、
  他市の例(データ)  札幌、堺、北九州・・
情報公開の処分は請求時点が基準点。
           その時点の非開示を争う
   異議申し立てをして開く 
非公開処分取消訴訟で開く
必要に応じてオプションで

● 住民監査請求の実際(90分)
   制度の概要の理解。いつでも出せる程度の準備。議会の質疑、質問の次に位置づけ
   個別課題ごとに。   複雑なテーマはオプションで再検討

 ● 現場で使える直接民主主義の手法 各手法の再確認。使うタイミングと組合わせ

11:40~12:00 M&T/参加者      まとめ

13:00から15:00   【オプション講座】
  テーマ「わたしが議員として抱える問題」について、解決方法をアドバイスします。

●当日の持ち物(文献などは必需。必ず各自事前に入手してお持ちください)● 
今年度の予算書をかならずお持ちください。
(A)『予算の見方・つくり方』(学陽書房)
(B)『地方自治小六法』程度の辞書
(C)『議員必携』(学陽書房)
(D)『市民派議員になるための本』(学陽書房)  

 今年度の連続3回の講座の最終なので、夜は会費制の懇親会をすることになった・・・・・      

魚菜 CUISINE 貢 おすすめ料理 
 

驚異★120種飲み放題!

 
            

・・・・・・・・・・・・・・

●第2部 つくる、考える
(1)討議の力<上>学校移転素案と闘う

     河北新報 2010/01/06
 全国の議会人に注目される議会が東北にある。会津若松市議会。真正面から政策に挑み、議会改革の最先端を走る。「住民から課された役割は何か」を突き詰める作業が、始まりだった。同じようにして東北各地の議会が後に続く。第2部のテーマは「つくる、考える」。議会は本来、多様な意見が集う「討論の広場」だ。自由で快活な討議を通じて、地域社会を設計しようという試みが始まっている。(地方議会取材班)=8回続き

<再編案を否定>
 昨年12月17日の定例会最終日。会津若松市議会は異例の決議案を可決した。

 「市の構想は問題を多く抱えている。再考が必要だ」
 新年度の市の看板施策となる公共施設の再編案を、真っ向から否定した。提出議員代表の浅田誠さん(60)は決議文を読み上げ、こう結んだ。「市民への説明責任を果たすため、議会の機関意思を表明する」

<団地も老朽化>
・・・
 <ゴールに着く>
・・・

●【特集・下】地方議会改革の展望/法政大教授 広瀬克哉氏/住民代表原点回帰へ
       河北新報 2010.1.6
<国政に戸惑い>
 国政の政権交代により、政治主導の政府運営がスタートした。さまざまな手続きや意思決定について、これまでとは違う政治家と官僚の役割分担を目指して、新しい試みが展開されている。中でも、事業仕分けなどは内容、形式についての是非はともかくとして、公開の場で議論によって政策の是非を判断していくことの重要性について、あらためて確認する機会になったのではないだろうか。

 このような国政の急展開に直面して、多くの地方議会は、国政への陳情、要望をどこに持っていけばいいのかなど、これまでのやり方が通用しなくなったと対応に戸惑っているばかりのように見える。そして、公開の場で議論をしながら政策の選択をしていくという国政の新しいスタイルの前で、地方議会の「役割のなさ」が際立ってしまっているのが現状ではないか。

 だが、そんな多数派の現状とは異なり、まだまだ少数ではあるが、新しいスタイルの議会活動に取り組み始めた地方議会も登場している。
・・・・

<憲法的な中身>
 いま広がってきている議会改革の流れの先頭を切るのが、北海道栗山町議会である。2006年5月に議会基本条例を制定した。同名の条例は以前にも存在したが、議会への町民参加をはじめ、自治体の主権者である住民と、町長、町議会という二つの代表機関の関係を整理して、自治の運営方法の基本を定めた「憲法的」な条例としては全国初である。

 議員同士の自由な討議の重視、町民が参加できる公開の意見交換の場の設定、議会が説明責任を果たす議会報告会の開催など、この条例にはそれまでの一般的な地方議会の在り方を大きく変えていく要素が含まれていた。そして地方議会を「討論の広場」と分かりやすい言葉で明確に位置づけたことは、それまでの地方議会の在り方に閉塞(へいそく)感や限界を感じていた全国の議会関係者の背中を強く押すことになった。09年12月までに、全国83の自治体で議会基本条例が制定されるに至っている。

 その後栗山町では、議会が基本構想議会案を用意して、市民公募の委員を含む総合計画審議会と本会議場で対話をして総合計画を策定するなど、それまでとは違った議会活動が次々に展開されている。
・・・・・・・

●(4)結束する10人/小所帯、運動量で補う
     河北 2010/01/09
<町長から反問>
 議員も首長も互いに原稿を棒読みするだけ。地方議会の現状を前鳥取県知事の片山善博さんは「学芸会」と嘆いた。が、山形県三川町議会は、まるで違う。

 「議長、反問お願いします」
 昨年12月定例会。議員の一般質問を遮って町長の阿部誠さん(57)が手を挙げた。「議員にお尋ねします。住民参加のあるべき姿とは何か?」

 阿部さんはその後も手を挙げては、「議員の考える税収安定策とは?」「事業を廃止する基準はどこに置くべきか?」と質問を繰り出した。議員も町内会活動の活性化策や観光施設の有効利用など持論を展開、堂々受けて立つ。議員と町長の真剣勝負に議場が沸いた。

 三川町議会は2年前、町長が議員に逆質問できる「反問権」を設けた。「せっかく議会が与えてくれた権利。使わないのはもったいない」。阿部さんの口ぶりは、議会との問答を楽しんでいるふうでもあった。

