Sunday Song Book #1330

2018年04月08日 | Sunday Song Book

2018年04月08日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. 不思議なピーチパイ / 竹内まりや "ラブ・ソングス" "エクスプレッションズ" '80
2. THEN HE KISSED ME / THE CRYSTALS '63
3. YOU'RE THE APPLE OF MY EYE / THE FOUR LOVERS '56
4. HARD TO GET THING CALLED LOVE / TONY BRUNO '66
5. WHEN YOU DANCE / THE TURBANS '55
6. HURRY UP AND WAIT / THE ISLEY BROTHERS "GRAND SLAM" '81
7. WALK AROUND HEAVEN ALL DAY / MIGHTY CLOUDS OF JOY "CLOUDBURST" '80
8. SHADOW DREAM SONG (DEMO) / JACKSON BROWNE '67
9. 風の回廊(コリドー) / 山下達郎 "ポケット・ミュージック" "オーパス" '85
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■内容の一部を抜粋
・近況
達郎さんはレコーディングに勤しんでいるそうだ。そろそろ締め切りが近づいてるとか。収録日の前日に歌入れしたので今日は声が出ているような出てないような感じとのこと。

・棚からひとつかみ+リクエスト
新年度になりレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」で行こうと思ったそうだが、リクエスト・カードがたくさん来ているので、今日はほとんどリクエスト大会に近い「棚からひとつかみ+リクエスト」。

・不思議なピーチパイ
達郎さんの曲のリクエストはバラけているので何をかけても同じなんだとか。今日は季節柄「不思議なピーチパイ」。1980年のまりやさんのヒット・シングル。

・THEN HE KISSED ME
クリスタルズの1963年のベストテンヒット「THEN HE KISSED ME」。達郎さんの世代だとビーチボーイズの「THEN I KISSED HER」というカヴァーで知った曲のオリジナル・ヴァージョン。今日はオリジナル・モノラル・シングルからデジタル・プロセッシングした音源。

・YOU'RE THE APPLE OF MY EYE
「BRUTUS SONGBOOK」リクエスト特集の余りから。フォー・ラヴァーズはフォー・シーズンズの前身グループ。1956年、全米62位の「YOU'RE THE APPLE OF MY EYE」。曲を書いてるのはオーティス・ブラックウェル。エルヴィスの「ALL SHOOK UP」、「DON'T BE CRUEL」やペギー・リーの「FEVER」など数々のヒット曲を作ってる黒人のソングライター。ラテン風味たっぷりなのでドラムはパナマ・フランシス。

・人生の節目のとき
大阪市の超常連のリスナーから「達郎さんは人生の節目、例えば50歳の頃にどんなことを考えてましたか?」という質問。
「50歳は2003年でございました。すごく、あの(笑)、思うようにいかないときでした(笑)。ライヴが思うようにならない、レコーディングもちょうどデジタル機器が、機材が変わって思うように音が出ない、レコード会社から早く新譜を出せとプレッシャーの嵐でございましてですね。そういうような時期でございまして。人間いろいろ山谷ありますけれど、どちらかというと谷に近いところで、そこから、まぁしょうがないと居直ってですね、2005年に『SONORITE』出して、そこからもう、ツアーをやろうと、そういうようなことを考えるまで5年くらいかかりまして。けっこう七転八倒したときでありますけれど。でもそのときの経験が今生きております。悪いときに悪いなと思っても、あとで振り返ってみて、その悪いときに一所懸命やったので、それが後々役に立つという。人生は本当に禍福は糾える縄の如しといいましょうかですね、そういうものでございますがね。大体でも40から50,50からその先というのは、そこんところが男の人は仕事がいわゆる試練のときであります。がんばってください」と達郎さん。

・HARD TO GET THING CALLED LOVE
トニー・ブルーノはイーストコースト系のソングライター。シンガーとしても上手な人だがヒットが全然ない。もう亡くなってしまったけれど根強いファンがたくさんいる。1966年のアンダース&ポンシアのペンになる「HARD TO GET THING CALLED LOVE」はいろいろな人が取り上げている。プラターズ、ジャッキー・ウィルソン、ルー・ロウズ、割りとミドル・オブ・ザ・ロード系に取り上げられている。カマストラ・プロダクションなのできらきらしたニューヨークの音が聴こえる。

・ポジティブ
富山市の超常連のリスナーから「物事をポジティブに捉えるためにはどういうなことを心掛ければいいでしょうか? またポジティブな達郎さんの座右の銘は?」という質問。
達郎さんもネガティブ人間なのだが最近は年を取って丸くなってきただけなのだとか。先達の言葉がいろいろあって、若いときに読んだデール・カーネギーの『道は開ける』に打たれたそうだ。何が素晴らしいかというとあらゆる意味でオカルトなところがない説得力のある本だという。座右の銘はしょっちゅう変わるが「為せば成る」とか「心だに誠の道にかなひなば」とか。

