Motoharu Radio Show #168

2013年11月13日 | Motoharu Radio Show

2013/11/12 OnAir - 2nd. Week - ルー・リード追悼特集
01.The Velvet Underground:Rock and Roll
02.The Velvet Underground:Sweet Jane
03.Lou Reed:Walk On the Wild Side
04.Kings Of Leon:Supersoaker
05.Lou Reed:Perfect Day
06.Lou Reed:Vicious
07.Lou Reed:Wild Child
08.Lou Reed:Coney Island Baby
09.Lou Reed:Sally Can't Dance
10.Lou Reed:Dirty Blvd.
11.Lou Reed:Satellite of Love
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■内容の一部を抜粋
・ルー・リード追悼特集
「特集は先月亡くなったルー・リードの音楽を振り返ってみたいと思います」と元春。

・Rock and Roll
・Sweet Jane
ザ・ヴェルベッド・アンダーグラウンド、1970年のレコード「Rock and Roll」そして「Sweet Jane」。

・Walk On the Wild Side
ルー・リードの「Walk On the Wild Side」。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月11月の「3PICKS!」はポール・マッカートニー『New』、キングス・オブ・レオン『Mechanical Bull』、そしてパール・ジャム『Lightning Bolt』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はキングス・オブ・レオン『Mechanical Bull 』。



・キングス・オブ・レオン
米国、テネシー州ナッシュビル出身のバンド。これまでスタジオ盤を5枚出している。バンド・メンバーは3人の兄弟と従兄弟を加えた4人編成のバンド。よくキングス・オブ・レオンは現代のサザン・ロックと言われている。確かに音楽はストレートなロック・サウンド、ルーツロックの影響を感じる骨太いロックンロール。同業者にもキングス・オブ・レオンが好きだという人が多いようだ。ポール・マッカートニー、ポール・ウェラー、ノエル・ギャラガー、そうしたミュージシャンたちからも一目置かれている。日本ではまだあまり知られていないが本国ではとても評価の高いバンド。そのキングス・オブ・レオンが新しいレコード『Mechanical Bull』を出した。結成10周年を迎えたという記念的なレコードでもある。通算6作目。本国のアメリカよりイギリスで先に人気が出たということもあって、現在UKアルバム・チャートではさっそく初登場で1位ということ。キングス・オブ・レオンの新しいレコード『Mechanical Bull』から「Supersoaker」。

佐野元春 : さて、ルー・リードが先月の27日に亡くなりました。Motoharu Radio Showでは追悼の意を込めてルー・リードの音楽を特集します。ルー・リードはニューヨークの出身。彼の音楽は彼が愛したニューヨークそのものといえます。ここに1曲、1972年のレコード「Perfect Day」という曲があります。この曲ではこんなふうに歌ってます。
公園でサングリアを飲み 暗くなったら家に帰る 動物園の動物に餌をやり それから映画に行き家に帰る いい日だな 君と一緒に過ごせて幸せだ
「Perfect Day」ルー・リード。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。

今週は和歌山県で活動する「紀州えこなびと」。大学生が中心となってエコを視点とした街作りをテーマに8年前から環境問題に取り組んでいる。

・Vicious

佐野元春 : ルー・リードが先月の27日に亡くなりました。Motoharu Radio Showでは追悼の意を込めてルー・リードの音楽を特集します。ルー・リード、1942年生まれということで、世代でいうとポール・マッカートニー、ミック・ジャガー、そしてボブ・ディランとほぼ同じ世代のミュージシャンです。ルー・リードは'60年代のバンド、ヴェルベッド・アンダーグラウンドからはじまりました。最初のアルバムは有名なバナナをデザインしたアートワークのアルバムです。年代でいうと1967年。ビートルズの『サージェント・ペパー』アルバムと同じ年にリリースされました。その後、ヴェルベッド・アンダーグラウンドを離れてソロとして活動をはじめます。その中で大きな転機となったのはデヴィッド・ボウイとの出会いでした。ヴェルベッド・アンダーグランド時代のルー・リードに影響を受けたというデヴィッド・ボウイ。彼はルー・リードの2枚目のソロ・アルバムとなる『トランスフォーマー』ですね、このアルバムをプロデュースしました。1972年のことです。このアルバムからは「Perfect Day」、「Walk On the Wild Side」そして「Satellite of Love」というのちにルー・リードのクラシックとなる名曲が生まれました。Motoharu Radio Show、追悼ルー・リード。1972年、デビュー・ソロ・アルバムから「Wild Child」そして1976年のアルバムから「Coney Island Baby」。2曲聴いてみます。

佐野元春 : ルー・リードはニューヨーク州ブルックリンで生まれました。その後、シラキューズ大学に入学して、そこでクリエイティブ・ライティングを学んでいます。ルー・リードといえば特にそのソングライティングですね。ディラン、ジム・モリソン、パティ・スミス、そしてトム・ウェイツ。そうした文学性の高い作家のひとりとして知られています。ルー・リード。一環してポエトリーとビートという点にこだわって独自のスタイルを作ってきました。時には商業性を無視したアヴァンギャルドな作品を出してアーティスティックな一面もありました。商業的なヒットという点でみれば「Walk On the Wild Side」ですね。1973年にこの曲がビルボードのチャート16位まで上がってます。ルー・リードの場合、トップ40ヒットといえば実にこの曲1曲だけです。しかし、このルー・リードが描くクリエイティブな音の世界。そしてスポークンワーズ的な表現ですね。その独自な表現のスタイルは、のちのパンクやオルタナティヴ・ロックに大きな影響を与えました。Motoharu Radio Show、追悼ルー・リード。1974年のレコード「Sally Can't Dance」そして1989年のレコード「Dirty Blvd.」。2曲聴いてみます。

佐野元春 : ルー・リードが亡くなって音楽界からも追悼の言葉が上がってます。ヴェルベッド・アンダーグラウンド時代のバンド・メンバー、ジョン・ケイル「世界は優れたソングライターにして詩人を失った。僕は学校時代の友だちを失った」。ストロークスのヴォーカル、ジュリアン・カサブランカス「僕のやってること全てについて。なぜやってるのか。その理由がルー・リードだ」。ザ・フー「R.I.P. Lou Reed これからは穏やかなサイドを歩け」。個人的な話になりますが、僕もソングライターとしてルー・リードの音楽からとても多くのことを学びました。特に歌詞ですね。言葉の使い方、ストーリーテリングの組み立て方、そしてスポークンワーズ的な表現、どれもソングライティングには大事なことです。思い返せば僕は1984年にルー・リード氏と面会したことがあります。ニューヨークのレコーディング・スタジオのことでした。そこで僕は率直にルー・リード氏の音楽から多くのことを学んだことについて感謝の気持ちを伝えました。するとルー・リード氏はソングライティングについてさらにいろいろな話を聞かせてくれました。おもしろかったのはルー・リードというと、よくあるのは退廃的なイメージであったり、なにか硬いロッカーのイメージがありますけれども、実際会ったルー・リード氏はとても思慮深い落ち着いた優しい人でした。「バイセクシャルなんていわれるけれども、あれはパブリック・イメージで僕はストレートだよ」そんなことも言ってました。のちにルー・リード氏は同じ詩人であるローリー・アンダーソンと結婚したということ。結婚してまだ間もないときに他界ということになって、そのお二人の悲しみは計り知れません。特集「追悼ルー・リード」。最後はこの曲を聴いてお別れです。「Satellite of Love」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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