Sunday Song Book #1100

2013年11月10日 | Sunday Song Book

2013年11月10日プレイリスト
「私家版:岩谷時子 追悼 PART 1」
1. YOUR EYES (TV SIZE) / 竹内まりや TBS系日曜劇場「安堂ロイド」主題歌 '13
2. 愛の讃歌 / 越路吹雪 '53
3. 月影のナポリ / 森山加代子 '60
4. サン・トワ・マミー / 越路吹雪 '64
5. 恋のバカンス / ザ・ピーナッツ '63
6. 夜明けの唄 / 岸洋子 '64
7. 逢いたくて逢いたくて / 園まり '65
8. 恋の季節 / ピンキーとキラーズ '68
9. 男の子女の子 / 郷ひろみ '72
10. 恋のバカンス / 竹野屋セントラル・ヒーティング
(桑田佳祐・世良公則・竹内まりや・山下達郎・ダディ竹千代) '80
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■内容の一部を抜粋
・近況
今日は直近の収録だそうだ。この前の収録は大宮公演のあと、中野サンプラザの前だったとか。「その後、中野サンプラザ、名古屋、神奈川・横浜と6公演終わりまして。だいぶ調子が出てきましたがですね、ちょっと一昨日、酒飲んじゃって(笑)、寝不足で声がちょっと今日はおかしいんです。お聴き苦しいとこあると思いますが、今日は何卒ご勘弁ください。それでもだいぶ全体的に調子が出てきましてですね、声もライヴでは調子がよくなってきまして。そろそろライヴ・レコーディングとかもスタートしてまいりましてですね。今週は本日10日はまつもと市民芸術館。いつも長野のライヴは長野でやっとりますが、生まれて初めて松本でライヴをします。こちらはなかなかいいホールだというふうに聞いております。私は大体先祖が信州なので楽しみでございます。松本の方、お待ち申し上げております。長野からいらっしゃる方もいらっしゃると思いますがですね。長野県。今週は博多にまいります。福岡サンパレス。木金ですね、14、15と木金、サンパレス。福岡の博多の方、お待ち申し上げております。長野から博多へとツアーは進行致します。がんばっていきたいと思います。もう20本を切りましてですね、20本を切るともう、あっという間でございます。計30本消化して、19本、残りでございます。この後は東京行って北海道、北陸と11月、だんだん寒くなって、がんばっていきたいと思います」と達郎さん。

・PERFORMANCE 2013
8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りに12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・YOUR EYES (TV SIZE)
「安堂ロイド~A.I knows LOVE?~」の主題歌。達郎さんの「YOUR EYES」のカヴァーでまりやさん版の「YOUR EYES」。今のところCD化の予定はなく配信のみ。本日11月10日から着うたフルとフルサイズのPC配信がスタート。レコチョク、wamo!、iTunesほかで配信。先週は曲の最中に地震速報が入ったのでかけ直し。

・私家版:岩谷時子 追悼 PART 1
作詞家の岩谷時子さんが亡くなった。達郎さんは日本の職業作詞家の中でいちばん好きなのが岩谷時子さん。今日は予定を変更して岩谷時子さんの特集。「日本の職業作詞家を番組で特集するのは初めてのことだと思いますがですね。それほど僕は岩谷時子さんが好きなので。いつもでしたら論評めいたこと、いろいろ解説とか多めにやるんですが、そういうことはなるべくやめにして、いちファンとして岩谷作品を楽しみつつ偉業を偲びたいと思います。昭和歌謡の神髄を今日はお届けしたいと思います。完全に個人的な特集でございますので、今日は頭にエクスキューズをつけまして、私家版岩谷時子追悼といたしました。今週来週と二週間お届けします。パート1、パート2、今日はそのパート1でございます。岩谷時子さんの素晴らしい詞の世界をお楽しみいただきたいと思います」と達郎さん。

