村上春樹の街・神戸篇

2007年08月08日 | 神戸、兵庫
以前僕は友人と連れ立って神戸震災ウォーキングを行った。その時、僕らは村上春樹の作品『辺境・近境』をもとにして、村上春樹が歩いた場所を巡る計画を立てていたのだが、時間がなくてすべて回ることはできなかった。「この続きはまたいつか」、そう約束して僕らは別れた。

あの日、回れなかった芦屋と西宮、香櫨園にはいつか行くつもりだった。今年、僕は佐野元春のニュー・アルバム『COYOTE』を手にした。アルバムの表題曲とされる「コヨーテ、海へ」を聴いて海に行きたくなった。海に行って潮風を浴びて「コヨーテ、海へ」をiPodで聴いて...。香櫨園の御前浜公園まで行ってみようかと人知れず計画を立てていた。

そんな時、Sから「神戸にある村上春樹縁の場所に案内してくれないか」と頼まれた。神戸高校や芦屋川に行ってみたいということだった。全くの偶然ではなかったのかもしれない。僕はいつかSに三宮を案内する約束のようなものをしていた。断る理由もなく僕は引き受けることにした。

8月5日(日)、僕たちは新大阪で待ち合わせてJRで三宮に向かった。最初に向かったのは神戸高校だった。



神戸高校は村上春樹の母校で、昭和のはじめに創立されて、現在の名称になったのは昭和23年のことだという。神戸高校には2年半前の神戸震災ウォーキングで訪れていたので、目新しいものは何もないだろうと思っていたのだが、学校は改装されていた。バス停を降りてすぐのところに新しい体育館ができていたのだ。

バス停から正門まで急な坂道になっていて「地獄坂」と生徒に呼ばれている。下の写真は正門から地獄坂を見下ろしている。眼下には港が見えた。



神戸高校からバスに乗って三宮に戻り「ハーフタイム」というバーに行った。こちらは村上春樹原作、大森一樹監督作品の『風の歌を聴け』で、ジェイズ・バーのロケ地となった場所だった。現在は改装中で看板さえなかった。2年半に訪れた時の日記はこちら

その後は山の手の小さなレストラン「ピノッキオ」に行った。ここは『辺境・近境』で村上春樹が訪れた場所。僕たちは村上春樹と同じメニューを注文した。生ビールとシーフード・ピッツア。ブログに2年半前に訪れた時の日記がある。今回僕が食べたピッツァは「1132902」枚目だった。


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