Sunday Song Book #1516

2021年10月31日 | Sunday Song Book

2021年10月31日プレイリスト「ベタリク(ベタな曲のリクエスト)」
1. PLASTIC LOVE / 竹内まりや 11月03日発売
2. BORN IN THE U.S.A. / BRUCE SPRINGSTEEN '84
3. (I CAN'T GET NO) SATISFACTION / THE ROLLING STONES '65
4. SHERRY / THE FOUR SEASONS '62
5. BITTERSWEET SAMBA / HERB ALPERT'S TIJUANA BRASS "WHIPPED CREAM & OTHER DELIGHTS" '65
6. MR.LONELY (JET STREAM VERSION) / FRANK POURCEL GRAND ORCHESTRA '64
7. LOVE STORY / ANDY WILLIAMS '71
8. BRIDGE OVER TROUBLED WATER / SIMON & GARFUNKEL '70
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■内容の一部を抜粋
・近況
今日は衆院選挙で巷はワタワタしている。「私もこれ、番組終わってから投票に行きたいと思っております。巷では選挙に行こう、私は投票しない、いろんなご意見ございますけれども。投票の分母が多ければ多いほど、例えば独裁制とかですね、変更が防げるという科学的なデータがありますので、私も48年選挙参加しておりますけれども、ほとんど投票しても当選した人があまりいないという(笑)、そういうアレではございますけれど(笑)。でも、まぁ、一所懸命投票していきたいと思っております」と達郎さん。

・ベタリク(ベタな曲のリクエスト)
選挙でワサワサしているので、日曜の午後少しまったりと過ごしていただこうと思って、先週に引き続いて、サンソンお馴染み、ベタな曲のリクエスト、大ヒット曲、どなたでもご存知の曲を選んで、いつもはカルトでオタクなサンソンだが、全然真逆のベタな曲のリクエスト、略して「ベタリク」、先週に引き続いて今週はパート2。「ディレクターの山岸くんがウケております。曲をチェックしている度にウケているので、リスナーのみなさまにもウケていただけることを願いつつ」と達郎さん。

・PLASTIC LOVE
11月3日に竹内まりやさんの「PLASTIC LOVE」のアナログ12インチ・シングルが発売される。もともとは1984年にクラブ・ミックス、いわゆるエクステンデッド・ヴァージョンを道楽で作り、そのときにそれを12インチ化して発売したもの。当時のジャケットから変更して、最近よくネット等に出ている80年代の「SWEETEST MUSIC」のジャケットを使用している。こちらの方が今は「PLASTIC LOVE」と切っても切れない仲になってしまったので、これを使っている。オリジナルの12インチはクラブ・ミックスのB面がリミックス・ヴァージョンだったが、今回は1984年に発売した『VARIETY』に入ってる「PLASTIC LOVE」のオリジナルのミックスで12インチ化している。アナログの要望が高かったので、待望の12インチ化になる。同時に1984年の『VARIETY』と1987年の『REQUEST』のアナログ盤を再発。30周年記念盤は重量盤二枚組で復刻されたが、今回はオリジナル仕様に戻して一枚組。それぞれ完全生産限定のためをご希望の方はお早めにとのこと。今日の一曲目はその12インチから直接デジタル・プロセッシングしてオンエア。

・BORN IN THE U.S.A.
ブルース・スプリングスティーンの「BORN IN THE U.S.A.」は1984年にシングル・カットされて意外なことに全米9位。しかしアルバム『BORN IN THE U.S.A.』は1位を7週間続けて総売り上げ2,000万枚という80年代でもっとも売れた一枚になった。ヴェトナム戦争から10年経った暗鬱な内容の歌。スプリングスティーンの絶唱というか絶叫。意外なことに音はあまりよくなくてCDからアナログ盤まで戻ったそうだ。それでも少し薄い感じがしたので一所懸命リマスターしたとか。選曲よりリマスターの方が時間がかかったという。

・(I CAN'T GET NO) SATISFACTION
先週、ビートルズがかかったので驚きの葉書が届いているという。ビートルズが来たならローリング・ストーンズと相場は決まっている。「(I CAN'T GET NO) SATISFACTION」。現在アメリカ・ツアーに出ているストーンズだが代表曲のひとつ「BROWN SUGAR」を一度も演奏していないというお便り。人権団体から歌詞に抗議があったようだ。「シャレがないというか、ねぇ。今日用意してきたのはサティスファクションなのでブラウン・シュガー、機会があればまたかけましょう。やっぱベタと言ったらサティスファクションでしょう」と達郎さん。1965年、全米1位を4週続けたミリオンセラー。ローリング・ストーンズ初期の代表曲。
曲をかけ終えて。「超有名。だけどサンソン29年間でサティスファクション一回もかけたことがない」と達郎さん。

・SHERRY
この曲もサンソン29年の歴史で一度もかかったことがない。フォー・シーズンズ、1962年のデビュー・ヒットにしてNO.1を5週続けたミリオンセラー。お馴染み「SHERRY」。

久しぶりの「ベタリク」。番組をはじめた頃は達郎さんの世代のベタな曲にリクエストがきていたが、さすがに30年近くも経つとリスナーの年齢の幅が広がっているので、ベタとかベタじゃないという基準が広がりすぎてまとまらないそうだ。ただ達郎さんの世代にとっては60年代、70年代が中心になるので、どうしてもそちらに偏ってしまうのは仕方のないところ。90年代のオールディーズ・ソングが聴きたければ、その世代の番組で楽しんでいただければと思ってるとか。
そうするとコマーシャルのタイアップとか番組のテーマ曲が世代を超えて認知される曲になってゆく。メディア・ミックスの力というか、純粋にヒット・パレードのヒット曲が歴史の試練に耐えないといういろいろなきらいがある。