・愛の讃歌
「大正5年のお生まれのそうで、ですから97歳の天寿を全うされました」と達郎さん。
岩谷時子さんといえば越路吹雪さん、そして加山雄三さんが二大柱。加山さんは来週オンエア予定。まずは越路吹雪さん。エディット・ピアフの「愛の讃歌」に訳詞を付けたのが岩谷時子さんの作詞家としてのスタート。1953年のファースト・レコーディング。越路吹雪さんは「愛の讃歌」を5回レコーディングしている。昨年、越路吹雪さんのコロムビア時代のレコーディングが復刻された。後の割とねばって歌う歌い方よりはさらっとしている感じがすると達郎さん。ロックンロール以前の音楽は特に日本の歌唱音楽はシャンソン、カンツォーネといったヨーロッパ音楽が中心だった。そうしたもののカヴァー・ソングに訳詞を付けるというところから岩谷さんの作詞家としてのキャリアがスタートした。訳詞家は他にも漣健次さんほかいろんな方がいた。

・月影のナポリ
・サン・トワ・マミー
岩谷時子さんの訳詞家時代の代表曲から、1960年、森山加代子さんのデビュー曲で、ミーナ(イタリア)の「月影のナポリ」。続いて1964年の越路吹雪さんで、アダモの「サン・トワ・マミー」。この時代の岩谷時子さんは原詩とは全く違う、大胆な意訳だった。そういう時代だった。洋楽を日本流に消化するという試みだった。達郎さんは今回の特集のため越路吹雪さんの歌を聴いて森光子さんの発音と似ていてすごくびっくりしたという。森光子さんと越路吹雪さんでは越路吹雪さんが3つくらい年下になるとか。岩谷時子さんは森さんより4つくらい年上。みんな同世代を生きた人たちなので空気が似ているそうだ。

・恋のバカンス
岩谷時子さんは訳詞家から日本の歌謡曲の作詞へと進む。岩谷時子さんの初期の代表作から。'60年代初期にいちばん組んでいたのが作曲家の宮川泰(みやがわひろし)さん。1963年のピーナッツの傑作で「恋のバカンス」。
「宮川泰さん、2006年に亡くなったときに特集したかったんですが、なんかバタバタして忙しくて全然できませんでした。宮川泰さんは最高の作曲家で、編曲家としても素晴らしく優れてますが。僕はRIDE ON TIMEが出たときに宮川泰さんに新聞記事で褒めていただいて、それがすごく力になりました。こうした諸先輩方のですね、歴史の上に我々も成り立っているということが証明されますが。このピーナッツの歌の上手さ(笑)、一発ですよ、これ。信じられませんよね」と達郎さん。

・夜明けの唄
岩谷時子さんといずみたくさんのコンビの作品の中から1964年「夜明けの唄」。坂本九さんも競作でヒットしたが達郎さんは岸洋子さんのヴァージョンが好きだとか。2011年に椎名林檎さんの東京事変がカヴァーして若い方はそれで知ってるかもしれない。「サン・トワ・マミー」はRCサクセションがカヴァーしている。
「我々の世代には岩谷さんの詞というのが、言葉がですね、ひじょうに歌いやすい、それでいて耳にとっても残る言葉といいますか、ひじょうにシンプルこの上ないんですが、極端に言うとほとんど主張しない詞なんですが、それが曲と歌にのっかることで、より思いもかけない意味が生まれてくる、不思議な魅力を持った方です」と達郎さん。

・まりやさん版「YOUR EYES」着うたフル、フルサイズのPC配信がスタート
10月13日(日)からスタートしたTBS系ドラマ日曜劇場「安堂ロイド~A.I knows LOVE?~」。主演は木村拓哉さん、柴咲コウさん。このドラマの主題歌は達郎さんの「YOUR EYES」のカヴァーでまりやさん版の「YOUR EYES」。本日11月10日から着うたフルとフルサイズのPC配信がスタート。レコチョク、wamo!、iTunesほかで配信。詳細はワーナーのまりやさんのサイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

