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てらまち・ねっと



 岐阜市の産廃の不法投棄事件。
 昨年来、高濃度の水素と一酸化炭素、環境基準を大きく上回る95ナノグラムのダイオキシン類が検出されていている。
 白い煙が噴出したり。

 ゴミの山の中がくすぶっている。

 先週は、岐阜市議会の特別委員会が現地視察、同行にした報道陣にも3年ぶりに公開された。 

 岐阜市は、いつのまにか、各種データのどのアドレスを変更していて、Webページのリンクも切れている。こういうときは、両方残すとか、旧から新へのリンクをつけておくとかするものなんだけど、なんという体質。

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 このトップで、「・・「迅速」「情報公開」「行政と市民の協働」の原則に基づき・・」と表明しているのが、空々しい。
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直径50センチ 深さ4メートルの穴から白い煙
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)


    

硫化水素とメタン 検出
    


● 岐阜・山林産廃不法投棄:基準上回るダイオキシン検出 /岐阜 毎日新聞 2006年11月9日
 岐阜市椿洞の産業廃棄物不法投棄事件で、岐阜市は8日、現場の七つのボーリング穴から採取したガスの成分測定結果を発表した。昨年4月に白煙が上がっているのが見つかった穴で採取したガスから、高濃度の水素と一酸化炭素、ダイオキシン類が見つかった。市は現場をさらに調査し、周辺環境に悪影響を与えないような撤去方法を検討する。
 市によると、成分測定は、山積した廃棄物の内部での燃焼状況などを調べるため、白煙が出た現場周辺の7カ所のボーリング穴で実施した。その結果、白煙が出ている穴の地表部分のガスの温度は75・2度と判明。大気や土壌の環境基準を大きく上回る95ナノグラムのダイオキシン類が検出された。この穴の下部では、廃棄物が酸素に反応して不完全燃焼し、ダイオキシン類が生成されているとみられる。また他の6カ所では、燃焼の兆候はみられなかった。
 市は今後、廃棄物が不完全燃焼している範囲を特定し、安全な撤去方法を検討する。【秋山信一】

● 岐阜・山林産廃不法投棄:市民団体、市長に申し入れ--高濃度ダイオキシンで /岐阜 毎日新聞 2006年11月10日
 岐阜市椿洞の産業廃棄物不法投棄事件で、現場から高濃度のダイオキシンが検出されたのを受け、市民団体の岐阜環境調査市民学術委員会の松井英介氏は9日、細江茂光市長に対し「極めて重大な事実」として意見交換の場の設定と、6項目を求める緊急の申し入れを行った。
 松井氏は申し入れで、検査結果は投棄現場が「巨大な化学反応炉」であり、全量撤去の必要性と正当性を裏付けているとして、具体的な緊急安全対策などを求めた。
 この日午前中に開いた定例会見で、細江市長は「ボーリング坑のフタを閉めており現時点で環境に影響はない」としたうえで「市民に心配をかけ申し訳ない」と陳謝した。同市は「廃棄物内の燃焼状況などを専門家と連携して調査していきたい」としている。【佐野裕】

● 地中に基準17倍 ダイオキシン  2月23日 読売
 善商による産廃不法投棄現場(岐阜市椿洞)の地中のガスから、1立方メートル中170ナノグラムのダイオキシンが検出されていたことが22日、わかった。
 環境省の既設の焼却炉排出基準値に比べると、約17倍の濃度という。市では「大気に影響は与えていない」としている。

● 産廃の消火など 専門会議を設置 岐阜市  2007年3月29日 読売新聞
 岐阜市椿洞の産業廃棄物処理会社「善商」による大量産廃不法投棄現場で、木くずなどが地中でくすぶって不完全燃焼し、高濃度のダイオキシンが検出された問題で、岐阜市は28日、不完全燃焼した産廃の消火方法などの対策を協議する技術専門会議を設置する、と発表した。
 同会議は廃棄物対策、水質、土壌、ダイオキシン、消火対策の専門家ら8人程度で構成する。4月から3回程度開催し、具体的な対策を検討する。不法投棄された産廃の処理を国が財政支援する「産廃特措法」は2012年度までの時限立法のため、市は同会議の意見を元に実施計画案をまとめ、環境省の同意を得る予定だ。
 市は「あくまでも善商に撤去を求める姿勢は変わらない」とするが、善商の実質的経営者の疋田優・元被告(64)の判決が確定し、善商が事実上、休眠状態となったため、市は行政代執行も視野に入れて、実施計画案をまとめる考えだ。

