Sunday Song Book #1101

2013年11月17日 | Sunday Song Book

2013年11月17日プレイリスト
「私家版:岩谷時子 追悼 PART 2」
1. YOUR EYES (TV SIZE) / 竹内まりや TBS系日曜劇場「安堂ロイド」主題歌 '13
2. 君といつまでも / 加山雄三 '65
3. 夜空の星 / 加山雄三 '65
4. 蒼い星くず / 加山雄三 '66
5. 夕陽は赤く / 加山雄三 '66
6. モンテローザ / 加山雄三 '66
7. 二人だけの海 / 加山雄三 '67
8. ブライトホーン / 加山雄三 '66
9. ほんきかしら / 島倉千代子 '66
10. 美しいビーナス(LIVE) /
加山雄三&山下達郎 with ハイパー・ランチャーズ "LIVE at 赤坂BLITZ '98/08/19"
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■内容の一部を抜粋
・近況
今週はまた番組を前倒しで収録しているそうだ。先週は声がガラガラだったが、今週は昨晩よく寝たので大丈夫とのこと。このあいだはお酒の飲み過ぎと寝不足のせいでああいうことになったとか。先週はまつもと市民芸術館。「まつもとのお客さん、とってもいいお客さんで気持ちよくやらしていただきました」と達郎さん。先週はそのあと14日15日の木金が福岡サンパレス。今週は前倒しで博多の前に録ってるそうだ。「いらっしゃったみなさま、ありがとうございました」と達郎さん。今週は東京シリーズで明後日19日(火)が府中の森芸術劇場どりーむホール、22日23日の金土はNHKホール。「今週は東京でございますがですね。いくぶん身体の余裕がありますけれども」と達郎さん。

・PERFORMANCE 2013
8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りに12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・YOUR EYES (TV SIZE)
10月13日(日)からスタートした毎週日曜日午後9時からのTBS系ドラマ日曜劇場「安堂ロイド~A.I knows LOVE?~」のテーマソング。達郎さんの「YOUR EYES」のカヴァーでまりやさん版の「YOUR EYES」。もともと「YOUR EYES」はまりやさんのために書いた曲だが、当時まりやさん側のA&Rにボツられて自分でやったという経緯があるそうだ。実に30年のときを経てまりやさんヴァージョンが生まれた。今のところCD化の予定はなく配信のみ。11月10日から着うたフルとフルサイズのPC配信がスタート。レコチョク、wamo!、iTunesほかで配信。

・私家版:岩谷時子 追悼 PART 2
先週に引き続いて先日亡くなった作詞家の岩谷時子さんの追悼特集。今週は岩谷さんにとっての最も重要なパートナーのひとり、作曲家弾厚作こと加山雄三さんの作品を中心に。「私がいちばん多感なときに聴いて育った岩谷時子さんと加山雄三さんのコラボレーションをヒット曲中心にお聴きをいただきます。今日もあんまり御託をこかないで、進んで行きたいと思いますが。先週もあんまり御託をこかないと言いつつブツブツ言いながらやってました(笑)。今日はもうベタな曲ばっかりですが、あくまで私にとってパーソナルな特集でございます。私家版と銘打って私家版岩谷時子追悼パート2、今週の方がより私家版でございます。先週今週、昭和歌謡の神髄をお聴きいただきます。曲はベタですが音質は最高でございます。これだけの音質で'60年代歌謡曲を聴ける番組はSunday Song Bookただひとつと自負しつつ今日もお聴きいただきます」と達郎さん。

・君といつまでも
生まれて初めて買ったレコードを「はじレコ」と言うが、達郎さんがのはじレコは洋楽がヴェンチャーズで邦楽は加山雄三さんの「君といつまでも」。中学一年生、12歳のときだったとか。作曲の弾厚作(だんこうさく)は加山雄三さんのペンネーム。作詞が岩谷時子さん。1965年の大ヒット・ナンバー。今聴くと加山さんの好きなペリー・コモのにおいがぷんぷんしてると達郎さん。