<閉会中も討論>
 定例会が終わって1週間後、今度は議長の成田光雄さん(59)と副議長の佐藤政弥さん(67)が町長室に乗り込んだ。議会がつくった「21年度提言書」を手渡すためだ。2人は「文書による回答を」と迫った。

 政策提言は、三川町議会の根幹だ。昨年は町の基本計画の検証に丸1年を費やした。議会が閉会中も、常任委員会ごとに研修、視察、課題整理、討論を重ねた。
 議会の独り善がりにならないよう、町内3カ所で報告会を開いて住民の意見を聴き、町内会長たちとも懇談した。最後は全員で文言を練った。

 出来上がった提言書は、町職員が町内会と行政の橋渡しをする制度について「十分機能していない」と指摘し、ニュータウン世帯の町内会離れには「新たな自治会の育成が急務」と提案した。

 こうした活動を三川町議会は、県内最少の10人の議員でこなす。三つある常任委員会は、1人が二つを掛け持ちする。

 加えて9月定例会では、住民が傍聴しやすいようにと夜間議会を開く。定例会前には毎回、一般質問の内容をチラシにして町内に配布する。
・・・

●(8完)男女共同参画/主婦感覚 課題を拾う
        河北新報(2010/01/25)
<手弁当で200回>
 1本の条例がまちに新風を吹き込んでいる。
 昨年12月18日、宮城県柴田町議会が可決した「住民自治によるまちづくり基本条例」。

 素案をまとめたのは町の公募に応じた約50人の住民。1年9カ月にわたり、手弁当で議論した回数は200回を超える。条例にはその総意がはっきりと示された。
 「まちづくりの基本は情報の公開、共有」
 「主役は住民です」

 住民たちは4月1日の施行に向け、条例を使った活動の準備に入った。
 条例づくりで先を越された形の議会も、住民の声に耳を傾け、政策立案へと踏み出そうとしている。議長の我妻弘国さん(68)は「まちづくり条例の効果は大きい。住民の動きはきっと活発になる。議会が何もしなければ、取り残されてしまう」と強調する。

 議会がまちづくり条例案を審議するのは2回目だった。住民たちの素案がまとまったのが2008年8月。町はこれを条例案に仕上げ、昨年2月の定例会に提出した。だが、3月に町議選を控えていた議会は突っ込んだ議論をしないまま、否決した。

 町議選で新人6人が当選し、議員が入れ替わった。9月定例会で町の再提案を受け、議会は特別委員会を設置。8人の委員が条例案を1行ずつ検討し、条文を分かりやすく修正した上での可決だった。

 我妻さんは「ようやく議事機関としての議会の役割を果たせた。ここから住民との距離を縮めていきたい」と語る。

<子育てに共感>
 歩みは既に始まっている。
 昨年11月、町内6カ所であった住民と議会の懇談会。町保健センターには約20人が集まり、その半数を女性が占めた。どこの議会でも、懇談会の呼び掛けに応えるのは男性がほとんどだが、柴田町はテーマを設けることで女性の参加を促す。

 3年目の昨年は「子育てしやすいまちづくり」。参加者からは保育園、公園など環境の充実を求める声が相次いだ。課題解決への期待と、耳を傾けようとする議会への共感が会場に満ちた。

 参加者の加藤るみさん(47)は「議会は年配の人たち、男性のものと決めつけ、関心を示さない若者、女性が多い。町の将来のためにも、こうした話し合いが必要だ」と議会の歩み寄りを歓迎する。

 新人議員の平間奈緒美さん(40)は「普通の主婦の自分が議員として聞き役に回ることで、議会が身近になるのでは」と感じたという。

<女性比率33%>
 柴田町議会にはもう一つ特徴がある。女性の比率が東北の議会で最も高い。18人中6人で33.3%。人数では仙台市議会の10人が最多だが、60人の全議員に占める割合は16.7%。全国の地方議会平均は10.6%(08年12月末現在)にとどまる。

 その女性議員たちが今月、住民と連携して新たな条例の検討を始める。町が1998年、県内の市町村では真っ先に宣言した「男女共同参画都市」を推進するための条例だ。

 議員の森淑子さん(63)は「話し合いを通じて、男女間の相互理解の大切さを町内に広げたい」と願う。
 議会と住民による「まちづくり」が動きだす。(地方議会取材班)

●威厳とオキテ 奥の院(上)
      河北新報 2010/01/25

◆権威の失墜
◎ダメ議員/住民団体が「仕分け」

 東京で昨年末にあった「開かれた議会をめざす会」のシンポジウムで、首都圏で地方議会ウオッチを続けている住民4団体が「ダメ議員トップ3」を「仕分け」した。各団体の辛口批評に参加した議員からは「そんな議員を選んだ有権者の責任はどうなるのか」と反論も。議会の権威をおとしめるのはダメ議員? それとも選んでしまった有権者?

◇相模原市議会をよくする会(神奈川県)
(1)職員の代筆を朗読する議員
(2)行政執行を審査する意欲のない議員
(3)財政や税制に習熟していない議員

◇くにたち市議会を見ていく会(東京都)
(1)「自分が住民の代表だから」と公言して住民参加を妨げる議員
(2)自分の言うことが絶対正しいと信じて聞く耳を持たない議員
(3)単に人がいいだけの議員

◇多摩市議会ウオッチングの会(東京都)
(1)部分の最適化に目を奪われて全体の最適化を考えられない議員
(2)政策の専門分野を持たない議員
(3)信念を貫けない風見鶏議員

◇えびな市民オンブズマン(神奈川県)
(1)議員の器でない議員
(2)首長や職員におべっかを使う議員
(3)自分の考えではなく文章を朗読する議員


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