● 産廃自主撤去中断を 地表のガス漏れ調査提言   岐阜 2007年05月16日 
 岐阜市椿洞の産業廃棄物不法投棄現場で内部燃焼が続き、高濃度のダイオキシン類が検出された問題で、消火対策を検討する第三者組織「技術専門会議」の初会合が15日、同市消防本部で開かれた。
 委員らは「消火対策の前に地表からダイオキシン類を含むガスが漏れ出ていないか調査すべき」と指摘。排出事業者らが進める自主撤去作業について「廃棄物が露出してガスが抜け出やすくなる」として早急な覆土を求め、調査結果が出るまで事実上、自主撤去を中断するよう助言した。
 同会議は、同市が産廃特措法に基づいて行政代執行で処理する場合の実施計画案の策定に向け、専門家の意見を反映させようと設置された。委員は消火や廃棄物処理、ダイオキシン類対策の専門家ら6人で、座長には国立環境研究所循環型社会・廃棄物研究センターの井上雄三副センター長が選ばれた。
 会合では、燃焼やガス発生の状況を検討。「周辺への有害ガスの拡散は確認されていない」という市側の説明を受け、複数の委員は「消火対策の前にガスが大気中に出ていないか確認しておくべきだ」として、地表付近で調査を行うよう提言した。
 市側は地表付近を含む調査の計画があることを説明。自主撤去作業については会合後、「作業個所がガスの抜け道となるのを防ぐよう、効果的な対策を講じたい」とした。また、市側は「廃棄物を表層からはぎ取りながら散水して消火する」など、3パターンの消火工法を委員に示した。
 同市は産廃特措法に基づく実施計画案を9月中をめどにまとめる予定。同法では、生活環境保全上の「支障」か「支障が生じるおそれ」を除去する事業が、国の財政支援の対象となる。市は内部燃焼を「支障」、ダイオキシン類が拡散するケースを「支障のおそれ」ととらえている。井上座長は会合後の取材に、市の考え方は妥当だという見方を示した。

● 岐阜・山林産廃不法投棄:業者の撤去作業、一時中断を助言--技術専門部会 /岐阜  毎日新聞 2007年5月16日
 岐阜市椿洞に不法投棄された産業廃棄物が内部で燃えて高濃度のダイオキシン類が検出された問題で、学識経験者らによる技術専門部会の初会合が15日、開かれた。井上雄三座長は燃焼ガスが外に漏れる可能性もあるとして、業者の自主撤去作業を一時中断させるよう市に助言した。
 現場の一部が覆土されておらず廃棄物が地表に露出し、そこからガスが漏れ出す可能性があるという。同市は今後、撤去作業では覆土するなどの対応を検討する方針を明らかにした。
 また同市は、廃棄物を表層からはぎながら散水消火▽周辺の低温部から中心部に向かって注水しながら消火▽高温部周辺に止水壁を形成し注水--の3案を提示した。部会が今後、どの方法が適しているかを協議する。【佐野裕】

● ダイオキシン漏出調査 椿洞の産廃投棄現場  岐阜 2007年06月23日 
 岐阜市椿洞の産業廃棄物不法投棄現場で内部燃焼が続き、高濃度のダイオキシン類が確認された問題で、市は22日、ダイオキシン類を含んだガスが地表面から漏れ出ていないか調査を行うとともに、ガスが抜け出やすくなる恐れが指摘された現場最上部の廃棄物露出個所を土で覆ったことを明らかにした。ガスの調査結果は7月に公表する予定。
 先月開かれた消火対策を検討する技術専門会議で、委員からガスの調査と覆土が必要という指摘を受け、今月2日から10日に実施した。
 ガス調査では、廃棄物露出個所と熱源に近い個所の2カ所で、地表面や地表から30センチと1・5メートルの位置でサンプルを採取。特にダイオキシン類の有無を調べる。
 最上部は排出事業者らの自主撤去作業によって廃棄物が露出。空気の通り道になって燃焼が拡大するのを防ぐため、約5000平方メートルを厚さ50センチほど土で覆った。自主撤去作業は低地部分で行っている。

