壊さないで!

2007年04月11日 | Live

大阪フェスティバルホールが来年閉鎖し解体される。朝日新聞グループが超高層ビルに建て替えるという。嘘みたいな本当の話。それは衝撃的なニュースであった。

山下達郎は大阪フェスティバルホールがコンサート会場の中でベストだと公言しているが、さっそくミクシィーの山下達郎のコミュニティーでは騒ぎとなった。しかし、朝日新聞の記事には山下達郎の、解体に肯定的とも取れるコメントが紹介されており、騒ぎは収束したかに思えた。僕も「仕方のないことなのかな」と諦めの気持ちになった。

■山下達郎さん 観客との一体感 抜群
 フェスティバルホールは、まごうかたなき日本で最高のコンサートホールであり、私ももう25年以上お世話になっています。演じてよし、観(み)てなおよし、観客との一体感はまるで大きなライブハウスのようです。

 数々の伝説に彩られた50年が、また新たな未来へのスタートとなりますように。近いうちにまたフェスの舞台に立てる日を楽しみに。(山下さんからのメール)


ところが、先日のサンデー・ソングブックで、フェスティバルホールを解体するなんて愚挙だと、反対の態度を示した。

「フェスティバルホール壊す、愚挙です。カーネギー・ホール壊すとか、オペラ座壊すとかといってることと同じで、ああいうホールは法隆寺とか日光の陽明門と同じで、一回壊したら二度と再建できない。ホールは文化財でありまして、芸人の汗と血を吸ってるのです。それを壊して、超高層ビルにして、テナントで何かしようっていうのは、まぁゼネコン屋の考えそうなことです。この国にはそういう意味では文化がなくて、あるのは利権のみでありまして...ホールを壊す、止めて下さいよ。フェスティバルホール壊したら、どこでやるんですか。みんな大阪城ホールでやるわけ? 冗談じゃないよね、ホントに。大阪厚生年金(会館)もなんか、なくすとかなんとか言ってるわけだから、ホントにやれるホールなくなりますよね。愚挙です。ひどすぎます。今日は時間がないので、時を改めてやりたいと思いますが。(話が)はじまったら、だんだんエキサイトしちゃうので、また次回に」

大変なことが目の前で起きようとしている。ようやく僕も目が覚めてきた。僕は中学1年の時に、音楽の授業の一環でフェスティバルホールに行った記憶がある。おそらくそれがいちばん最初なんだと思う。はじめて自分で金を出して行ったのが、1987年1月の佐野元春「Cafe Bohemia Meeting」だ。いろんなライヴを聴きに行った。山下達郎、矢野顕子、坂本龍一、エルヴィス・コステロ、ビューティフル・ソングス(矢野顕子、鈴木慶一、大貫妙子、宮沢和史、奥田民生)、松たか子、ジョアン・ジルベルト、EW&F...、最新は来月のアンジェラ・アキ弾き語りライヴとなる予定だ。これからはこれが最後になるのだと思って見ることになるのかもしれない。

フェスティバルホールを壊さないでほしい。お願いだ。壊さないで!
コメント (8)
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