Sunday Songbook #1662

2024年08月18日 | Sunday Song Book

2024年08月18日プレイリスト:宮治淳一さんにピンチヒッターをお願いして
「宮治淳一セレクト:エルヴィス・プレスリーのかからないエルヴィス特集」
1. 歌を贈ろう / 竹内まりや 08月28日発売 ニュー・シングル
2. GIRL OF MY BEST FRIEND / RAL DONNER '61
3. HOT DOG / BUCK OWENS '56
4. ROCKIN' LITTLE ANGEL / RAY SMITH '60
5. LONELY BLUE BOY / CONWAY TWITTY '59
6. MY BOY ELVIS / JANIS MARTIN '56
7. ANGEL / CLIFF RICHARD '65
8. FROM A DISTANCE / P.F.SLOAN '66
9. THE KING IS GONE / RONNIE McDOWELL '77
10. あしおと / 山下達郎 "メロディーズ" '83
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■内容の一部を抜粋
・近況
山下達郎さんが風邪のためサンソンを欠席。先週に引き続き宮治淳一さんがピンチヒッター。番組は前倒しで収録しているそうだ。

・宮治淳一セレクト:エルヴィス・プレスリーのかからないエルヴィス特集
8月16日はエルヴィス・プレスリーの命日。今年で47回めの夏。宮治さんはエルヴィス・プレスリーが大好きなのでエルヴィス・プレスリー特集。今週はプレスリーを聴いてロックンローラーを目指した人たちの曲を集めて「エルヴィス・プレスリーのかからないエルヴィス特集」。

・歌を贈ろう
ニュー・シングル「歌を贈ろう」が8月28日に発売される竹内まりやさん。本日8月18日からスタートする、ABCテレビ・テレビ朝日系のドラマ「素晴らしき哉、先生!」の主題歌。主演は生田絵梨花さん。「歌を贈ろう」にコーラスとして参加しているそうだ。本日この番組で初オンエア。詳しくは竹内まりや45周年特設サイトにて。
https://mariya45th.jp

エルヴィス・プレスリーは1935年生まれ。19歳のときサン・レコードから最初のレコード「That's All Right」が出た。1954年7月19日だった。なので今年はエルヴィス・プレスリーのデビュー70周年にあたる。1956年にRCAビクターに移籍し、「Heartbreak Hotel」が全世界でヒットしてスターになった。今までにない音楽を広めたということで、エルヴィス・プレスリーみたいになるんだという人がたくさん出てくるようになった。今日はそういう人たちの曲を集めて。

・GIRL OF MY BEST FRIEND
ラル・ドナーの1961年の「GIRL OF MY BEST FRIEND」。エルヴィス・プレスリーのカバー曲。声が似ているということで、ドキュメンタリー映画『This Is Elvis』ではナレーションを務めた。

・HOT DOG
バック・オーウェンズはカントリー出身のシンガー。エルヴィス・プレスリーに刺激されて変名でロックンロールを歌った。1956年の「HOT DOG」はコーキー・ジョーンズ名義のシングル。バック・オーウェンズはエルヴィス・プレスリーよりも6つ年上。1963年にカントリー・チャートでNO.1になった「Act Naturally」という曲はビートルズが1965年のアルバム『Help!』でカバーしていてリング・スターが歌っている(アメリカではシングル「Yesterday」のカップリングとして発売された)。

・ROCKIN' LITTLE ANGEL
レイ・スミスはサン・レコード出身。その後に別のレーベルに移籍して、1960年の「ROCKIN' LITTLE ANGEL」は全米チャート22位のヒットになった。

・LONELY BLUE BOY
コンウェイ・トゥイッティもサン・レコードの関係で知られている。カントリー界の大御所。1933年生まれなのでエルヴィス・プレスリーより2歳年上。エルヴィス・プレスリーを聴いてサン・レコードに押しかけ、レコーディングまでしたが結局出なかった。1959年に全米6位まで上がった「LONELY BLUE BOY」はもともとエルヴィス・プレスリーの映画『キング・クレオール』用に作られた一曲の「Danny」。エルヴィス・プレスリーのバージョンはお蔵入りしてしまい、改題して発表されたのがコンウェイ・トゥイッティの「LONELY BLUE BOY」。

・納涼夫婦放談
来週8月25日、再来週9月1日は山下達郎さんが復帰して、竹内まりやさんをゲストに迎えて毎夏恒例の「納涼夫婦放談」の予定。

・MY BOY ELVIS
もうひとりエルヴィス・プレスリーが欲しいと考えたRCAビクターが、「Heartbreak Hotel」のヒットの3ヶ月後にジャニス・マーティンという女性シンガーをデビューさせる。女性版エルヴィス・プレスリー。1956年9月リリースの「MY BOY ELVIS」。

・ANGEL
イギリス版のエルヴィス・プレスリーといえばクリフ・リチャード。1940年、インド生まれ。18歳でデビュー。1964年8月24日にナッシュビルで録音した「ANGEL」。もともとエルヴィス・プレスリーのスロー・ナンバーだが、クリフ・リチャードはアップテンポでやっている。達郎さんも『ON THE STREET CORNER 3』でカバーしている(達郎さんのバージョンはこちらのクリフ・リチャードのバージョンをアカペラに起こしたものだとか)。エルヴィス・プレスリーのスタッフ・ライター、シド・テッパーとロイ・ベネットの作品。プロデューサーはボブ・モーガンとビリー・シェリル。

・FROM A DISTANCE
P.F.スローンは1945年、ニューヨーク生まれ。ロサンジェルスに出てきて音楽活動をはじめる。キャロル・キングを育てたことで有名なプロデューサー、ルー・アドラーと出会って、ルー・アドラーのダンヒル・レーベルでいろいろと仕事をするようになった。ソロでのセカンド・アルバム『Twelve More Times』の1曲目に入ってたのが「FROM A DISTANCE」。その間にバリー・マクガイアの全米NO.1の「Eve of Destruction」、ジョニー・リバースの「Secret Agent Man」とたくさんいい曲を書いてるが、なぜか彼が自分自身のために書いた曲はヒットしていない。「FROM A DISTANCE」もアメリカではヒットしていない。プロデュース能力と作曲、そして歌がいいということで人気ががある。エルヴィス・プレスリーの影響を受けていて、たまたまロサンジェルスの楽器屋でエルヴィス・プレスリーと会ってギターの手ほどきを受けたという逸話がある。ママス&パパスの「California Dreamin'」のイントロのギターはP.F.スローンが弾いているとか。歌い方はかなりエルヴィス・プレスリーを意識している。

・THE KING IS GONE
1977年8月16日にエルヴィス・プレスリーが亡くなった。彼の死後に出た追悼盤の中からこの曲が至極。イントロの語りが泣ける、ロニー・マクドウェルの熱唱「THE KING IS GONE」。

・あしおと
達郎さんの復帰を祈願して最後は1983年のアルバム『MELODIES』から隠れた名曲「あしおと」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2024年08月25日・09月01日は、「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp
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