● 産廃の山、内部燃焼続く 不法投棄発覚3年余  岐阜 2007年07月18日
 岐阜市椿洞の産業廃棄物中間処理業者「善商」による産廃不法投棄事件で、市議会産廃不法投棄対策特別委員会(服部勝弘委員長)は18日、不法投棄現場を視察した。2004(平成16)年3月の事件発覚直後以来、3年ぶりに報道陣の現場立ち入りも認められた。
 現場では一部で内部燃焼が続いており、高濃度のダイオキシン類も検出されている。このため、市は専門家による技術専門会議を設け、消火対策を検討している。6月下旬には最上部で穴が開き、内部から白煙が出たため、市は埋め立てなどの緊急措置を取った。
 委員たちは内部燃焼部分や発煙個所のほか、技術専門会議の提言に沿って、露出した廃棄物の表面を土で覆った最上部などを視察。市の担当職員から説明を受けた。

● 燃焼まだ続く 産廃不法投棄現場を公開 岐阜・椿洞  読売 2007年7月19日
 岐阜市椿洞の産業廃棄物処理会社「善商」による大量産廃不法投棄現場が18日、報道陣に公開された。2004年3月の事件発覚直後を除いては、初めての公開。市職員がガスマスクをして排気孔のメタンガスの濃度などを測定、異状がないことを確認した。
 公開は、同市議会産廃不法投棄対策特別委員会の視察に合わせて行われた。自主撤去を行っている産廃のふもと以外はすべて覆土され、植物が茂っている。委員らは「普通の登山道のようだ。3年前はむき出しの廃材の山だったが、今は産廃のことを説明されないと気付かない」と様変わりに驚いた様子だった。
 現場は先月25日、穴が開き白煙が上がったり、産廃を埋めた地下で燃焼が続いている。服部勝弘委員長は「視察ではメタンガスなどは検出されなかったが、危険な状況は変わっていない。早急に撤去計画を立てなければならない」と、改めて強調した。
 産廃は多いときで約70万立方メートルあった。現在は県内外95社の業者らが自主撤去や措置命令に基づいて運び出している。6月末現在、約8万9000立方メートルの産廃が撤去されたが、全量の12・8%にすぎない。

●岐阜・山林産廃不法投棄:市議会委が現地視察 約3年ぶり、報道陣にも公開 /岐阜  毎日新聞 2007年7月19日
 産廃処理業者「善商」(岐阜市)による同市椿洞への産廃不法投棄事件で、同市議会の産業廃棄物不法投棄対策特別委員会(服部勝弘委員長)の委員10人が18日、不法投棄現場を視察した。報道陣へも、同不法投棄が発覚した当時の04年4月に公開された以後、約3年ぶりに公開された。
 委員らは、市環境事業部の木股康範・産業廃棄物対策統括審議監から現場の状況を説明され、覆土された産廃の上を通って、先月25日に硫化水素やメタンの噴出が確認された穴が見つかった最上部近くに設置されたボーリング坑へ。その場でメタン濃度を測定し、0・75%が検出された。
 最上部から南へ30~40メートルの覆土された場所では、地下約12メートルで産廃が燃え、約600度の高温になっているとみられている。設置された別のボーリング坑からは、産廃が燃焼する際のにおいが出ており、メタンは内部で燃焼しているためか、検出されなかった。
 その後、委員らは下部で行われている自主撤去の現場を視察した。
 また委員会は、今年度の活動方針を協議。▽行政の責任及び処理計画の作成▽不法投棄行為者、排出事業者及び収集運搬業者などの責任追及▽不法投棄現場の環境再生の実現--などを市に求めることを決めた。【宮田正和】

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