・WHEN YOU DANCE
ターバンズはフィラデルフィアの4人組でターバン巻いてキャラ作ってヒットを狙ったグループ。1955年、全米33位の「WHEN YOU DANCE」はドゥーワップの名作。

・HURRY UP AND WAIT
アイズリー・ブラザーズの1981年のアルバム『GRAND SLAM』の「HURRY UP AND WAIT」はシングル・カットされて全米ソウル・チャート17位。「チャートなんかどうでもいいんです。このポリリズムのアイディアというのはどうやって考えられたのか(笑)、呆れながら感動しながら聴いた記憶があります」と達郎さん。

・細田守監督最新作『未来のミライ』
『時をかける少女』、『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』、そして『バケモノの子』に続く細田守監督最新作『未来のミライ』が7月20日に公開される。この度、このアニメ『未来のミライ』のオープニング・テーマとラストのエンディング・テーマ(主題歌)を達郎さんが書下ろすことに決まった。2009年の『サマーウォーズ』以来、2度目のタッグとなり、タッグは実に9年ぶり。「同じ監督と二回するの生まれて初めてでございます。2曲書くというのも生まれて初めてでございます」と達郎さん。オープニング・テーマは映画館の予告編でそろそろ聴くことができるようになるとか。オープニング・テーマは「ミライのテーマ」という曲。エンディング・テーマは現在締め切りに追われて製作中でタイトルは最終決定してないとか。この2曲はシングルとして7月11日に発売予定。詳しくはワーナーミュージック・ジャパンの山下達郎スペシャル・サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・山下達郎 Special 2Days
広島クラブクアトロで山下達郎、難波弘之、伊藤広規による三人ライヴの開催が決定した。4月25日(水)、26日(木)の二日間。19時開演。チケットの受付は今週4月6日(金)からはじまっていて、締切は本日8日の午後11時59分。広島クラブクアトロは新宿ロフト、目黒のブルース・アレイ・ジャパン、京都の拾得とこれまでやってきた中ではいちばん大きい会場になるし、平日なのでチケットの当選確率は上がる気がする、と達郎さん。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/

・「日本のポップス、ロックの生い立ちと音楽産業の変貌」
達郎さんのワーナーでのビジネス・パートナーの宮治淳一さん、ガールズもの、ナゲッツものなどストラテ軸を担当しているが、茅ヶ崎生まれで今でも茅ヶ崎に住んでて、サザンの桑田佳祐さんと小中同級生で、大学は萩原健太さんと同級生。いわゆるポップスオタクの人。5月26日から毎週土曜日、全3回、母校の早稲田大学のエクステンションセンターで社会人向けの公開講座、講演をすることになった。定員50名でタイトルは「日本のポップス、ロックの生い立ちと音楽産業の変貌」。詳しくは早稲田大学のエクステンションセンターのホームページにて。
https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/42361/

・悲しき片想い
遠藤賢司さんの「おでこにキッス」に出てくる歌についてのお問い合わせ。ヘレン・シャピロの1961年の「YOU DON'T KNOW」、邦題「悲しき片想い」だそうだ。まりやさんが『LONGTIME FAVORITES』でカヴァーしているので一節オンエア。

・WALK AROUND HEAVEN ALL DAY
耳が不自由なリスナーからのリクエスト。マイティ・クラウズ・オブ・ジョイはゴスペル・グループ。1980年のアルバム『CLOUDBURST』に入ってる「WALK AROUND HEAVEN ALL DAY」は代表曲のひとつ。ファルセットのポール・ビーズリーの太いファルセットが圧巻と達郎さん。映画『ゴスペル』でも披露されている名曲。「耳がご不自由ということなので今日はモノラルにデジタル・プロセッシングして持ってきました」と達郎さん。

・SHADOW DREAM SONG(DEMO)
先週の放送でジャクソン・ブラウンの2008年のソロ・ライヴのアルバム『SOLO ACOUSTIC VOL.2』から「SHADOW DREAM SONG」をオンエアしたが、実はアルバムが発売された年に番組でかけていた。「すっかり記憶が飛んでます」と達郎さん。2008年からツアーを再開したので、それからの記憶がけっこう飛んでるそうだ。お詫びにジャクソン・ブラウンの1967年のソングライターとしてのデモ・レコードに収録された弾き語りの「SHADOW DREAM SONG」を持ってきたという。

・風の回廊
1985年のシングル「風の回廊」。

・今後の予定
来週はノーキー・エドワーズさんが亡くなったので「ノーキー・エドワーズ追悼特集」。ヴェンチャーズ特集に近いものになるとのこと。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2018年04月15日は、「ノーキー・エドワーズ追悼特集」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
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