・夜空の星
加山雄三さんの作品は「君といつまでも」のようなハチロク(8分の6拍子)ものと、バンド・サウンドで構成されたエレキものに大別される。今日は後者のバンドものを中心にしたプレイリスト。「夜空の星」は「君といつまでも」のB面。演奏は寺内タケシとブルージーンズ。

・蒼い星くず
・夕陽は赤く
「蒼い星くず」は1966年の大ヒット・シングル。演奏は寺内タケシとブルージーンズ。「蒼い星くず」のB面の「夕陽は赤く」はランチャーズが演奏している。学生バンド然としたちょっとガレージっぽい演奏がいいそうだ。2曲続けて。

・モンテローザ
達郎さんは池袋東宝という映画館によく通ったという。映画『エレキの若大将』は封切りでは観なかったそうだが、封切りで初めて観た映画は1966年の『アルプスの若大将』で、資料によると5月公開、初夏に観た記憶があるとか。立錐の余地もない劇場で通路の階段に座って、夕暮れのアルプスの斜面、雪の斜面で加山さんがガットギターを弾きながら「モンテローザ」を歌う場面が印象に残ってるという。達郎少年は「こんな生活があるんだ」と思ったそうで、後年加山さんにそのことを話したら笑っておられたとか。今日はスタジオ・レコーディングではなくてオリジナル・サウンドトラックから「モンテローザ」。岩谷時子さんはインタビューでこの曲はスケールの大きい曲なので詩を書くのに苦労したとおっしゃっていたそうだ。不必要に主張することがなく簡潔な表現だがメロディと歌が乗ると全く違う意味に聴こえてくるという。

・『MELODIES』と『SEASON'S GREETINGS』のアナログ盤
今週11月20日に『Melodies 30th Anniversary Edition』と『Season's Greetings 20th Anniversary Edition』の二枚をアナログ盤で発売する。収録時間、カッティングの都合でボーナス・トラックは入らないそうだ。仕様を変更して12インチ2枚組。時間が経ってるので、カッティングの行程とプレスの行程に、機械が古くなってる分、オリジナル・アナログ盤の音質に太刀打ちできないことがわかったからだとか。『Melodies(30th Anniversary Edition)アナログ盤』、『Season's Greetings(30th Anniversary Edition)アナログ盤』ともに180グラムの重量盤で2枚組。価格はそれぞれ4,200円。

・「クリスマス・イブ」30th Anniversary Edition
今年は「クリスマス・イブ」の30周年なので30th Anniversary Editionとして3つのアイテムが出ることになった。まずは30th Anniversary Editionとしてシングルをリイシュー。2013年新たにリマスターを施して、「クリスマス・イブ」のオリジナル・ヴァージョン、イングリッシュ・ヴァージョン、「WHITE CHRISTMAS」、オリジナル・カラオケ、そして「クリスマス・イブ」のアコースティック・ライヴ・ヴァージョンの5トラックを収録。「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)初回盤」は「クリスマス・イブ」のショート・フィルムが入ったDVDが付く。ショートフィルムには1980年代に制作されたJR東海のCMに出演していた牧瀬里穂さんがスペシャル・ゲストとして出演している。主演の広瀬すずさんは1998年生まれの15歳。演出は映画監督の村松亮太郎さん。3Dプロジェクションマッピングの世界の第一人者。「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)アナログ盤」もリリース。オリジナル・カラオケを除く4曲入りで1枚、12インチ180グラム重量盤。価格は税込みで初回盤が1575円、「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)通常盤」が1050円、アナログ盤が2310円。11月20日発売。詳細はワーナーの山下達郎スペシャル・サイトにて
http://wmg.jp/tatsuro/

・「クリスマス・イブ」30周年記念オーダーメイド・ジャケット
「クリスマス・イブ」のCDをスリーブ・ケースで覆い、表紙に自分の好きな写真やコメントを入れて、世界でひとつだけの「クリスマス・イブ」が作れるスペシャル企画。ワーナーミュージック・ダイレクトで11月1日(金)から受付をはじめている。詳しくはワーナーミュージック・ダイレクトのサイトにて。
http://customjacket.jp
http://shop.wmg.jp

