日本科学未来館(1)

2006年11月18日 | 東京

11月5日(日)。

どういった経緯で日本科学未来館を知ったのか、よく思い出せないのだが、ある日何気なく見ていたテレビで紹介されていたような記憶がある。場所は台場にあるので新橋からゆりかもめに乗った。「船の科学館」で降りて、東京国際交流館の中を歩いた。そこに日本科学未来館はあった。

1階から5階までが吹き抜けになっていて、そのシンボル・ゾーンに直径6.5メートルの球体ディスプレイ「ジオ・コスモス」が浮かんでいた。LED(発光ダイオード)100万個が埋め込まれていてキラキラと輝いていた。「宇宙から見た今の地球」ということだった。周りには坂本龍一プロデュースによる音楽がながれていたというが、そういうことには全く気づかなかった。

シンボル・ゾーンの3階から5階まではスロープになっていてジオ・コスモスをぐるりと一周するかたちで上まで歩いていけるようになっていた。そのスロープを「オーバル・ブリッジ」(円のスロープ)というそうだ。面白そうだからと歩いて登ったところ、ガラス窓の壁付近で足が前に出なくなった。そう、僕は高所恐怖症だったのだ。引き返そうかなと思ったが、4階にあたるところに簡易喫茶室があったのでそこまで昇ることにした。そこから別の場所に歩いていけるだろうと思ったのだ。がしかし、そこは本当に休憩場所でしかなかった。こうなると降りるほうが下を見るわけだから恐い。ひたすら目の前のスロープだけを見てなんとか昇ることにした。心臓が破裂するんじゃないかと思った(苦笑)。

「オーバル・ブリッジ」は5階に到達するわけだが、最後の通路の片側に歴代の宇宙飛行士の名前が書かれたプレートがあった。このフロアには実物の「しんかい6500」や「スーパーカミオカンデ」のミニチュアが展示されていた。

6階にはドーム・シアター「GAIA」があった。ここには日本科学未来館の入館券を買った上で、入場券を予約しないと中には入れないそうだ。つまり当日券しか販売しないということだ。中にはプラネタリウムがあるそうだ。
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暗やみの色[日本科学未来館(2)]

2006年11月18日 | 東京

ざっと日本科学未来館を上から下まで見た後、一度下に降りてミュージアム・ショップを覗いた。レイハラカミのCDが置いてあった。不思議に思って周辺の商品やディスプレイを見たら、どうやらドーム・シアター「GAIA」のプラネタリウムでは「暗やみの色」という番組を上映中で、その音楽をレイハラカミが担当したということらしかった。

そういえば矢野顕子がNHK-FMの「サウンド・ストリート21」でゲストに原田郁子を迎えた時、そんなふうな話題があったことを思い出した。原田郁子はナレーションを担当していて、谷川俊太郎の詩を朗読しているとのことだった。「暗やみの色」に興味を抱いた僕は、まずレイハラカミの「暗やみの色」のCDを探してみたがミュージアム・ショップには置いてなかった。「暗やみの色」の関連商品はガイドブック(300円)だけだった。

それでガイドブックを購入し、ドームシアター「GAIA」に戻って次回の上映の予約をすることにした。午後早くからの上映に間に合いそうだった。しかしこの時点でこの日は午後4時すぎの上映まで席が売り切れていた。日曜日だったことをすっかり忘れていた。午後4時には帰りの新幹線に乗ることになっていたので諦めた。ふっと力が抜けた。うまくいかないときはこんなものだ。そこで踏ん切りがついたので日本科学未来館を後にすることにした。

帰宅後、ネットで調べると「暗やみの色」の上映は今年12月で終る予定だそうだ。さらにレイハラカミが担当した「暗やみの色」のCDは今年の7月に限定3,000枚でリリースされていた。こちらももうすでに在庫はない状態だ。音楽の一部はポッドキャスト「MEGASTAR-2 cosmos『暗やみの色』」(無料)で聴くことができる。僕に残されたのはガイドブックと、このポッドキャストだけだった。

もう今年中に東京へ行くことはないだろう。僕は致命的な失敗をしてしまった。あの時、新幹線の乗車時間をもう1時間遅らせても何も問題はなかったのだ。後悔してもはじまらないが、あまりにも悔しい。

追記
iTunes Storeに『暗やみの色』ありました。

レイ・ハラカミ feat. 原田郁子
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