・BITTERSWEET SAMBA
いちばん今、世代を超えて、「あぁこの曲か」と言われるのはオールナイトニッポンのテーマのハーブ・アルパート&ティファナ・ブラスの「BITTERSWEET SAMBA」。1965年のアルバム『WHIPPED CREAM & OTHER DELIGHTS』に入ってる。1967年からはじまったオールナイトニッポンのテーマ・ソングに使われて、以来ずっと使われてるので、達郎さんの世代から今の二十代、十代でも認知する曲になっている。シングル・カットはされてないけど、初期のティファナ・ブラスのアルバムは全てゴールド・ディスク。このアルバム『WHIPPED CREAM & OTHER DELIGHTS』も1965年に発売されて、アルバム・チャートNO.1を8週間続けたベストセラー。
曲をかけ終えて。レコードなのでスタジオ・ミュージシャン。ハル・ブレインの音がしている、きれいな12弦ギターはグレン・キャンベルかもしれない、と達郎さん。

・MR.LONELY (JET STREAM VERSION)
「BITTERSWEET SAMBA」はAM放送なので次はFM放送の番組。やはり1967年にFM TOKYOではじまったジェット・ストリーム。今でも続いてる。この番組のテーマ・ソングとして知られているのはフランク・プールセルのオーケストラで「ミスター・ロンリー」。達郎さんもレシーバーで聴こえてくるジェット・ストリームを高校生の頃聴いていたという。こうしたイージー・リスニング・ミュージックがしばしば再録される。ステレオを音質的によくしたり、イージー・リスニングはオーディオ的に高音質が求められるから。フランク・プールセルのものは1964年に出たときはモノラルだったが、その後再録されてステレオ・ヴァージョンになった。そういうのが混在しているので、どれがファースト・ヴァージョンか特定するのが難しい。諸説あるのだがジェット・ストリームで使われている「ミスター・ロンリー」はモノラル・ヴァージョンを若干ピッチを上げて、それにリバーヴを加えてステレオのように聴かしている、そういうヴァージョンが使われていた。達郎さんはジェット・ストリーム・ヴァージョンと呼んでいるとか。2017年にジェット・ストリームが50周年を迎えたときに、サンデー・ソングブックで「JET STREAMで棚からひとつかみ」というプログラムを組んだ。そのときはジェット・ストリームで流れてるヴァージョンに似せてモノラル・ヴァージョンから作ってオンエアした。今日もそれを持ってきたとか。フランク・プールセルで「MR.LONELY (JET STREAM VERSION)」。

・土岐英史さんの追悼特集
来週はうってかわって先日お亡くなりになったサックスの土岐英史さんの特集。達郎さんと長い付き合いなので追悼番組の機会をずっと待っていたそうで、来週は土岐英史さんの追悼特集。ジャズ・プレイヤーなのでジャズの特集。

・番組プレゼント
今週は番組からリスナーにプレゼントがあり、楽天ポイント・ギフトカード5000円分を抽選で15名。本日10月31日が締め切り。

・FM FESTIVAL 2021「竹内まりや RADIO Turntable presented by 楽天カード」
11月3日(水)文化の日。毎年、この時期はFMフェスティバルをやっていて、昨年は竹内まりやさんがスペシャル番組を担当した。今年も昨年に引き続いて3時間のスペシャル番組を担当する。11月3日、午後4時からFM FESTIVAL 2021「竹内まりや RADIO Turntable presented by 楽天カード」をオンエア。今年はまりやさんが「レコードの日」のアンバサダーなので、まりやさんのお勧めのアナログ盤を紹介する。達郎さんもゲストで午後6時から参加。詳細は特設サイトにて。
https://www.tfm.co.jp/fmfes2021/

・竹内まりやアナログ盤3枚発売
11月3日は竹内まりやさんの「PLASTIC LOVE」のアナログ12インチ・シングル、それから1984年の『VARIETY』と1987年の『REQUEST』のアナログ盤を再発。30周年記念盤は重量盤二枚組で復刻されたが、今回はオリジナル仕様に戻して一枚組。詳しくは竹内まりやさんのオフィシャル・サイトにて。
https://www.mariyat.co.jp

「ベタリク」の企画も番組が長寿になるにつれてなかなか難しいことになってきて、そろそろ終わりかなという感じもしてるそうだ。

・LOVE STORY
映画音楽のテーマも映画が時代を超えて観られるので、そうしたものも割とスタンダード化していく傾向にある。アンディ・ウィリアムスの「LOVE STORY」は映画『ある愛の詩』のテーマ・ソングで、1971年全米9位。この曲が入ったアルバムはプラチナ・ディスク。『ある愛の詩』はライアン・オニールの悲恋のストーリー。「LOVE STORY」はフランシス・レイの美しいメロディ。

・BRIDGE OVER TROUBLED WATER
この曲もサンソン29年の歴史で一度もかかったことがない。サイモン&ガーファンクルの「BRIDGE OVER TROUBLED WATER」は1970年の全米NO.1を5週続けたミリオンセラー。ラリー・ネクテルのピアノ、ハル・ブレインのドラム、ベタ中のベタ。邦題は「明日に架ける橋」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2021年11月07日は、「土岐英史 追悼」
http://www.tatsuro.co.jp
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