・Mariya's Songbook
竹内まりやさんは11月25日にデビュー35周年を迎える。アニバーサリー・イヤーの記念企画盤『Mariya's Songbook』が発売される。まりやさん自身が選曲、監修、楽曲解説(思い出エピソード)付きで、これまでいろいろな人に提供してきた楽曲をオリジナル音源でコンピレーション。ソングライター、竹内まりやの軌跡を辿った企画盤。代表的なものはアン・ルイスさんの「リンダ」、岡田有希子さんの「ファースト・デイト」、河合奈保子さんの「けんかをやめて」、中森明菜さんの「駅」、中山美穂さんの「色・ホワイトブレンド」、牧瀬里穂さんの「Miracle Love」、薬師丸ひろ子さんの「元気を出して」、広末涼子さんの「MajiでKoiする5秒前」、最近では茉奈佳奈さんの「いのちの歌」など錚々たるラインナップ。CD2枚組仕様で初回盤にはボーナス・ディスクとして本人のデモ音源、達郎さんがホーム・レコーディングしたデモテープからセレクトして収録。全曲2013年リマスター。12月4日発売。詳しくはまりやさんのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

・二人だけの海
1967年の「二人だけの海」はワイルドワンズが演奏している。イントロの加瀬邦彦さんの12弦が最高と達郎さん。

・ブライトホーン
1966年の映画『アルプスの若大将』の挿入歌でカントリー・タッチの「ブライトホーン」。加山さんの作曲能力の高さがわかる。演奏はランチャーズ。

・ほんきかしら
1966年に岩谷時子さんが作詞した「ほんきかしら」。この曲だけ加山さんの作品ではない。番組の収録直前に島倉千代子さんの訃報が飛び込んできた。当時流行ってたラテン系のムード歌謡に島倉千代子さんを当てはめて大ヒットした。岡田みのるとヤングトーンズの演奏。

達郎さんの知り合いで大阪の朝日放送で制作されていた吉住公男さんから先週の放送を聴いてメールが届いたという。大阪の朝日放送で制作されていた「ABCホームソング」に岩谷時子さんが作品を書いていた。「蒼い星くず」もそこから生まれた。昨年この番組から『ABCホームソング大全』というCDがリリースされた。それをリサーチしていたのが吉住さん。関西に置ける外来音楽の普及・発展にいちばん貢献したのは宝塚歌劇と阪神間のミッション系スクール。岩谷時子さんは神戸女学院の出身。大阪と神戸のあいだのミッション系スクールは音楽と情操教育に熱心ですぐれた作詞家・作曲家を教員として抱え、のちに活躍する人材育成に貢献した。宝塚歌劇は戦前から現在まで関西随一のプロフェッショナルな音楽表現の場として歌手・作家と共に数多くの才能を排出している。岩谷時子さんは神戸女学院卒業後、宝塚歌劇のスタッフになり、それからそれを経て作詞家として大きな功績を残した。関西を代表する偉大な才能だと感じてるという、そういうような内容のメールをいただいたそうだ。
「関西の文化圏というのはですね、そういう大きさというのが戦前からありますのでですね、我々東京から窺い知れない深さというものを持っております。私も東京の人間です。大阪でライヴをやりますとそうした大阪の観客のですね、懐の深さをひじょうに感じる、岩谷時子さんなんかもそうした流れから出た方だと思います」と達郎さん。

・美しいビーナス(LIVE)
1998年8月19日に赤坂BLITZで加山雄三さんとノーキ・エドワーズのジョイント・コンサートが行われた。ハイパー・ランチャーズと加山雄三さんのゲストで達郎さんが出演して「美しいビーナス」を歌ったそうだ。「美しいビーナス」は加山雄三さんの1970年のヒット・ソング。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

11月24日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント (2)
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