・Mariya's Songbook
竹内まりやさんは11月25日にデビュー35周年を迎える。アニバーサリー・イヤーの記念企画盤『Mariya's Songbook』が発売される。まりやさん自身が選曲、監修、楽曲解説(思い出エピソード)付きで、これまでいろいろな人に提供してきた楽曲をオリジナル音源でコンピレーション。ソングライター、竹内まりやの軌跡を辿った企画盤。代表的なものはアン・ルイスさんの「リンダ」、岡田有希子さんの「ファースト・デイト」、河合奈保子さんの「けんかをやめて」、中森明菜さんの「駅」、中山美穂さんの「色・ホワイトブレンド」、牧瀬里穂さんの「Miracle Love」、薬師丸ひろ子さんの「元気を出して」、広末涼子さんの「MajiでKoiする5秒前」、最近では茉奈佳奈さんの「いのちの歌」など錚々たるラインナップ。CD2枚組仕様で全30曲、初回盤にはボーナス・ディスクとして本人のデモ音源を4曲収録。全曲2013年リマスター。12月4日発売。詳しくはまりやさんのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

・『MELODIES』と『SEASON'S GREETINGS』のアナログ盤
Melodies 30th Anniversary Edition』と『Season's Greetings 20th Anniversary Edition』の二枚をアナログ盤で発売する。収録時間、カッティングの都合でボーナス・トラックは入らないそうだ。『Melodies(30th Anniversary Edition)アナログ盤』、『Season's Greetings(30th Anniversary Edition)アナログ盤』ともに発売日は11月20日。180グラムの重量盤で価格はそれぞれ4,200円。

・「クリスマス・イブ」30th Anniversary Edition
今年は「クリスマス・イブ」の30周年なので30th Anniversary Editionとして3つのアイテムが出ることになった。まずは30th Anniversary Editionとしてシングルをリイシュー。2013年新たにリマスターを施して、「クリスマス・イブ」のオリジナル・ヴァージョン、イングリッシュ・ヴァージョン、「WHITE CHRISTMAS」、オリジナル・カラオケ、そして「クリスマス・イブ」のアコースティック・ライヴ・ヴァージョンの5トラックを収録。「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)初回盤」は「クリスマス・イブ」のショート・フィルムが入ったDVDが付く。映像は現在製作中。「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)アナログ盤」もリリース。オリジナル・カラオケを除く4曲入りで1枚、12インチ180グラム重量盤。価格は税込みで初回盤が1575円、「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)通常盤」が1050円、アナログ盤が2310円。11月20日発売。詳細はワーナーの山下達郎スペシャル・サイトにて
http://wmg.jp/tatsuro/

・逢いたくて逢いたくて
・恋の季節
1965年の園まりさんのデビュー・ヒットで「逢いたくて逢いたくて」。岩谷時子さんと宮川泰さんの作品。園まりさんも歌が上手い。そして1968年のピンキーとキラーズの「恋の季節」はいずみたくさんとのコンビの作品。200万枚売れた大ヒット。日本の歌謡曲のスタンダード・ナンバー。今陽子さんはこのときまだ16か17歳の高校生。

・男の子女の子
'70年代に入って筒見京平さんとのコンビの作品で、1972年の郷ひろみさんのデビュー・ヒット「男の子女の子 」。

・恋のバカンス
達郎さん自身は1980年にTOKYO FMの企画で、達郎さんのドラム、世良公則さんのベース、桑田佳祐さんのギター、まりやさんのピアノ、おとぼけキャッツのダディ竹千代さんのギターによるでっち上げグループ、竹野屋セントラル・ヒーティングで「恋のバカンス」をやっている。ひとりずつ一節歌っている。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

11月17日は、引き続き「私家版:岩谷時子追悼 PART 2」
http://www.tatsuro.co.jp
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